2007年4月22日 TSS例会

 当日の参加者は9名。
 プレイされたゲームは、第7機甲師団(アドテク)、スモレンスク(コマンド)、マーケットガーデン(コマンド)、MSG Wars(同人)です。

 第7機甲師団はアドテクの北海道3部作の1作で主役の第7機甲師団が登場するゲームです。
 E藤さんとT島さんがプレイしていました。
 ソ連軍はE藤さん、自衛隊をT島さんがプレイしていました。
 自衛隊の火力がえらく強力で、不用意に降下したソ連軍の空挺連隊が特科中隊の集中砲火を受けて為す術も無く壊滅していました。
 自衛隊があまりにも強すぎるとソ連軍がモラル崩壊していました。

 マーケットガーデンは最新コマンドの付録ゲームです。
 基本システムはエポックのドイツ戦車軍団ですが、特徴的なルールがいくつかあり、アバンギャルドなゲームというのがルールを読んだ感想でした。
 アバンギャルドなルールその1:
 ドイツ軍はフランス国内ではZOCがない。でもベルギーやオランダに入るとZOCが発生する。
 アバンギャルドなルールその2:
 機甲師団の戦闘後前進が最大4ヘクス。歩兵部隊のZOC無視。
 アバンギャルドなルールその3:
 連合軍の空挺降下はゲーム中1回だけ行えるが、その実施ターンはプレイヤーの意思とは関係なく、ゲーム開始時にランダムに決められる。
 アバンギャルドなルールその4:
 連合軍の空挺降下が行われると、それまでドイツ軍プレイヤーターン、連合軍プレイヤーターンで1ターンが終了していたのが、その次のターンから連合軍プレイヤーターン、ドイツ軍プレイヤーターンとなる。
 ドイツ軍はK藤2号さん、連合軍はS山さんです。
 ルールを読んだ印象とは異なり、それなりにヒストリカルに近い展開になっていたようです。第3ターンに行われた空挺降下はアルンヘム、ナイメーヘンに史実通り行われていました。

