1998年4月12日(TSS例会)

 今回は6人プレイで戦士が4人(ディアーネ、ローラン、タムローン、チチーナ)、エルフ(サーラ)と魔術師(ダヌンチオ)が1人ずつというかなり偏ったキャラクター構成となりました。この辺はランダム引きなので仕方がありません。

 私は戦士のローランで勝利条件は探索者(闇の洞窟、魔王の間への一番乗りを目指す)です。ちなみに他のプレイヤーの勝利条件は

ディアーネ:探索者(私と同じ!)
タムローン:蒐集家(アイテムカード、呪文カードを一番たくさん持つ)
チチーナ:狩人(モンスターカードを一番多く持つ)
サーラ:狩人(チチーナと同じ!)
ダヌンチオ:魔戦士ウォルマイヤー(悪玉!)

でした。勿論ゲーム開始時には分かりませんが、終盤までには行動からほぼ明らかになっていました。

 第1部のオープンフィールド編では、私はホーリーアックスにラージシールドと強力なアイテムを手に入れますが、肝心の手掛かりに恵まれず、闇の洞窟(第2部)一番乗りは果たせませんでした。

 他のプレイヤーではダヌンチオがシールドとファイヤーボールという強力な呪文を手に入れ、タムローンが最強の聖剣エクスカリバーを得ていました。

 このゲーム、モンスターの中にアイテムや呪文を持つものがいて、それらはモンスターが倒されると手に入ります。しかし、その場に複数のプレイヤーがいる場合誰が得るかは話し合いとなります。ルールでの規定は一切ありません。その上、“実はそこにいた”チェックもあるため、強力な呪文やアイテムを持つモンスターに誰かが遭遇するとまるでハイエナのようにあちこちからキャラクターが飛んでくることになります。そしてその後の戦後処理で熾烈な交渉が行われたりするのです(笑)。決裂でもしようものなら力ずくということも有りです。でもそんなことをすると、新たな戦闘と言うことで“実はそこにいた”チェックが再び行われ、新たなキャラクターの登場で混迷の度を深めてしまったりします。まぁ、すんなり決まったり、サイコロで決めましょうと平和的に済むことの方が多いですけどね。

 第1部はサーラがあっさりと手掛かりカードを3枚集めて、すぐに終わってしまいました。というわけで、私としてはサーラにはゲーム終了時に生きていてもらうわけには行かなくなったのでした(笑)。

 第2部は魔王の籠もる闇の洞窟が舞台となります。

 私の目的地である魔王の間は洞窟の一番奥と決まっていますので、闇の洞窟に潜入した(その時には既に先客がたくさんいて、洞窟一番乗りは諦めました(笑))私は一目算に進みました。しかし、出遅れていたのと、戦闘で傷ついた体を休める必要があったりして、先行キャラクターに追いつくのが精一杯でした。

 そんな折り、チチーナが魔王にとらわれていた姫君を発見、救出します。この姫君は洞窟の出口まで連れていかなければならないのですが、途中、ダヌンチオとモンスターとの戦闘に遭遇してしまいます。その戦いでのダヌンチオ(じじい(笑))の勇姿に姫君は彼に一目惚れしてしまうのでした(爆)。このゲームの姫君は何の特典もなく、戦闘時に足手まといになり、一度一目惚れされてしまうと、死が2人を分かつまで永遠に結ばれるという、ゲーム上最悪のトラップとの声もあるのでした(笑)。チチーナはこの厄介な姫君をダヌンチオに押しつけるべくわざわざ、“実はそこにいた”チェックで戦場に飛び込んだのです(笑)。

 そのチチーナは変化(へんげ)の間に迷い込んでしまいます。トラップ解除の盗賊ハッタタスを連れていたにもかかわらず、変化のトラップに引っかかりチチーナは外見を醜いモンスターとされてしまい、他のキャラクターとの交渉を禁じられます。チチーナの勝利条件は狩人。彼女よりも多くのモンスターを持っていたのがディアーネでした。モンスターにさえなっていなければ、交渉でモンスターを譲ってもらって平和に済ますこともできたのですが、それを封じられた以上チチーナの勝利の道はディアーネ抹殺しかありませんでした。これ以後、ディアーネはモンスターと化したチチーナに執拗に生命を狙われることとなります(笑)。

