2004年8月8日(日)TSS例会

 当日の参加者は12名。
 プレイされたゲームは、ロストバレー(ドイツゲーム)、ハリコフ攻防戦(エポック/コマンド)、帝国主義(同人)、太平記(翔企画)、ブラフ等です。

 ロストバレーは金鉱堀がテーマのゲームです。
 D井さん、T島さん、Hさん、私の4人でプレイしました。
 菱形や三角形のタイルをつなげていくゲームで、ガジェットが大変豊富でした。
 川で魚を捕まえたり、獣を捕らえたりして食料を確保し、森で材木を伐採して運河を掘ったり、金鉱窟の落盤防止の支えにしたりします。その他、飲めば24時間働けるスタミナドリンクのようなウィスキーとか、川下りに使えるカヌー、陸の移動を加速する馬、荷物をたくさん運べる荷車、金鉱堀に絶大な威力を発揮するダイナマイトなどなど。
 こんな風に書くとわくわくしてくるのですが、このゲーム、それほど面白くありません。まず、これらのガジェットの多くは金を得てから一度スタート地点に戻って勝利得点である金を支払って購入しなければなりません。その間のロスタイムが馬鹿にならず、結局今回のプレイでは誰も何も購入しませんでした。そして一番問題なのが、プレイヤー間に相互作用が全くなく、ソロプレイゲームを行っているだけであることです。
 プレイタイムは1時間はかからなかったと思います。確か勝ったのはT島さんだったかな?私は3位でした。

 ハリコフ攻防戦はT之内独軍対Y口赤軍のプレイです。
 どちらも長考で鳴らすプレイヤー同士とあって1プレイヤーターンに30分もかかっていたようです。
 第1ターンに赤軍は第1親衛軍の唯一の戦車軍団を攻撃に投入して独軍歩兵を撃退したものの、独軍の反撃で包囲撃滅されていました。第2ターンに独軍の歩兵1個師団を撃滅し、1個師団を撃退と通常よりも大きな戦果を挙げていましたが、とても割に合っているとは思えません。やはりこの作戦は無理があると思いました。
 第3ターンにドネツ河を渡河した赤軍は独軍の反撃に2個戦車軍団を撃滅され苦戦します。それでも赤軍はめげずに攻勢を続けていましたが、赤軍に致命的な打撃を与えたのは、独軍プレイヤーの長考でした。ハリコフ攻防戦1ゲームで1日潰れてしまうのは嫌だと第4ターンが終わったところで赤軍プレイヤーが投了していました。

