2005年7月24日(TSS例会)

 K藤2号さん、S藤さん、Hさん、O鋸さん、S枝さん、私でのプレイです。
 K藤2号さん、S枝さんは初プレイです。
 災難カードもあまり出ない大人しい展開でしたが、それでも戦争で、S藤さん、K藤2号さんはそれぞれ1回ずつ壊滅していました。その結果K藤2号さんは最終ターンに至っても文明カードを持たない土人生活となっていました。
 私の文明は最終ターンの1ターン前に原子力を開発して最終ターンに望みをつなぎましたが、最終ターンに手にできた6レベル文明はコスト6と7でとても1ターンで開発できるものではありませんでした。
 最終ターンになり、6レベル文明に手が届かなかったS藤さん、Hさんが災難カードをばらまき世界は破滅の危機に瀕します。特にO鋸文明の対彗星ミサイル基地が地震で壊滅したのが大打撃でした。
 結局間に合ったのはO鋸文明の地球軌道変更作戦とS枝文明の超巨大水爆でした。
 しかし、S枝文明の水爆は彗星を爆砕するに十分な威力を持つものの、その運搬手段がなく、宝の持ち腐れでした。
 残る人類最後の希望、O鋸文明の地球軌道変更作戦は南極大陸に巨大な推進装置を設置して強引に軌道を変更しようとするものでした。
 そして巨大推進装置が遂に点火されます。高さ数百キロに達する巨大なプラズマ噴射が南極の空を焼き、大気を大地を沸騰させながら地球に軌道方向とは異なる巨大なベクトルを与えます。地球の地軸はねじ曲がり、世界各地に巨大地震とそれに伴う津波を巻き起こしながら徐々に地球はその軌道を変えていきます。
 しかし、巨大地震と津波は南極大陸にも例外なく発生し、多数の推進装置の機能を止めてしまいます。その結果軌道変更は中途半端なものに終わり、彗星は地球への激突ではなく、接触となります。既に大地震と大津波で痛めつけられていた、人類文明にとどめを刺すにはそれで十分でした。
 本日のプレイでは人類滅亡、勝者なしの結果となりました。



2005年6月19日(TSS例会)

 T井さん、O鋸さん、Hさん、T之内さん、私の5人プレイです。

第1ターン
 H族は複数の国力カードを手にしたため人口を2つ増やしたのですが、部族内でのいがみ合いから国力が失われ、展開できた国力は1枚だけでした。
 風間族は特に目的もなく、他に楽しみもないと言うわけで、人口を2つ増やしただけです。
 O鋸族、T之内族は豊かな土地に侵出し、共に国力1を得ます。
 T井文明は火を起こし、その後大地を耕す、焼き畑農業を開始しました。

第2ターン
 T之内族と風間族の間で諍いが生じ、倍の勢力を誇る風間族の襲撃でT之内族は存亡の危機を迎え、折角の国力カードも失ってしまいます。
 O鋸文明は氾濫する川に土を盛ることを覚えます。
 H文明、風間文明は弓を発明するのでした。

第3ターン
 T井文明は順調に国力を伸ばし、O鋸文明は戦術を編み出し、H文明は交易の術を見つけ、T之内文明は金属の精錬方法を会得し、風間文明は宗教にかぶれます。

第4ターン
 H文明は物々交換から始まった交易を商売として確立し、風間文明の宗教への傾倒はますます激しさをまし、巨大組織となります。

第5ターン
 1山目がなくなります。この時点で風間文明が中世、O鋸、H文明が古代、T井、T之内文明が原始時代です。
 このターン、またしてもT之内文明と風間文明の間で大きな戦争が勃発し、激しい消耗戦の末、T之内文明は存亡の危機に瀕します。ところが、その後T之内文明は人口が激減したことを逆手にとってOパーツ的に高度な文明カードを手札に握り込みます。
 T井文明は文明を開発もしないと人口と国力カードを貯め込むお荷物文明と化します。
 O鋸文明は戦術を発展させ、騎兵を主力とした騎兵戦術を完成させます。
 H文明は巧みに王室外交を成立させます。

第6ターン
 T井文明、O鋸文明、H文明の間で大きな戦争が発生し、各文明は多大な損害を受け、口減らしができたと喜びます。
 風間文明では海外交易で力をつけた中産階級が革命を起こし、近代的な民主主義政体となります。

