2003年12月31日怪鳥宅ゲーム会の報告です。

 毎年恒例の怪鳥宅でのゲーム会が開催されました。
 集まったプレイヤーは8名。私は夕方に帰宅したのでその後にも何人も来ていたと思います。
 プレイされたゲームは戦艦狂騒曲(同人)、マレ・ノストルム(ドイツゲーム)等です。

 戦艦狂想曲はT之内さん、Hさん、D井さん、私の4人プレイです。
 T之内さんは初プレイでした。
 今回のプレイではD井さんの精力的な議会工作により戦艦建造予算がひどく押さえられてしまいました。そのためか、軍縮条約も延長されてしまいます。
 お陰で私が計画していた6万トンのソビエツキ・ソユーズも20インチ砲戦艦も闇に葬られてしまいました。
 最終的に認められた予算はレベル1。国家財政は既に破綻していたようです。
 私は最終ターンになんとか14インチ砲10門、25ノットのプリンスオブウェールズをでっち上げて参加できました。条約を2000トン越えてしまっているのをなんとかごまかしての参加です。
 T之内さんとHさんはサウスダコタ級かノースカロライナ級を小型化して排水量を減らした戦艦で参加。
 D井さんはアラスカです。
 防御力に優れたプリンスオブウェールズ、優速のアラスカ、火力はHさんの15インチ砲が最も強力でした。ところが、防御力を評価している委員にはT之内さんの買収の魔の手が伸びていました。そのため、私のプリンスオブウェールズは防御力の評価を得ることができず、結局速力とコストの安さでアラスカが採用されてしまうのでした。買収さえなければ私のプリンスオブウェールズが採用されていたのに。開発能力ではなく、営業の力不足が敗因でした(笑)。

 マレ・ノストルムを初めてプレイしました。
 D井さん、Hさん、T之内さん、私の4人プレイです。
 4人プレイということで、バビロニアを除く、ローマ、カルタゴ、エジプト、ギリシャでプレイされました。
 今回は交易のルールが機能しませんでした。最大産物獲得者のローマが交易しなかったからです。交易しなくてもそれなりの経済力があり軍隊や市場を作るには困らなかったのです。エジプトはクレオパトラの特殊能力により、貨幣経済が有利なので交易はあまり重要ではなく、これに加えてギリシャも都市と神殿ばかり建設して貨幣経済に移行したため交易の必要がほぼありませんでした。1人割を喰ったのがカルタゴでした。
 エジプトは他の3人と異なり、軍事に関する特殊能力が全くなかったために、早期にトロイのヘレンを獲得、軍事的な抑止力とします。これが功を奏してカルタゴの目を北方に向けさせることに成功します。
 カルタゴが北方侵攻を表明したため、それに対してローマも大軍拡を行い、それに危機感を抱いたギリシャ、カルタゴも軍事力を拡充します。1人エジプトだけは対岸の火事とばかりに非武装中立を貫きます。
 カルタゴとローマの間で戦火が交えられサルディニア島を巡って大艦隊が激突していました。
 エジプトは地中海の果てのそんな戦争にはワレ関せずと、コロッサスを得て勝利に王手をかけます。
 その次のターンにローマが勝負に出ます。それまで交易なんて何?という態度を取っていたというのに、今回いきなり、8枚の大交易を宣言します。これはピラミッド建設を睨んだものと私は看破しますが、他のプレイヤーは気がつかないのか交易封鎖は行われませんでした。
#私も何も言いませんでしたが(笑)。
 そのターンにエジプトがローマよりも先にピラミッドを建設して勝利しました。建設の順番を決めるギリシャがエジプトを先に指名したための勝利でした。ローマもピラミッド建設に必要なカードは揃えていたのです。
 悪いゲームとは思いませんが、それ程よいゲームとも思いませんでした。多分一番の売りと思われる交易ルールは機能していないし、戦闘もあまり面白くない上にゲームとして有効でもありません。
 勿論ドイツゲームですから、ゲームバランス等はよく取られているし、ルールもよく練られていると思います。実際交易が機能しない場合でもTAX中心の経済に移行すれば大きな問題にならないところなどよくできています。というか、そういう場合を想定してTAXカードを追加したのではないかと思います。
 思うにこのゲームがと言うよりは、ドイツゲーム自体が陣取り(領土拡張)ゲームには向かないのではないかと思います。ドイツゲームの特徴はプレイヤー間でのバランスの良さにあります。しかし、陣取りゲームは強いものはより強くなる正のフィードバックが強くならざるを得ず、それを無理に押さえようとするとどうしても歪なゲームになってしまうように思われます。
#ドイツゲームの陣取りゲームで面白いゲームというのが思いつかないのです。
 プレイヤーはローマがT之内さん、ギリシャがHさん、カルタゴはD井さん、エジプトが私でした。


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