 闇の洞窟内には魔王を封じる2つの封印の宝珠が隠されている(かも知れません(笑))のですが、この内の闇の紅玉をタムローンが獲得します。これは魔王の魔法力を封じる力があります。もう一つは光の青玉でこちらは肉体を封じるのです。両方揃えば魔王はでくの坊となる強力なアイテムです。

 魔王の間に至るルートは2つあり、それぞれその直前に悪玉の部屋があります。その一つにディアーネが到着します。ここで悪玉の正体露見チェックがあり、これに成功しますがこの部屋の主の魔道士オンタールはプレイヤーキャラクターではなく、その場で戦闘となります。“実はそこにいたチェック”で次々に登場する善玉キャラクターに抗う術もなく、オンタールは倒されてしまいます。その戦闘で挙動が不審だったのがダヌンチオでした。「奴は悪玉に違いない」と皆が看破しています。そこでダヌンチオは疑いを晴らすべく、もう一方の悪玉の部屋に行き、そこで家捜しするのでした。結果は正体暴露、やはり、ダヌンチオがもう一人の悪玉、魔戦士ウォルマイヤーだったのでした(笑)。結局間抜けをさらしただけに終わります(笑)。正体が露見しても真実の愛に生きる姫君はウォルマイヤーを見捨てたりはしないのでした(爆)。

 オンタールとの戦闘後、次の手番で私は魔王の間に到達すると言う時に、ディアーネが先に魔王の間に入ろうとします。慌てて引き留める私。
「そこに行ったら私は君を殺さなくちゃぁならない」それを聞いてディアーネはウォルマイヤーを倒すべく移動しました。この戦いは瀕死の重傷ながら辛うじてウォルマイヤーは生き残り魔王の間に逃げ込みます。

 私はこれで念願の一番乗りを達成し、魔王との決戦に入ります。“実はそこにいた”チェックで殺到する善玉キャラクター達。しかし、魔王と傷の癒えたウォルマイヤーは強く、サーラを殺されて善玉は撃退されます。これで全員が魔王の間に入ってしまい、更に“実はそこにいた”チェックでの到着が遅れたディアーネは嘆きます。
「みんな、私より先に入ってしまったのね。もう皆殺しにするしかないじゃない!」

 そして最終決戦。
 闇の紅玉のため、戦闘力が半減した魔王。重傷を負い、姫君に足を引っ張られている悪玉ウォルマイヤー。バーサークするディアーネ。そのディアーネを付け狙うチチーナ。まともな善玉はタムローンと私のローランだけという複雑怪奇な人間模様での決戦でした(笑)。

 チチーナはディアーネに返り討ちにされ(「姿さえ変えられなければ、違った人生を歩めたのに」と死の間際に言い残しての最後でした)、ウォルマイヤーはタムローンと壮絶な死闘の末に後一息が及ばず、力尽き、ウォルマイヤーを倒したタムローンは魔王と差し違えて華々しく散るのでした。私のローランは“実はそにいた”チェックで出遅れて戦場に到着する前に戦いは終わっていたという体たらく(笑)。

 結局生き残ったのはディアーネとローランのみ。
 勝利条件は共に一番乗りでローランが魔王の間への一番乗りを果たし、ディアーネはローランよりも先に闇の洞窟に足を踏み入れていたため、両者引き分けとなりました。

 



1998年5月4日(TSS合宿)