第7ターン
 T井文明とO鋸文明は国境線を多少前後させるだけの馴れ合いの戦争を行い、これは断続的に延々と続くこととなります。
 O鋸文明が産業革命に成功します。

第8ターン
 2山目がなくなります。O鋸、風間文明が近代、H文明が中世、T井、T之内文明が古代です。
 産業革命の中心だった、O鋸文明は巨大地震に襲われ、工業地帯を完膚無きまでに破壊されてしまいます。

第9ターン
 T井、O鋸文明間での馴れ合い戦争がまた起きています。
 そんな中で戦争の吉日を占うための天文学がT井文明で発達します。
 風間文明はT之内文明から海外交易によって導入した、総動員体制を確立します。

第10ターン
 3山目がなくなります。山札の消耗が加速しているようです。
 風間文明が現代、H、T井文明が近代、O鋸、T之内文明が中世です。
 T井、O鋸文明は馴れ合い戦争を続けています。
 そんな戦争の中、O鋸文明は大本営発表をするために参謀本部を設けます。

第11ターン
 O鋸文明とH文明の間で勃発した戦争はH文明の人口の7割を奪う大殺戮となります。
 風間文明はついに彗星衝突の事実を掴みます。その対策として、T之内文明から輸入したシェルターを大深度地下に設置するのでした。

第12ターン
 4山目もなくなり、彗星衝突まで1山を残すのみです。
 風間文明が対彗星対策に着手、他の文明は未だ近世です。
 H文明は前ターンの大殺戮から回復し、再びあのような目に遭うまいと、長射程のミサイルを開発します。
 O鋸文明が宇宙開発を開始し、各文明の彗星対策が本格化し始めます。

第13ターン
 それまでずっと沈黙を守ってきたT之内文明でしたが、ようやくコンピュータの開発に成功します。
 H文明はミサイルを大型化した地球脱出宇宙船を建造します。

第14ターン
 いよいよ間近に迫ったその時のために各文明は最後の努力を行います。
 O鋸文明は地球軌道上に超長距離ビーム衛星システムを構築し、彗星迎撃の準備を整えます。その一方でラグランジュポイントにスペースコロニーを建造したのでした。
 H文明は彗星解体のために解体業者を彗星に送り込む計画を進めます。
 T之内文明は月面に永久基地を建設します。
 風間文明は宇宙艦隊を建造し、彗星遠征作戦を発動します。

 そして、ついにその時がやってきました。
 H文明の彗星解体部隊は遠地点での彗星との邂逅に失敗し、期限内での解体の見込みが立たず、失敗します。
 風間文明の宇宙艦隊は彗星に対する砲爆撃を敢行するも、力不足で彗星をうち砕くには到底至りません。
 彗星迎撃の最後の砦はO鋸文明の砲撃衛星群でした。しかしこちらは彗星周辺の浮遊塵芥によって彗星本体への直撃を阻まれてしまいます。
 彗星直撃は地球自体を変形させるほどの衝撃を与え、地上の全ての文明を崩壊させます。それは地下をも例外ではなく、風間文明の地下シェルターは避難場所としてはなんの役にも立ちませんでした。
 彗星攻撃の際に発生した多数の破片のために、地球軌道周辺はまるで散弾をぶちまけたようになっていました。軌道上にあったH文明の避難宇宙船はその嵐に巻き込まれ破壊されます。また、破片の一部は月をも襲い、T之内文明の月面コロニーを直撃します。
 この大災害を生き残ったのは、唯一地球からも月からも離れたラグランジュポイントにあったスペースコロニーだけでした。
 こうしてO鋸文明の勝利でゲームは終了しました。



2005年5月15日(TSS例会)

