Freedom


 Freedom(初代)の完全リメイクです。

 初代に比べて、ゲームシステムは大きく変貌しましたが、設定自体はさほど変わっていません。帝国の大きさを以前は18惑星だったのを、9惑星に狭めたことと、帝国の最終兵器の完成というタイムリミットを加えたのが大きな変更です。いずれもプレイタイムの短縮のためです。

 もう一つの問題点だった帝国軍については、基本的に帝国軍、帝国キャラは使い捨てということにして時間とともに強大になっていた欠点を是正しました。これによりプレイヤーが扱うユニット数が減るため、アイテムやモンスターなど、初代ではあきらめたガジェットを加えることに成功しました。

 また、新しい試みとして、事前にキャラクターに影響ポイントを割り振り、ゲーム中それを公開することによりキャラの所属を変更することができるようにしました。AHのクレムリン(*1)の方式です。これを導入したのは、カードの引きの影響をできるだけ減らしたかったからです。誰が引いたとしても、場に出てくれさえすれば、影響ポイントをかけてあるならば、自分のキャラになる(かもしれない)というわけです。尤も、このシステムのために自分が影響ポイントをかけていない重要キャラを引くと、手札に握りこんで場に出さないプレイヤーも出てきましたが(笑)。

 これはかなり面白いゲームになりました。初代とは大違いです。とはいえ、プレイ感が非常に重く、プレイするのに大きな気力が必要なゲームとなってしまいました。そのためあまりプレイされません。

 私のゲームは時間がかかったとしても、非常にプレイ感の軽いゲームばかりのため、異色のゲームといえます。

プレイレポートはこちら

ルールをほぼ網羅したサマリーシートを公開します。(2003年9月6日追加)

*1)ソ連共産党の権力争いゲーム。プレイヤーは黒幕として共産党員に1ポイントから10ポイントの影響ポイントをゲーム開始時に与え、自分の影響下にある党員が書記長として建国記念日の晴れの舞台に3回立てば勝利というゲーム。共産党員はさまざまなプレッシャーによるストレスでいつも健康を害しており、この健康状況が勝敗の鍵になります。勿論シベリア旅行もあります(笑)。かなり面白いゲームでしたが、テーマがテーマなだけに勿論絶版です。
 

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