 太平記はT島さんがD井さんにインストプレイ。
 一方的にD井さんをいじめて終わったようです。

 帝国主義を6人でプレイしました。
 O鋸米、S山仏、Y口独、T島露、T之内日、風間英です。
 イギリスは未だこのゲームで勝利したことがない国です。勝利条件を満たしたことはあったのですが、そのときには独が勝利得点で1点上回っていました。そこで今日こそはイギリスに勝利させようと頑張りました。
 このゲームはイギリスの初期勢力が圧倒的なため、ゲームバランスを取るために、軍事力と国力による勝利得点は得られないものとしてあります。そのためイギリスが狙うべきは経済VPと外交VPそれに大国を打ち負かすことにより得られるVPとなります。経済VPは国力から軍隊の維持費を引いたもの、外交VPはターン中に使用した条約カードの枚数です。このゲームの経済力とはすなわちカード枚数であり、その中に条約カードも含まれているため、この2つの勝利条件は表裏一体のものです。
 第1ターンに幸運にも外交的征服カードが2枚入ったため、小国二つを支配下に治めます。更に1国に侵攻して国力を3つ増やすことに成功します。手札には動員カードもあったのですが、敢えて使用せず捨て札にします。これによりこのターン思惑通りイギリスは経済VPを手にしたのでした。
 他国でVPでぬきんでていたのはフランスです。軍事力と国力をバランス良く伸ばし、2VPを得ていました。
 このターンのトピックは清に侵攻したロシア軍が全滅の憂き目に会い、清が国際社会から眠れる獅子と呼ばれたことでした。
 第2ターン、通常よりも多数のカードを得たイギリスは外交カードこそ少なかったのですが、他国の邪魔を出来る白紙撤回カード2枚と多数の侵攻カードを得て、大国トルコへの侵略を行いVPを稼ぎます。経済VPもがっちりキープしています。
 しかしフランスの勢いが止まらず、軍事、国力の2VPを得ていました。
 このターンのトピックは日本が無謀な軍拡に奔って経済破綻寸前になったことでしょうか。
 その他にロシアが清に雪辱していました。その後もロシアは清への侵略を継続して他を省みることはありませんでした。
 ドイツが欧州で軍事紛争を起こしまくっていたために世界情勢は世界大戦に向かってまっしぐらです。
 第3ターンには外交カード多数を得たイギリスは外交VPを獲得しますが、経済VPはロシアにさらわれます。ロシアは本土防衛軍という特別ルールを持ち、3個陸軍までをそれに指定することができます。するとその軍の維持費は不要となるため経済的余裕が出るのです。ロシアは全ての陸軍を本土防衛軍に指定し、次ターンの対外侵攻を事実上放棄して経済VPを得たのでした。
 イギリスはこのターンイタリア、トルコの2大国を蹂躙してVPを荒稼ぎします。
 しかし、フランスも勢いは止まらず軍事、国力VPを獲得し続けます。
 このターンのトピックは貧窮する日本がヒストリカルに朝鮮を無血で支配下に治めたこと、アメリカが英領カナダに侵攻したことでしょうか。イギリスはイタリア、トルコの2大国を相手に大戦争を展開していたため、その虚を突いてのカナダ侵攻でした。
 第4ターン、勝利条件達成を目前とした英仏へ他国の妨害工作が活発化します。しかしその急先鋒のドイツが英仏と条約を結んでしまい、身動きがとれません。その他の国もあまり良いカードがないのか有効な妨害工作ができずにいました。そのため、英仏間での戦いが一番熾烈でした。フランスは英領南アフリカやイベリア半島を外交的征服で奪い、それに対してイギリスは懲罰軍を遠征します。南アフリカはフランスは見捨てますが、お膝元のイベリア半島では大軍を投入して来ました。この戦いでイギリスは新兵器の装甲艦を投入し、数で倍するフランス艦隊を圧倒しますが、あろうことか不用意な操船で横波を受けてあっけなく転覆、海戦はイギリスの惨敗に終わりました。制海権を失ったイギリスは陸軍を上陸させることも出来ずイベリア半島を失うのでした。この戦いは小さな戦いのように思えましたが、後から振り返ると世界史を左右する重大な戦いだったのです。
 イギリスはフランスとの紛争を抱えながらもトルコ侵略を繰り返し、VPを稼ぎます。しかし、支配国多数を失い国力が減少したため経済VPは最早のぞむべくもありませんでした。
 このターンでイギリスのVPは9と勝利に王手をかけます。緊張レベルも9と世界大戦前夜の様相を呈します。ところが、フランスが軍事VPに加えて経済VPを得て10VPに達してしまったのです。仏独露の3国が経済力7で横並びとなり、ルール規定により仏が経済VPを得てしまったのでした。イベリア半島の戦いでイギリスが勝利していればフランスの経済力は6となり、逆にイギリスは経済力7となりルール規定により経済VPを得るのはイギリスだったのです。
 こうしてフランスが勝利したのでした。
 今回のプレイでは英仏が極めて順調に勝利ポイントを伸ばしたために4ターンでゲームが終了してしまい、プレイタイムは僅かに1時間ちょっとでした。ただ、それだけにプレイヤー間での戦いが少なく、今ひとつ盛り上がりに欠けるプレイでした。

 ブラフは5人6個持ちでプレイしました。
 S山さん、T島さん、O鋸さん、Y口さん、私です。
 Y口さんが最初のチャレンジでいきなり4個を失い、ほどなく消えていきました。次に私が2個まで減ってしまい、脱落寸前となりますが、何とか持ちこたえてO鋸さんが先に消えていきます。しかしそのときの消え方がジャストでの消耗でみんなに迷惑を掛けまくってのものでした。お陰で私も1個になってしまい、すぐに消えることとなります。
 最後に残ったT島さん、S山さんはどちらもまだ多数のダイスを保持していましたが、まさかの賽の目を連発するS山さんにT島さんはまるで歯が立たず、S山さんが勝利を飾りました。


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