 S藤さん、Iさん、O鋸さん、私の4人プレイです。
 今回のプレイでは私は全くふるわず、自力で開発した文明はゼロでした。何枚かは買ったのですが、買ったその場で陳腐化してしまっていたのです。
 国力カードにも恵まれず、いや一度は3枚並べたのですが、一度大戦争に敗れて人口0になってすべてを失ってからは全く手にできませんでした。
 そんなわけで、私は今回のプレイでは全く文明に貢献できず、山札を喰い潰すだけのお荷物文明と化していました。
 文明を主導したのはS藤文明でした。ゲーム中盤にはミサイル技術を確立し、それを発展させた対彗星大型ミサイルの開発に成功していました。
 続いたのはI文明でした。O鋸文明との間で繰り返される戦争で文明に磨きをかけ、空軍やコンピュータ文明を得て第6レベル文明まで後一息に迫っていました。しかし、その大事な場面で、いつものO鋸文明との戦争で、人口0となる大損害を受けてすべての国力とコンピュータ文明を失ってついに第6レベル文明には手が届きませんでした。
 O鋸文明は国力カードを4枚も並べたのが仇となり、それを守るために人口の維持に手札を消耗してまるで文明を購入することができず、I文明との戦争にうつつを抜かしただけに終わりました。
 彗星が頭上に現れたとき、それに対抗し得たのはS藤文明だけでした。
 S藤文明の大型ミサイルは彗星の迎撃に失敗してしまいます。
 その他にS藤文明は地下シェルターも用意していましたが、このゲームで地下シェルターが役に立ったことはなく、今回もやはり役に立ちませんでした。
 文明壊滅で勝者なしのプレイ結果でした。



2005年5月3日(滋賀合宿)

 S藤店長、その連れの謎の人、S藤さん、私の4人プレイ。
 序盤、災難をばらまいて喜んでいた私でしたが、国力に恵まれず、赤貧に喘ぐプレイとなります。
 店長文明やS藤文明は複数の国力カードを並べて、それなりに順調に文明を伸ばしていました。
 ゲーム中盤から突出して進み始めたのが、謎の文明でした。特にコンピュータ文明の開発成功が大きく、そのおかげで最終ターンに一気に3つの第6レベル文明を完成させたのでした。
 私は4レベル文明がどうしても引けず、低迷しました。5レベル、6レベルの文明はたくさん引いたのですが、それらを作れるようになったときには既に手遅れでした。
 彗星に対して各文明は次のような対策を打ち出しました。
 店長文明は軌道上に無数のビーム衛星を浮かべ、彗星をうち砕こうとします。
 S藤文明は地球脱出宇宙船を建造して、彗星衝突を逃れようとします。
 謎の文明は巨大水爆を搭載した宇宙艦隊を彗星に送り出します。これが第一弾作戦。
 第二弾作戦として南極に巨大な推進システムを建造し、地球軌道をずらそうとします。
 そして最終作戦としてジオフロントにシェルターの建設も行いました。

 謎文明の宇宙艦隊は彗星との邂逅に失敗。第一弾作戦は不発に終わります。
 店長文明の衛星攻撃はパワー不足で彗星をうち砕くには至りません。
 そして謎文明の第二弾作戦が発動します。地球全体に巨大地震を起こさせながら地球軌道を強引にねじ曲げ間一髪彗星の直撃を回避せしめたのです。地球は救われました。
 そのころS藤文明は脱出宇宙船からこの壮大な景色を眺めていたそうです。
 

2005年5月2日(滋賀合宿)

 U野さん、I村さん、H川さん、私の4人プレイ。
 まずまず順調なプレイで、U野さん、H川さん、私のそれぞれ6レベル文明を2,2,1と計5つ完成させ、H川さんが成功して地球は救われました。
 成功したのは、土建屋による彗星の解体でした。

 もう一戦。T之内さん、K君、H川さん、私の4人プレイ。
 このプレイは最悪でした。K君の執拗な攻撃に怒ったT之内さんがK君に反撃を加え、憎しみの連鎖が広がって、2人の間は最早、イスラエルとパレスチナのような関係になって災難カードや戦争の応酬となります。
 そのため文明の進歩は伸び悩み、彗星が頭上に現れたの時には人類に為す術はありませんでした。



2005年3月27日(TSS例会)

 T之内さん、Hさん、O鋸さん、私の4人プレイです。

第1ターン
 H文明と風間文明が農耕を開始し、O鋸文明は弓を発明して狩猟の効率を高めます。
 一人、否一匹、T之内族は未開の地で野生の生活を続けます。

第2ターン
 風間文明は耕す土地を求めてT之内族の縄張りに侵出し、彼らを追い出します。
 それに懲りたのか、T之内族は石を投げるようになり、石器を使い出します。
 O鋸文明でも同じ時期に石器を用いるようになり、弓の鏃に使うようになります。
 風間文明は農耕で得た産物を使って交易を行うようになります。
 H文明は原始宗教に基づいた宗教国家を目指します。