 MSG WarsはHさん、T井さん、O鋸さんの3人がプレイしていました。

 スモレンスクも最新コマンドの付録ゲームです。
 こちらもドイツ戦車軍団のシステムのゲームです。こちらはシステムにほぼ忠実なオーソドックスなルールです。
 K全さんがドイツ軍、私がソ連軍です。どちらもルールを読んだだけでセットアップもしていません。そのため、何をしていいのかさっぱり分からない状況からのスタートでした。
第1ターン
 ソ連軍は増援マーカーをD1つE2つG1つと配置します。マップ外に通じる道路上に1つずつ配置してから、セットアップで一番手薄なEに残りを配置しました。
 ドイツ軍は第10装甲師団の2ユニットで交通の要衝ミスティラウリを押さえ、最も前進した自動車化師団はスモレンスク南半分を占領します。
 ソ連軍は南方ではクリチェフをあっさり放棄し、ロスラウリ周辺に登場した援軍との合流目指し東へ全力で後退します。
 スモレンスク周辺でも防衛ラインを整え、東方からの援軍は全速でスモレンスクを目指します。
第2ターン
 ソ連軍増援は南と東に一つずつです。
 ドイツ軍はクリチェフを放棄して逃げるソ連軍を追撃します。
 ミスティラウリにいた装甲部隊は長駆ポチノクまで至ります。
 スモレンスク北半分に籠るソ連軍を2個装甲大隊で叩き出しますが、反撃を恐れて占領には至りません。
 ソ連軍は南方ではクリチェフ方面から後退した部隊とEからの増援が合流し、ロスラウリ周辺に戦線を構築します。
 北方はスモレンスク市街に最強の6戦力師団を入城させ死守の構えです。
 更に次のターンに登場する第3装甲集団を押さえるための戦線を構築します。
第3ターン
 クリチェフ付近で戦闘を行ったドイツ装甲部隊はソ連軍の後退を確認すると、転進し、キスラヴィチへと至ります。
 ポチノクにいた部隊はイェルニヤに向かうかと思いきや突如北進し、スモレンスク周辺のソ連軍を攻撃します。ドイツ軍の攻撃はしかしあまり奮わず、2個師団を撃退しただけです。
 第3装甲集団が封鎖部隊を攻撃し、1個師団を撃退します。
 南方のソ連軍はロスラウリからイェルニヤまで戦線を構築すべく必死に延翼運動を行いますが、移動が遅々として進まず、戦線の完成には後2ターンはかかりそうです。
 北方ではスモレンスク周辺の戦線整理と第3装甲集団の押さえを行いますが、ユニットが足らず、その間が大きく開いてしまいます。スモレンスク方面の2重戦線構築を優先した結果でしたが、これは大きな失敗でした。
 このターン、イェルニヤ、ドロゴブーシィ、スモレンスク北がソ連軍支配であり、勝利得点1を得ます。
第4ターン
 増援はEとGに1個ずつ。
 ドイツ軍はイェルニヤ付近に2個自動車化師団と1個装甲大隊を投入し、ソ連軍に圧力をかけます。
 北方では第3装甲集団とソ連軍戦線の間隙を突いた自動車化師団の共同攻撃によりソ連軍1個歩兵師団が壊滅。スモレンスクとドロゴブーシィは完全に分断されてしまいます。
 スモレンスク周辺では12個師団が孤立します。
 ドロゴブーシィ方面は6個師団で第3装甲集団+αと対陣しています。
 南方ではドロゴブーシィ方面から南下した部隊とでなんとかロスラウリからイェルニヤに至る戦線を完成させます。その過程で、ポチノクを無血奪回し、スモレンスクーロスラウリーキスラヴィチを結ぶ道路の交差点を押さえます。
第5ターン
 増援はF1つ、G3つ。分断されたスモレンスク方面の救援が目的ですが、我ながら泥縄な対応です。
 ドイツ軍はついにスモレンスクを占領。
 ドロゴブーシィ、イェルニヤにも後3ヘクスと肉薄します。
 ここでソ連軍がついに反撃を開始します。
 スモレンスク周辺で2カ所で反撃に出て1個装甲大隊を撃退します。
 第3装甲集団主力に対しても反撃を敢行しますが残念ながら撃退されてしまいます。
 イェルニヤ周辺でも自動車化師団を目標に砲兵支援付きで攻撃し、これを撃退、NKVDに督戦された歩兵がイェルニヤに迫ったドイツ軍の後方へ回り込みます。
 南方でも反撃を行い、キスラヴィチを奪還します。
第6ターン
 増援はG。
 スモレンスクを陥落させたドイツ軍はもうここには用はないとばかりに主力を南下させます。ポチノク、キスラヴィチの奪還とあわよくばロスラウリ、イェルニヤ占領を狙います。
 このターン増援の自動車化師団をマップ南端から浸透させ、ロスラウリ占領を目論みます。ソ連軍はマップ中央の道路以北にいて、ロスラウリには1戦力歩兵1個しかいないためです。
 第3装甲集団はヤルツェボを占領。以後、守勢に転じます。ドロゴブーシィに迫っていた部隊は後退し、主力の抜けたスモレンスク周辺の押さえやイェルニヤ方面に転出して行きました。
 ドイツ軍主力の南下で大きな損害を受けた南方のソ連軍はたまらずキスラヴィチを放棄し、ありったけの戦力をドイツ軍主力にぶつけます。1対1しか戦闘比が立ちませんが賽の目に恵まれて3個装甲大隊を撃退し、ドイツ軍の攻撃力を削ぎます。
 イェルニヤ方面ではドイツ軍のミスを突いて1個装甲大隊の包囲に成功。2対1の包囲攻撃をかけます。しかし、情けなくも攻撃失敗。取り逃がしてしまいます。
 北方の部隊はスモレンスク付近と連絡すべく、ドイツ軍戦線の弱いところを攻撃し、これを撃退します。
第7ターン
 前ターンに浸透を開始した自動車化師団は足止めに出た1戦力歩兵を抹殺してロスラウリまで2ヘクスに迫ります。
 ドイツ軍主力はポチノクを占領します。
 北方では守勢をとり、攻撃はスモレンスク防衛線を前進させるための1カ所だけです。
 ソ連軍は全面攻勢に出ます。
 スモレンスク前面の防衛拠点を1対1攻撃で撃退し、最終ターンでのスモレンスク奪回の可能性を残します。
 同時に東方への脱出路啓開を目指します。しかし、こちらはヤルツェボ奪回に失敗にして絶望的な状況となります。
 ヤルエェボ南方スモレンスクードロゴブーシィ間の道路を封鎖していた装甲大隊に対して3対1攻撃を敢行します。正面攻撃ですが、川向こうで防御しているため1の目が出ればEXで除去できるためです。しかし、流石にそれはかなわず、撃退しただけでした。
 南方では2個装甲大隊の守るポチノクに対する1対1攻撃が見事に成功し、奪還に成功します。また、ロスラウリに迫っていた自動車化師団を1個師団で1対1攻撃し、これも成功してロスラウリを守り切ります。
第8ターン
 最終ターンです。
 ドイツ軍はスモレンスク、ヤルツェボ、キスラヴィチを固めます。
 そしてポチノクを全力で攻撃します。ポチノクは2個師団9戦力が籠っていましたが、流石にドイツ軍は3対1を立てて攻撃します。しかし、この攻撃にドイツ軍は失敗し、ソ連軍はポチノクの死守に成功するのでした。
 この時点で、ドイツ軍の得点はスモレンスク占領の3点のみ。
 ソ連軍の得点は死守命令の完遂、ロスラウリ、ポチノクの計3点。
 ソ連軍の勝利が確定しました。

 両者初プレイとあってどちらも非常に慎重なプレイでした。
 防御側のソ連軍はともかく、ドイツ軍はもっと積極的な攻撃を行っても良かったように思います。
 結構面白かったので、もう少しプレイしてみようかと思います。

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