これはタイルをつなげるダンジョンゲーム(*1)をプレイしていて着想を得たゲームです。
私はタイルをつなげるタイプのゲームについて無駄なタイルが多いのが不満でした。デスメイズ(*2)などプレイすると通路ばかりのつまらないダンジョンがよくできあがるものです。
「それなら不毛な通路などを無くして、部屋ばかりにしたらどうだろう。、、、それは超人ロック(*3)じゃないか!」
テーマがモンスターメーカーなのは、着想を得たゲームがモンスターメーカーのゲームだったためで、特に理由があるわけではありません。
このゲームは私のカードゲームの中でも最古参で、現在のカードは実に5代目です。
最初は情報カードに手書きのカードでした。
その後ワープロを入手し、同じく情報カードにワープロ打ちしたカードが2代目となります。
大学卒業後、マックを購入し、キャラクターにイラストを入れたものが3代目。
4代目は用紙をケント紙に変え、全てのカードにイラストを入れました。
TCGの周辺商品としてカードスリーブが登場したため、それにサイズを合わせた現在のカードが5代目です。
カードの変遷からもお分かりでしょうが、このゲームは大好評でした。元ゲームの超人ロックが傑作だったとはいえ、この成功が私に自信を与え、今のカードゲーム群があるのです。そういう意味で私の自作ゲームの原点とも言えます。
当時私はTRPG(*4)キャンペーンのマスターをしていました。大学生で今思うと一番頭の働きが活発だった時期です。シナリオアイデアなどいくらでも湧き出していたときでした。その絶頂期のゲームマスターとしてのマスタリングテクニックを全てつぎ込んだのがこの封印の宝珠でした。ファンタジーTRPGのキャンペーンを90分でプレイするというコンセプトで、魔王退治というありふれた題材ではありますが、それに成功したゲームとなっています。そのためもあってか、このゲームは現在でも現役です。作成からかれこれ15年(*5)ほど経ちますが、未だにプレイしたいと言ってくれる方もいるくらいです。
プレイレポートはこちら。
*1)当時立命館に在学していた友人が翔企画から依頼されてモンスターメーカーのダンジョンゲームをデザインしていました。その試作品をプレイする機会があったのです。ちなみにそのゲームは没になったそうです。
*2)SPIゲーム。TRPG黎明期の作品で、ボードゲームシステムがTRPGのゲームマスターの代わりを行なう、言うならばコンピューターRPGをアナログでプレイするようなゲーム。ダンジョン探検ゲームとしてよくできたゲームで、人気も高く、タクテクス誌の付録にもなり、最近RPGamer誌の付録になりました。
*3)エポック唯一のアニメゲーム。デザインはレックの黒田大佐。名作の誉れ高く、絶版になって久しい現在でもいろいろなタイプのバリエーションが同人作成され、プレイされています。
*4)ゲームシステムはD&D。私が唯一完結させることができたキャンペーンでした。
*5)2003年現在。