第3ターン
 風間文明は再びT之内文明に侵略を開始しますが、舌先三寸でうまく丸め込まれてしまいます。
 T之内文明は大河に堤防を築いて肥沃な土地を得ることとなります。
 H文明は宗教国家を目指していた反動からか商業に目覚めてそちらに方向転換を図ります。
 逆に風間文明は交易を通じて購入した怪しげな壺や印鑑をありがたがる宗教国家になっていきます。

第4ターン
 文明が進み、各文明間での軋轢が表面化し始めます。
 しかしその大半は交渉で解決されます。人類は平和な文明圏を築いていたのです。
 O鋸文明で貨幣が発明され、風間文明では王室間での姻戚外交を始めます。

第5ターン
 一山終了。風間文明が中世、O鋸文明とH文明が古代、T之内文明は未だ原始時代です。
 風間文明がT之内文明を侵略しますが、T之内文明の逆襲を受けて大敗北を喫し、開墾したばかりの領土を割譲させられてしまいます。
 O鋸文明は貨幣経済が発達し、最初は小さかった市場は都市と言える規模にまで巨大化していきます。

第6ターン
 H文明とT之内文明の間で戦争が勃発し、T之内文明は敗北します。敗北から多くを学んだT之内文明は戦い方を研究し、戦術を発展させます。また兵站の重要性にも気づき、道路網を建設します。

第7ターン
 T之内文明は更に戦術に磨きをかけ、騎兵を重視した騎兵戦術を編み出します。
 風間文明は蒸気機関を発明し、動力を用いた工業生産を開始します。

第8ターン
 二山目終了。文明の先端を行く風間文明は近代、T之内文明とO鋸文明は中世、H文明は古代です。
 H文明で資源が枯渇し、国力が低下します。そのためO鋸文明への侵略を開始します。O鋸文明は政治的に混乱状態にありましたが、侵略軍に対して挙国一致体制を確立し、H文明軍を押し戻します。逆にH文明領に侵攻したO鋸文明でしたが、危機が薄れたために挙国一致体制が崩れて国内での勢力争いが再開されたことと、何よりもH文明の徹底した焦土作戦によって大敗を喫したのでした。
 風間文明はミサイル技術を発達させ、現代の扉を開きます。

第9ターン
 風間文明とT之内文明の間で戦端が開かれます。T之内文明軍の総司令官の稚拙な指揮の隙を突いた風間文明軍がミサイル兵器の大量使用で大勝しました。
 T之内文明ではミサイルこそ開発できませんでしたが、砲兵器によって対抗します。
 H文明は天文学を発達させ、夜空の彼方に目を向けるようになります。
 O鋸文明は商業文明でしたが、それにより力をつけた中産階級が権力を握り民主制国家を築きます。

第10ターン
 T之内文明は遂に宇宙開発を開始。
 風間文明は参謀本部を設置します。

第11ターン
 最後の山札に突入します。T之内文明と風間文明が現代、H文明、O鋸文明は共に近代です。
 T之内文明の宇宙開発基地が大規模な地震で崩壊し、T之内文明の宇宙開発に大打撃を与えます。
 O鋸文明は空軍を創設し、戦略爆撃能力を獲得します。
 H文明は更に進んだ宇宙軍を創設し、亜宇宙から低軌道までの制宙権を確保するのでした。
 風間文明は遂に地球へと進む巨大彗星を発見します。それに対して固体燃料ミサイルを推進力とした地球脱出宇宙船を建造します。

第12ターン
 各文明で着々と巨大彗星に対する備えが建造されていきます。
 O鋸文明は地中深くに避難用シェルターを建設し、風間文明は脱出宇宙船を大型化した宇宙船に武装を施した宇宙艦隊を建造します。
 T之内文明では電子頭脳が発明され、その後の文明開発に絶大な効果を発揮します。

第13ターン
 T之内文明は電子頭脳を駆使して超大型ミサイルやスペースコロニーを矢継ぎ早に建造します。
 O鋸文明は地球高軌道上に対彗星用の迎撃衛星システムを構築します。

第14ターン
 遂に巨大彗星は地球から肉眼で確認できるほどの距離にやってきます。
 各文明は最後の努力を行いますが、ものになったのはT之内文明の火星移住計画だけでした。

