2004年9月18日〜20日 長野合宿報告

 TSS主催で長野県諏訪市の国民宿舎ホテル山王閣で毎年恒例の長野合宿が開催されました。
 今回の合宿の参加者は23名。ただし2日目に1名減って最終的には22名でした。

 合宿ということで、大人数が集まり1日中ゲームをプレイしますので、とても全体を把握することはできません。ですから、自分のプレイしたゲームについてだけ簡単に触れます。

 戦艦狂騒曲(同人)
 宿に到着して最初にプレイしたのは、プレイタイムが短く手軽なこれでした。
 プレイヤーはN嶋さん、I下さん、S藤さん、私の4人です。
 S藤鉄工所は議会工作を活発化させ、予算削減を狙います。ろくな戦艦の設計ができない様子です。
 N嶋造船もそれに続きますが、こちらは単なる社長の趣味だったようです。「安く上げなきゃイカンだろう」と武蔵を「高いジャン」と捨て札にしていたほどです。
 それに対してI下造船、風間工廠は「高くなきゃ戦艦じゃないだろう」と予算増額を運動し、結局終わってみれば初期値のレベル5と決まりました。
 N嶋造船、I下造船は初プレイとあって戦艦建造のノウハウに欠け、採用はS藤鉄工所と風間工廠の勝負となります。
 S藤鉄工所は34ノットの快速を誇るアラスカを設計します。
 それに対して風間工廠は64000トンの排水量を誇る世界最大の戦艦大和と、世界最大の20インチ砲を搭載するノースカロライナをそれぞれ設計します。しかし、そんな世界最大の戦艦がレベル5の予算で設計できるわけがありません。そのからくりは中古利用でした。大和の主砲は中古の14インチ砲、機関も中古の4万馬力機関なのでした。ノースカロライナも中古の4万馬力ですし、主砲も砲門数を削って予算削減につとめていたのです。
 各社の根回しを受けていた選考委員でしたが、概ね自分の趣味を優先しており、順当に世界最大の戦艦、大和が採用されたのでした。
 それに不満なS藤鉄工所はアラスカの建造を試みますが、高出力の高温高圧機関の開発に失敗してしまい、中古の機関を乗せざるを得なくなり、27ノットの中速艦にしかならないことが判明したためあえなく建造中止となるのでした。
 
 V作戦(同人)
 N嶋さん、I下さんはガンダム世代ということで、ガンダムゲームでもということとなりプレイされました。
 プレイヤーは他にS藤さん、私と戦艦狂騒曲と同じです。
 モビルスーツ開発に出遅れたS藤さんが地道に技術レベルを上げて、後半に高性能モビルスーツを開発し、見事な逆転勝利を飾りました。
 続けてもう1戦行い、今度は序盤出遅れたのは私でしたが、メッサーラの開発量産に成功すると連邦のティアンム提督を動かしてソロモン攻略戦を発動させ、カミーユの活躍で大勝利を得ます。
 他のプレイヤーがこの戦いで大損害を被っていたため、そこから回復する間もない、次のターンに今度はジオンのコンスコン少将を唆してコンペイトウへの反撃作戦を発動させます。これをメッサーラ隊で散々に粉砕して大量得点を挙げて、私が快勝しました。

 MSG Wars(同人)
 Mobile Suits Warsのバリエーションゲームです。「怪しげなカード」のゲームでネタに持っていったものです。みんなを呆れさせてやろうと企んでいました。その甲斐あって、見た人は一様に呆れていましたが、まさかこんなに評判が良いとは思いませんでした。3戦プレイして今回一番プレイしたゲームになってしまいました。

 トランスアメリカ(ドイツゲーム)
 深夜に宴会部屋でプレイしました。
 N嶋さん、I下さん、S藤さん、Y口さん、T島さん、私の6人プレイです。
 このゲーム、どうも私には勝ち方がよく分からず、他人の路線を利用しようとコバンザメ作戦を採ってみたり、自力で繋げるべく一人マリナーズ観戦ツアーに出かけてみたりもしたのですが、いつも結果は散々でした。今回は運にも見放されていて、シアトル、エルパソ、ヒューストン、バッファローを結べなんて無理難題を押しつけられたこともありました。
 このゲーム、T島さんが妙に強くてほとんど勝っていたように記憶しています。

 シタデル
 操り人形にキャラクターや建物を追加した拡張セットです。これ単体でプレイできます。出しているのはドイツメーカーではなく、アメリカのメーカーで恐らくアメリカ人のデザイナーが追加ルールを作成したと思われ、ルールを読んでいてもバランスが悪くなっていそうでした。
 というわけで、追加のキャラや建物は使用しない、純正操り人形ルールでプレイしました。
 今回のプレイでは、下家のS藤さんから盗賊で金貨6枚を盗みました。見事に決まったときには腹を抱えて笑ってしまいました。あんまり笑いすぎてS藤さんの恨みを買って4金の建物をぶち壊されてしまったくらいです。そんなことをしていたので私もS藤さんも勝利にはほど遠い状況でした。特にS藤さんは既に勝敗を度外視した復讐のためのプレイを続けている状況でした。
 そんなでしたので、私を目の敵にするS藤さんに「私は君の持っている建物全ての合計よりも高価な建物を破壊されたのだよ」と自分の受けた損害の大きさを説明して、彼の怒りの火に油を注いで楽しんでました(笑)。