 封印の宝珠は魔王が倒されめでたく正義の勝利となりました。

 大勝利者が二人、単なる勝利者が一人、正義のための尊い犠牲者が一人、魔王と共に滅びた悪人一人の5名でプレイされました。

 このうち大勝利者のM氏のプレイが最高でした。

 彼は闇の洞窟に一歩踏み入れたところで変化の間に迷い込んでしまい、いきなり姿をモンスターに変えられてしまいます。更に次の一歩で不幸の呪いをかけられてしまいます。

 二重苦に陥った彼の勝利条件は救出者。
 闇の洞窟に囚われているかも知れない姫様を(いないかもしれない(笑))助け出し、あわよくば姫様と恋仲になろうというゲーム中でも屈指の困難な勝利条件です。M氏はしかし首尾良く姫様の救出に成功します。しかし、ロマンス(ダイス振りで50%の確率で恋人になってしまう)に失敗してしまいます。恋人にはなれませんでしたが姫様を入口まで連れ帰れば最低限の個人的勝利は達成できます。M氏は残念に思いながら入口の直前までたどり着きます。

 そこでM氏はとんでもないことを考えつきました。
 救出者の勝利条件には、救済措置があります。この勝利条件のキャラクターが女性(絶対に姫の恋人にはなれない)だったりしたときのために「恋人となる又は恋人が死んでいること」と記されていました。そして姫様と男性キャラクターが同一エリアにいればロマンスチェックは必ず行われるのです。「だったら、誰かを恋人にしてそいつをぶち殺せば大勝利じゃないか」というわけです。ひどい話ですが、「どうせ俺は不幸なモンスターさ」と計画を実行に移します。

 この計画の犠牲となったのはタムローンでプレイしていたI氏でした。姫の恋人となってしまったI氏のタムローンはモンスターと化したM氏のボールガードに命を付け狙われることとなり、結局タムローンはボールガードに殺されてしまうのでした。

 その間その他のプレイヤーは何をしていたかというと魔王の戦闘力を封印する封印の宝珠を探していたのです。タムローンのことなど眼中になく。これには理由があります。封印の宝珠は2つあるのですがそのうちのひとつをM氏のボールガードが持っていたのです。このゲームではキャラクターが死んだ場合持ち物は全てゲームから除去されてしまいます。封印の宝珠を失うわけにはいきませんからボールガードを殺すわけにはいきませんし、ボールガードが生きている限りタムローンは命を狙われるわけで結局タムローンの死は他のプレイヤー全員に望まれていたようなものだったのです。

 ゲームの最後は魔王の間での決戦でしたが、封印の宝珠が2つ揃ってしまっては悪に勝ち目はなく、でくの坊と化した魔王を3人がかりで袋叩きにしてゲームは終了しました。大爆笑のプレイでした。
 



1999年9月26日(TSS例会)

 プレイしたのは6名。
 登場キャラクターはサーラ、ヴィシュナス、ルフィーア、ニムレム、ダヌンチオ、ローランでした。

 最初のオープンフィールド編では、ヴィシュナスがいきなりドラゴンと遭遇。ローランの助太刀を受けて苦戦の末、これを倒します。

 サーラは暗殺者に狙われますが、うまくこれを避けて被害なし。強運振りを見せつけます。

 ローランは占い師と遭遇します。「そこには、魔王への手がかりを持つゴーストがいますぞえ」と教えられ、そこには足を踏み入れませんでした。ゴーストは普通の武器は通用しないため戦士のローランでは歯が立たないのです。

 ルフィーアは呪文を2つ(それもテレポートとリフレクトという使いでのある強力な呪文)も拾って大収穫でした。

 ニムレムは聖なる斧を得ていました。きっとディアーネからもらったのでしょう(笑)。

 ダヌンチオは「謎の賢者」を名乗る黒魔道師に出会い、大嘘を教えられますが、それによって失うような手がかりは持っていませんでした。

 そうこうしている内にフィールドカードが尽き、闇の洞窟編へと入ります。

 闇の洞窟に一番乗りしたのはサーラでした。

 闇の洞窟の玄関から入ったサーラを後ろから来たローランが追い抜こうとします。しかし、そこには罠が!ところがローランもサーラもお供に盗賊を連れていたのです。罠の解除チェック。盗賊ハーンは見事成功。盗賊ハッタタスは大失敗。こうしてサーラはハーンに救われますが、ローランは奈落の底へと落ちていき、ドラゴンとの苦戦の末に手に入れた竜の盾とハッタタスを失ってしまいます。