 O鋸文明の迎撃システムやT之内文明の大型ミサイルと言った地球から長躯彗星に向けて放たれた攻撃兵器は彗星周辺のガス層や塵芥、浮遊岩塊に阻まれて彗星本体にダメージを与えることができません。しかし、それは無駄ではありませんでした。その攻撃によって開かれた通路を通って風間文明の宇宙艦隊が彗星本体に接近し、近距離からの猛攻撃によってこれをうち砕くことに成功したのでした。
「この艦でも勝てる!」
と艦長は叫んだとか。
 地球は救われたのです。
 風間文明は勝利しましたが、本当の勝者は火星移住計画を完遂して惑星一つ丸ごと手に入れたT之内文明でした。

 今回は大人しいプレイで、災難や戦争がほとんど起こらない平和なプレイでした。お陰で地球は救われました。でももう少し争いがあった方が面白いな。T島さんやS藤さんを入れてプレイしないといけませんね。



2005年3月13日(TSS例会)

 Y口さん、S藤さん、Hさん、T井さん、私の5人プレイです。

第1ターン
 Y口族、S藤族が未だ文明を持たない野蛮人だったころ、風間文明は石斧を振るい、T井文明は火を起こし、弓で狩りをする文明を築いていました。H文明に至っては原始宗教を司るシャーマンにより共同体に秩序をもたらしていたのです。

第2ターン
 Y口文明も弓を使うようになりますが、S藤族は未だに肥沃な大地で喰っちゃ寝の生活を続けていました。
 T井文明は居住地の周りに堀や塀を巡らすようになり、城塞へと発展させていきます。
 H文明は宗教色をますます強め祭政一致の宗教国家へと進んでいきます。
 風間文明は貨幣を導入しようとしますが、未だ交易の概念のない時代であり、失敗します。

第3ターン
 S藤族は数が増えすぎて飢饉に見舞われることとなります。
 そのため最も文明の進んだH文明に侵入を開始します。進撃先を根こそぎ食い尽くしながら進撃するS藤族はH文明に多大な被害を与えますが、文明の利器と秩序だった戦術を行使するH文明軍に撃退されるのでした。
 T井文明の中心地が大地震に襲われ自慢の城塞も崩壊してしまいます。その後T井文明は長い長い暗黒時代に陥るのでした。
 H文明ではS藤族との大戦争に勝利したのは神のご加護の賜物であると信じ、宗教組織はますます巨大化していきます。

第4ターン
 山札の1山目が終わります。
 H文明が中世、その他の文明は原始時代です。
 長く未開人だったY口文明、S藤文明も戦争の危機を外交で回避できるほど文明が進んでいました。
 S藤文明はH文明に雪辱を期して侵攻をかけます。H文明が宗教論争で混乱していた隙を突いたこと、地形を利用した奇襲戦術を徹底したこともあり、雪辱を果たします。
 増えすぎた人口の圧力からT井文明と風間文明の間で戦争が勃発しますが、小競り合い程度で人口の増加に歯止めが掛かるほどの規模にはなりません。それでも敗戦した風間文明では戦術文明を発達させて次の戦いに備えます。
 Y口文明では商業文明が栄え、S藤文明はアテネの地に古代民主制の都市国家を建設します。

第5ターン
 H文明の聖地が大地震で壊滅し、神の怒りに触れたと噂され、巨大な宗教組織は雲散霧消してしまいます。
 代わってH文明ではそれまで宗教に抑圧されていた王権が力を増し、絶対王制となるのでした。
 Y口文明は商業がますます発展し、都市一つを築くほどとなります。
 S藤文明はアテネに城塞を築きます。
 風間文明は各国王室と誼を通じ、外交ネットワークを築き上げるのでした。

第6ターン
 2山目も終わります。
 H文明、Y口文明、風間文明は中世、S藤文明は古代、T井文明は原始時代です。
 Y口文明は飢饉となり、食料を求めてS藤文明へと侵入を行います。S藤文明は名将テミストクレスの指揮の下、善戦しますが、飢えたY口文明軍のイナゴのような進軍を止める術はありませんでした。
 T井文明では大規模な反乱が起こり、一地方が丸ごとH文明へ帰属を変えてしまいます。それを許さないT井文明は戦争も辞さないとH文明に迫り、返還させるのでした。
 H文明は海外に活路を見いだすべく、海外交易に力を入れます。
 Y口文明では星占いから天文学が発達することとなります。
 風間文明は貨幣の鋳造を始めるのでした。

第7ターン
 風間文明で疫病が蔓延し、人口が激減します。それを好機と見たY口文明が侵略を開始しますが、風間文明は新兵器の連弩とそれを用いた徹底的なアウトレンジ戦術でY口文明軍を破ります。
 S藤文明は聖地エルサレムを得て宗教組織を整えます。

