文明の興亡
サブタイトル:星よ落ちるなかれ


 文明進歩ゲームです。
 システムは建艦競争と同じで手札を捨て札にして得たコストで文明を購入するゲームです。
 テーマ的には以前作成したDAWNとよく似ていますが、システムが全く違うのと、タイムスケールが違うのでプレイ感は全く異なります。
 タイムスケールの違いとは、DAWNが原始時代からせいぜい古代までを扱うのに対して、文明の興亡は原始時代から未来まで最終的には恒星間宇宙船の建造までを扱っています。
 それだけなら単に文明カードの違いだけになりそうなのですが、一番プレイ感が異なる点は、なにしろタイムスケールが長いので、文明がどんどん陳腐化していくことです。当たり前ですよね。鉄砲が実用化された世界で石器の特典がいつまでも有効なわけがない。古い文明カードはどんどん陳腐化して捨て札になっていくことになります。そのため先行するプレイヤーが文明カードの特典を重ねて、出遅れたプレイヤーとの差を広げるようにならなくなっています。

 このゲームの一番の特色はゲーム終了時の処理です。
 ゲーム終了時に地球に巨大な彗星が激突し文明は滅亡するという設定なのです。そのためプレイヤーはその災厄から自らの文明を守ることがゲームの目的なのです。具体的に言えば、最終レベルの文明は彗星激突の大災厄から文明を生き残らせるための手段なのです。
 ゲーム終了時に保有する最終レベルの文明カードの枚数がすなわち文明の生存確率であり、勝利の確率となります。
 最終レベルの文明の枚数だけが勝敗に関係するため、序盤に出遅れてもあまり問題はありません。そういう点では大逆転も可能なシステムになっています。ただし、最初からそれを狙ってプレイすることは至難です。というのもシステム的にカードを手札に残しておくことが非常に難しいものになっているからです。
 最初からひたすらカードをがめて、最後の最後にがめたカードを一度に吐き出して勝利するというプレイスタイルは個人的に非常につまらないプレイスタイルだと思います。自分でプレイしてもつまらないし、そんなプレイの人がいるとそのゲームプレイ自体がつまらなくなる。だから私はそういうつまらないプレイスタイルは有利にならないようなデザインを心がけています。このゲームに限らず。

 このゲームのデザインは非常に順調でした。
 最初のアイデアメモの作成日付が2005年1月21日で、最初のβ版のプレイが2005年2月13日、その結果を踏まえた完成版が2005年2月19日にプレイされ、完成が確認されました。
 このゲームで一番大変だったのが、文明カードの作成です。各時代9種類を考えたのですが、中世が暗黒時代と言うだけあってそれから始まった技術や制度が極端に少なく、苦労しました。全てのカードに特典を付けないと行けませんし。
#そうしないと作って貰えない(笑)。
#とはいえ、一番時間がかかったのはいつもながらカードに使う画像をネットで収集することでしたね(笑)。

 プレイレポートはこちらです。

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