 サーラの盗賊ハーンはその後も大活躍。不幸の間や、一方通行の扉などサーラはいくつもの罠に引っかかるのですが、その度にハーンに救われるのでした。

 3番手のダヌンチオは勝手口から侵入。ところがそこには今まさに闇の洞窟から脱出しようとしていた姫君がいたのでした。姫と遭遇した男性キャラクターは、ロマンスのチェックをしなくてはなりません。50%の確率で姫と恋に落ちてしまうのです。「まあ、わたくしを救いに来て下さったのね。」と姫はダヌンチオに恋してしまいます。後で分かったことなのですが、ダヌンチオの勝利条件は「救出者」(姫の恋人になると大勝利)だったのです。

 ローランがサーラを執拗につけ狙い始めます。勝利条件が「探索者」のローランとしては闇の洞窟に自分より先に入ったサーラを生かして置くわけにはいかないのです。そしてニムレムも同様に(と思われていた)サーラを狙い始めます。

 そして、バシリスクの巣穴で両者は激突することになります。

 この戦いはサーラとバシリスクのものだったのですが、駆けつけたニムレムがサーラを攻撃、サーラもそれに反撃したためバシリスクを攻撃する者はいなくなってしまいます。こうしてサーラとニムレムが戦い、少し遅れてローランが到着し、バシリスクは誰彼構わず暴れまくるという状況でした。

 当初不利だと思われたサーラでしたが、どういうわけかバシリスクを手なずけ(モンスターは攻撃目標をランダムに決めます。ダイスの目が何故かサーラを避けたのです)ニムレム、ローランを連破してしまいます。

 ルフィーアは、2つある魔王を封印する宝珠の内の一つを落とし穴に捨てて、闇の双璧の一人であることを暴露します。闇の双璧は魔王の部下で魔王を倒されないことが勝利条件です。

 更にルフィーアはサーラを追いつめ、これを抹殺します。

 ダヌンチオが双璧の一人魔導師オンタールの部屋で家捜しをします。「やはり、ルフィーアがオンタールであったのか!」「ばあれたかぁ。」と正体を顕わしたオンタールが物陰から現れるのでした(そういうルールなんです(笑))。

 ダヌンチオとヴィシュナスが双璧の一人ウォルマイヤーの部屋に入ります。そこで彼らが見たものは、仏壇に飾られた黒いリボン付きのニムレムの似姿であった。

 正体を暴露されたオンタールは魔王の間に籠もり、ダヌンチオとヴィシュナスは残った封印の宝珠を探します。その過程でヴィシュナスが変化の間でモンスターと化してしまいます。

 そして最終決戦。、、、のはずだったのですが、ヴィシュナスの到着が遅れるということで、突入したダヌンチオは即座に撤退します。それでも魔王、オンタール、オンタールの召喚したサーペントの集中攻撃を喰らって大怪我をしてしまいます。

 逃げるダヌンチオをオンタールが追撃します。しかし急を聞きつけたヴィシュナスが即座に到着し、逆にオンタールが不利になってしまいます。ところが、オンタールは「かかったな!」と叫ぶとテレポートの呪文で姿を消してしまいます。残されたのはヴィシュナスとダヌンチオ、いや、モンスターとダヌンチオ!ということで戦闘が始まります。残念ながらどちらにもダメージはありませんでした。(言い忘れましたが、ルフィーア(=オンタール)プレイヤーは私でした。)

 そして今度こその最終決戦。

 封印の宝珠で戦闘力を半減させられた魔王でしたが、そんなことを感じさせないほどビシバシとダメージを与えます。オンタールもそこそこ活躍し、部下のサーペントはまるで役に立たなかったのですが、ダヌンチオ、ヴィシュナスを葬り去ることに成功します。しかし、同時にオンタールも倒されてしまいプレイヤーキャラクターは全滅という悲惨な結末となりました。

 久しぶりに悪が勝つプレイでした。


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