第8ターン
 3山目も終わります。
 Y口文明、H文明が近世、S藤文明、風間文明が中世、T井文明は古代です。
 人口の増加が極限に達したT井文明は近隣諸国に人口を溢れ出させます。風間文明は王族間の外交を駆使してその矛先を自国から巧みにそらすことに成功します。そのためT井文明とH文明との間で壮絶な消耗戦が展開されることとなるのでした。実に両文明とも人口の半数以上を失ったのです。
 この戦いのトラウマからか、H文明は軍事国家としての道をひた進み、全国民の徴兵動員体制を確立し、長距離弾道弾の開発にも成功したのです。
 Y口文明は世界初の参謀本部を設置し、S藤文明では電気の灯が灯ります。

第9ターン
 Y口文明の天文学者が遂に巨大彗星の地球への接近を発見します。
 そのため、S藤文明では宇宙開発が開始され、H文明では地下深くにシェルター都市が建設されます。

第10ターン
 最後の山に突入し、彗星の激突も間近となります。
 H文明が対彗星文明の建設を開始し、S藤文明が現代、Y口文明、風間文明、T井文明は近世です。
 戦争は外交努力で回避され、各文明は技術進歩に躍起となります。
 Y口文明が宇宙軍を創設し、H文明は地球脱出宇宙船を建造、T井文明は原子力を開発し、風間文明は空軍を創設します。

第11ターン
 H文明の地球脱出船打ち上げ基地が大地震で壊滅してしまいます。更に無理な開発が祟って資源を掘り尽くした不毛の砂漠が広がっていきます。
 その影響からか、T井文明は飢饉に見舞われ、不安な世相を反映してか、風間文明では怪しげな新興宗教が乱立して混乱に陥っていました。その両国間で戦争が勃発しますが、大した損害を出すことなく、終結を見ます。
 Y口文明の提唱で国際連合が発足します。
 脱出宇宙船を失ったH文明は彗星を破壊するに足るギガトンクラスの巨大水爆の製造に成功し、彗星衝突の災害を生き延びるという当初の方針を変更し、彗星衝突の阻止へと動きます。
 S藤文明ではH文明とは全く異なる方法が採用されました。宇宙の深淵の彼方の彗星には手が届かない。ならば、地球の軌道の方を変えてやれば良い。そのため南極に巨大な推進システムを多数建造する一大プロジェクトを発動したのでした。

第12ターン
 遂に彗星は衝突軌道に乗ります。
 風間文明では月面にコロニーを建設して生き残りを図ろうとしますが、そんなことできるわけがないと野党の反対で潰されてしまいます。確かに建設を開始してもスケジュール的に間に合うはずもない計画でした。
 H文明から、地球の命運を賭けた宇宙艦隊が発進していました。超巨大水爆を搭載した彗星破壊艦隊はしかし、彗星周囲の浮遊岩塊や宇宙塵を突破することができず、彗星本体への攻撃に失敗してしまいます。艦長は
「この艦では、、、勝てない」と呟いたそうです。
 S藤文明の地球軌道変更システムは南極の岩盤が推進システムの巨大な推力に耐えきれずに次々に崩壊、計画は失敗に終わりました。
 H文明の地下シェルターも地殻を突き破ってマントル層を直撃するような彗星の衝突に耐えきれる物ではなく、文明は終焉を迎えたのでした。


2005年2月27日(TSS例会)

