2004年1月4日(日)のTSS例会の報告です。

 当日の参加者は9名。
 プレイされたゲームは、ハンニバル(AH)、1812(コロンビア)、日露戦争(エポック)、戦艦狂騒曲(同人)、欧州外交戦(同人)等です。

 ハンニバルはY口さんとD井さんのプレイです。
 ハンニバルがアルプスを越えられず、シチリアやサルディニアで戦う展開だったようです。

 1812は五大湖周辺で米加が戦うゲームだそうです。
 コロンビアの積み木ゲームです。詳細は不明ですが、2回プレイされていました。

 日露戦争はI藤さんとK藤2号さんが2回プレイしていました。
 2回ともロシア軍のモラル崩壊で早期にゲーム終了していました。

 戦艦狂騒曲は私とHさんでプレイしました。
 予算9で設計されたのは、私が18インチ50口径砲をSHSで強化したアイオワ。機関出力は8万馬力で26ノットが精一杯です。
 Hさんは18インチ砲7門のサウスダコタ20万馬力の高性能機関で31ノットを予定していました。もう一隻は14インチ砲装備ながら重装甲に定評のあるネルソン。こちらもサウスダコタと同じ機関を搭載して30ノットを予定していました。
 火力を高く評価されたアイオワが勝利しました。
 ところが実際に建造してみると18インチ砲の開発に失敗、予備に開発されていた16インチ長砲身砲もまさかの開発失敗で、結局中古の14インチ砲を搭載するハメになります。
 一方、それに対抗するサウスダコタの方も20万馬力の機関の開発に失敗、こちらは予備に開発されている機関はなく、中古の4万馬力機関を搭載するハメになります。そのため予定されていた31ノットの高速がわずか23ノットの鈍足に成り下がってしまいます。
 戦闘では、優速となったアイオワがサウスダコタを翻弄、遠距離砲戦でチクチクと損害を重ねます。サウスダコタの18インチ砲はクリティカルヒットすれば大損害を与えられるのですが、これが当たりません。ダメージ差が開いたところでアイオワが突撃、接近戦でとどめを刺しました。

 次のプレイでは予算は最高の10となります。
 そのため両者とも6万トン戦艦の設計となります。
 私は長砲身16インチ砲搭載のソビエツキー・ソユーズ、20万馬力で28ノットを発揮します。
 Hさんは15インチ長砲身砲装備の武蔵、18万馬力28ノットです。
 火力はソユーズの方が強力ですが、武蔵は装甲で優越しているため性能は全くの五分でした。そのため大きな船が好きな海軍元帥と新し物好きの航空本部長の票を得た武蔵が採用されたのでした。
 性能は五分でしたので、戦わせた結果は賽の目で決まりました。賽の目のよかった、、、と言うよりは相手の賽の目が悪かった、、、ソユーズが勝利しました。

 もう1戦。
 今度は軍縮条約が延長されたにも関わらず、予算レベル7が認められました。
 私は長砲身15インチ砲装備のネルソン、14万馬力で27ノットの中速戦艦です。
 Hさんは16インチ砲6門を4連装砲塔と連装砲塔に搭載したジャン・バール、こちらも12万馬力で28ノットの中速戦艦でした。特筆すべきは射撃管制レーダーとディーゼル機関を採用したことです。
 火力でも速力でもわずかに優れたジャン・バールが採用されました。しかし、我が国の技術では射撃管制レーダーも大出力ディーゼル機関も過ぎた代物だったのかまるでものになりません。仕方なく中古の機関を搭載したジャン・バールは24ノットを出すのが精一杯となります。
 この速力の低下が実戦の場でジャン・バールに重くのしかかりました。優速となったネルソンはジャン・バールに遠距離から有効弾を与えますが、ジャン・バールの砲撃は当たりません。ダメージにより更なる速力低下を被ったジャン・バールにネルソンは高速で接近、至近距離からの砲撃でこれを撃沈するのでした。
 ジャン・バールの最後の反撃はネルソンのヴァイタルパートを貫いて、クリティカルヒットを得ますが、大したダメージにはなりませんでした。

 午後にはI藤さん、K藤1号さんが加わって4人プレイを行いました。
 予算レベル9という大盤振る舞いの議会でしたが、I藤さん、K藤1号さんの超大型戦艦にはそれでも足りなかったようです。
 I藤さんは18インチ砲12門搭載のモンタナ、K藤1号さんは20インチ砲搭載の大和だったのですから。この2隻は採用を決める委員会でも甲乙付けがたく、同点一位でした。本来のルールでは決選投票で勝敗を決めるのですが、戦力的にほぼ互角ということで、実際に戦闘をさせて勝敗を決することにしました。
 最初の遠距離での砲撃の応酬では全くの互角でした。お互い2ダメージづつを受けています。次のラウンドで大和は接近戦を宣言。それに対してモンタナも受けて立ちます。大和の20インチ砲は強装薬で威力を強化されており、モンタナの分厚い舷側装甲を貫徹可能でした。それに対しモンタナの18インチ砲では大和の舷側装甲に対してクリティカルヒットは望めません。にも関わらずモンタナが接近戦を受けて立ったのは、大和が強装薬を使用していたため近距離での命中率が劣るためです。
 この作戦は図に当たります。砲門数で3割、命中率で5割有利なためモンタナの命中率は大和のほぼ2倍と手数で圧倒したのです。損傷により速力の低下した大和はモンタナに翻弄されて全砲門の砲力発揮が不可能となり更に手数の差が広がります。
 大和もクリティカルヒットが出れば、この不利も吹き飛ばせるのですが、これが出ず、結局モンタナが手数で押し切って勝利したのでした。

 欧州外交戦はルールを大幅に変更してのプレイです。
 ここのところ、カードの偏りが酷く、有効なカードがまるで引けずに何もできないプレイヤーが出ていたのでそれに対する対策を施してみました。
 条約カードを侵攻カードと同様に軍事侵攻可能なカードにしたのです。
 このため侵攻カードが従来の3倍以上に増加し、侵攻カードが無くて何もできないということはなくなりました。しかし、その反面、あまりにも紛争が多発してしまいました。第1ターンで中立国がほぼなくなり、第2ターンから勝利に王手をかけるようになってしまったのです。
 更に従来のルールだと侵攻カード2枚が必要なためにほとんど起こらなかった大国同士の本土戦も頻発してしまいました。ちょっと過激に過ぎるようです。5人プレイでこれなので、6人プレイではもっと過激になっていたでしょう。
 プレイ展開は私のロシアが調子よく9VPとなって勝利に最初に王手をかけますが、当然のようにフクロにされて没落します。単に領土を失っただけならまだよかったのですが、その際にD井さんのフランス、Hさんのドイツの連合軍に本土侵攻され実に3個軍を新戦術で殲滅されたのが致命的でした。次のターンには動員カードを引けず、ロシアはドイツとI藤さんのトルコの草刈り場にされてしまい、ドイツが勝利条件を達成しました。
 Y口さんのイタリアはゲーム展開が早すぎて最後まで勝敗に絡めずに終わってしまいました。


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