 ゴア(ドイツゲーム)
 変わったルールの競りゲームでした。最初ルールを聞いていて何が何だかさっぱり分かりませんでしたが、プレイしている内にルールの理解はできました。
 競りとその後のマネージメントで技術レベルを上げたり、植民地を獲得したりして勝利得点を得るゲームです。
 長野の地元勢の方と4人プレイです。
 私は競りゲームということで、お金を最重視したプレイで、その甲斐あって、競りでは非常な成功を収め、毎ターン金、船、産物を得るタイルを独り占めして極めて有利にプレイを進めました。それと第1プレイヤーの権利を2回目の競りからゲーム終了まで常に競り落として毎回追加アクションを得ていたこともあって快勝しました。
 取っつき悪いゲームですが、面白いです。とはいえ、かなり重いので、あんまりプレイしたいとも思わないのですが(笑)。

 プエルトリコ(ドイツゲーム)
 Y口さんと地元勢と5人プレイしました。
 最近プエルトリコをプレイするとどっちつかずの迷走プレイをしてしまいどうにもなりません。今回も採石場を3つも取ったくせに、商品作物に縁がなく、市場も買わず、宿屋を買っていたり、作物の数も少なく出荷得点も大したものにならないと全然ちぐはぐでした。それでも3位になっていたのが不思議です。Y口さんは極めて順調でしたが、私の上家の方が僅差で勝利していました。

 悪の帝国
 長野ゲーム協会のK藤さんが私の世界征服をリクエストしたのですが、同調する人がいなくて、それならと代わりにプレイされました。世界征服の元ネタのゲームで、プレイヤーは悪の秘密結社の首領として、ミルボーンシステムで世界征服ポイントをためて世界征服を目指します。
 K藤さんは20ポイントとか15ポイントとかの強力な世界征服への一歩カードをプレイしていたため、正義のヒーローに付け狙われて実に3回組織を滅亡させ、ゲーム終了時には何の悪事も働いていない善良な一市民となっていました。
 私は5ポイントとか10ポイントのちゃちなカードしか来なかったのですが、数が多く一時80ポイントを越えました。100ポイントを得れば勝利なので、もう少し良いカードがきていれば世界征服に成功していたかもしれません。正義のヒーローにも何度か狙われましたが、ある者は強力な戦闘員で粉砕し、またある者は小細工カードで無力化させたりしました。
 ダントツのトップになっていたので、集中攻撃の的となり、手持ち戦力を使い切ってどうにもならなくなって組織滅亡を覚悟したこともありましたが、タイミング良く小細工カードを引いてきて事なきを得、山札が尽きての時間切れ終了時に80ポイントを維持して勝利しました。

 MS WarsII(同人)
 暇つぶしに地元勢の方とプレイ。MSG Warsの印象が強くてほとんど覚えていません。

 ウルランド(ドイツゲーム)
 両生類を進化させるゲーム。私は、このゲームをプレイし始めたときが眠気がピークに達した時でルール説明と序盤は半分寝ていました。そのため、最初の進化で1人だけ何も得ることができず、出遅れます。
 しかし、それからはピークを過ぎて眠気も収まったので真面目なプレイに徹し、中盤の進化でターボを、最後の進化で温血を得て、得点でトップに立ちます。
 ところが、最終局面で精算ルールを誤解して、自分が行動できる最後の機会に駒を陸に上げずに海の中で子作りに励んでしまうと言う大チョンボを犯してしまい、3位転落でした。

 スペースエンペラー(翔企画)
 私のオリジナルルールでのプレイです。
 山札が無くなったときに、私とHさんがそれぞれ1星域ずつで引き分けでした。しかし、真の勝者は2星域を巣としていた宇宙怪獣との意見も(笑)。

 ブラフ(ドイツゲーム)
 私は中盤で残り1個になるものの、しぶとく生き残って最後の2人まで耐えますが、差しの勝負での3対1の劣勢を覆す術もなく敗退。Y口さんの勝利でした。

 6ニムト(ドイツゲーム)
 2日目の深夜と3日目の最後に計2回プレイしました。
 最初のプレイでは、ランダムプレイをしていたのですが、あんまりカードを取るハメになって気分が悪くなってきたので、途中からちゃんと考えてのプレイに切り替えました。
 その甲斐あってかそれからはあまり取らされることもなく、ゲーム終了時には上位に食い込んでいました。
 このときのプレイは7人プレイでしたが、100点を超えたプレイヤーが3人も出た壮絶なゲーム展開で、とても面白かったです。
 2回目のプレイは最初から真面目にプレイして100点突破でゲームが終了したときには私は24点でダントツの1位でした。
 なんとなく、このゲームで勝つコツが掴めたような気がします。なんだか負ける気がしません。単なる気のせいだとは思うのですが(笑)。


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