 文明の興亡を6人プレイしました。
 S藤さん、Y口さん、T井さん、Hさん、O鋸さん、私です。
 S藤さんは肥沃な土地を独り占めして、やたら人口ばかり増やしていました。喰っちゃ寝のできる環境のようで文明を立てる様子がまるでありません。
 その間に私やHさんが文明を進めます。私は王室外交を得て、戦争をコントロールして皆の顰蹙を買っていました。このゲーム、人口の維持が大変で、戦争は人口を減らしてくれる貴重な機会なのですが、王室外交は戦争を無効にすることができるので、増えすぎた人口を処分したい戦争を狙って、金印やら官職やらを授けて、「まぁまぁワシの顔を立てて」とか言って仲裁して回っていました(笑)。
 全体として、レベル4(近世)の文明までは順調に進歩していたのですが、私の最先端の電気文明が地震で潰されると、その再建にひどく時間がかかります。その間に長く未開人を続けていたS藤さんが、いつの間にか文明に目覚めたのです。未開ではあっても膨大な国力を有していたS藤文明はものすごい勢いで進歩を始めました。そして世界で最初に原子の火を灯し、コンピュータ技術を発達させ、実はアメリカ合衆国であったことを明らかにしました。
 それに引き替え私は4レベル文明から先にどうしても進めることができず、人口ばかり増えていくのでした。最終的に人口は10億を超え、実は中国であったことが明らかになりました。
 そんな私とS藤さんの間で戦争が勃発しました。
 他国から輸入した新兵器で武装した風間文明の大軍は西海岸から上陸し、S藤文明軍を蹴散らしてしまいます。S藤文明は戦争直前に新型インフルエンザウィルスで人口が半減していたためでした。後にシリコンバレーの虐殺と呼ばれる凄惨な戦いによってS藤文明のコンピュータ産業は壊滅し、二度と再建されることはありませんでした。
 これによりS藤文明は没落し、遂に6レベル文明を得ることはありませんでした。
 そんな状況でも巨大彗星は刻々と地球に近づいていました。
 最終ターンの2ターン前になっても5レベル文明(現代)を有していたのはS藤文明だけでした。最早滅亡しかないかと思われましたが、最終ターンの前のターンになってようやく宇宙開発がH文明とT井文明で始まり希望をつなぎます。
 そして運命の最終ターン。宇宙開発を進めるH文明に世界中の資源と技術が集中します。最早6レベル文明の開発は不可能と悟った風間文明の音頭で、海外交易文明を有していて物資の集積が可能なH文明に地球の命運を託したのでした。
 その結果H文明は彗星迎撃システムを地球軌道上に構築することに成功し、万一に備えた地下シェルターの建設にも成功します。
 地球上の全文明の協力した対策でしたが、文明の生き残る可能性は7割程度でした。
 全世界が注視する中、彗星迎撃作戦が開始されます。賽は投げられたのです。
 地球は救われました。彗星は地球軌道から投射されるレーザーや粒子砲、ミサイル、レールガンなどの継続的な集中射撃に徐々に削り取られていき、瓦解したのです。



2005年2月19日(TSS例会)

 文明の興亡を6人でプレイしました。
 T島さん、D井さん、Kさん、I藤さん、Y口さん、私の6人です。
 先週から文明カードの見直しを行い、人口増加のルールも若干変更しています。
 終始文明をリードしていたのはD井さんでした。ゲーム半ばにして、第5レベルのミサイルを手にしていました。ちょっと進歩が早過ぎるなぁとデザイナーは思ったくらいです。ところが、そのミサイル基地が地震で潰れると停滞の時がやってきました。なかなか第5レベルの文明が再建できず、彗星激突の対策たる第6レベルの文明は結局2つしか間に合いませんでした。D井さんの彗星破壊用大型ミサイルとI藤さんの大規模地下シェルターです。
 大型ミサイルはしかし、弾頭に通常炸薬しか使用できなかったため威力不足で失敗。
 I藤さんはジオフロントに地下都市を築いて生き残りを図りますが、彗星激突の衝撃に脆くも崩壊してしまうのでした。
 しかしT島さんが凄かった、最終ターンとその前のターンに自身で6レベル文明の開発は不可能と悟ると、死なばもろともとばかりに、災厄カードをばらまいていました。よくもあんなに持っていたものです。
 そのとばっちりで私の宇宙開発基地が崩壊しました。あれさえ健在だったなら私も1つや2つの6レベル文明を開発していたのに。


2005年2月19日(TSS例会)

 テストプレイを兼ねてソロプレイを行いました。
 仮想4人プレイです。ブル、ルージュ、スノウ、黄と呼びます。

第1ターン
 最初はカード配布です。各6枚ずつが配布されます。
 ブルとスノウに戦争カードが配られました。このゲームの戦争カードは文明間での戦争の火種を表します。このカードが配られると原則として戦争を必ず行わなくてはなりません。
 次は人口の増加です。
 ゲーム開始時の人口は0ですが、毎ターン1つずつ増えていきます。それに加えて手札をコストとして捨て札する事により増やすことができます。
 ブルを除く各文明は人口増加策を選びます。ルージュは特に多く、2つ人口を増加させました。
 人口の増加後に戦争カードをプロットします。配られたら必ずプロットしなくてはなりませんが、複数枚ある場合にはプロットする枚数を選ぶことができます。プロットした戦争カードの枚数がそのターンに行わなければならない戦争の数です。ブルとスノウは1枚ずつの戦争カードをプロットしました。
 戦争の解決の前に災難フェイズが入ります。
 手札の災難カードを使用することができます。誰に対しても使用して良いし、使用しなくても構いません。スノウは手札の一番たくさん残っている黄に対して異教を使用し、手札を半減させます。
 そして戦争の解決です。
 しかし、戦争は文明も国力もない、守るべきものを持たないプレイヤーは逃げることを宣言して回避することができます。第1ターンは全てのプレイヤーはその状態なので、戦争は発生しませんでした。
#所詮、文明以前の猿の集まりですから、戦争などするには1万年早いと言ったところでしょう。
 ようやく文明の購入です。手札を1枚捨て札する毎に1コストを得ます。それを使用して手札に来た文明カードを購入します。このとき手札に国力カードがあれば、出すことができます。場に出した国力カード1枚につき手札が1枚増えます。
 ブルは弓を発明して効率的な狩猟手段を得て国力を増大させます。
 ルージュとスノウは火の使い方を覚えます。特にスノウは寒冷な気候だったために恩恵が大きく、国力を増大させます。
 黄は石器を得ます。

第2ターン
 石器という武器を得た黄は戦争カード2枚を得、その全てをプロットして大戦争を目論みます。
 災難が頻発するターンとなりました。
 スノウは経済の混乱に見舞われてこのターンの文明購入コストが倍になってしまいます。
 ルージュは飢饉に襲われ飢えに苛まされます。
 ブルは文明の中心地を巨大な地震に見舞われ弓作りの職人が全滅してしまうのでした。
 黄はスノウに対して侵略戦争を仕掛けますが、交渉であしらわれてうまくかわされてしまいます。それでも国力カード1枚をスノウから割譲させる成果を収めました。
 ブルは金属の精錬方法を会得します。
 ルージュでは飢饉による社会不安からか原始的ながら宗教が成立し、食糧の不足からやむにやまれず弓が普及します。
 スノウは寒冷な気候や経済の混乱にも関わらず、農耕を始めますが、道のりは険しそうです。
 ターンの最後には人口の維持を行わねばなりません。3つまでは維持の必要がありませんが、それ以上の人口を持つ場合には、人口1に付き1コストを支払わねばなりません。それができなければ人口は除去されます。ルージュはこのターンの人口は4つ、その上飢饉の影響で無条件で維持できる人口数が3から1に減っていました。文明の購入で全ての手札を使い切っていたルージュは維持ができません。人口が1になる大飢饉となりました。

第3ターン
 戦争カードを配られてしまったルージュはそれに備え、自然増加に加えて2つの人口を増やします。
 このターンも災難なターンとなります。
 人口を無理に増やしたルージュでは新参の移民との間で政治的な摩擦が頻発し、そのために大量のコストが浪費されてしまいます。
 スノウでは農耕のための定住がまずかったのか、疫病が猖獗を極め人口が半減します。
 黄では反乱が発生し、前ターンにスノウから得た国力カードはスノウに戻っていってしまいました。
 ブルはルージュとの戦争をなんとか交渉で避けようと努力しましたが、スノウからの横槍で水泡に帰します。
 戦いでは青銅の武器で武装したブルに対して、ルージュは弓による徹底的な射撃戦に徹してこれを散々に破ります。
 このターン、スノウは神殿を建立し、古代文明を成立させたのでした。
 他にスノウと黄は交易を発達させ、ルージュは石器に磨きをかけます。

第4ターン
 先の戦争で人口が激減したブルは人口2つを追加して戦前のレベルに人口を戻します。
 文明先進の地スノウでは、戦国時代となり、群雄が割拠する混乱状態となります。
 それをチャンスと見た黄はスノウに侵攻し、勝利を得ます。
 スノウはこの敗戦のショックからか、城塞を築くようになります。
 黄は交易のための道路を整備します。
 黄の人口の増加は著しく国力カードをも人口維持のためにコストとして捨て札せざるを得なくなってしまいます。

第5ターン
 このターンで一山目が尽きました。後3山で彗星が地球に激突します。
 ブルとルージュはまだ原始時代ですが、スノウと黄は古代文明を築いています。
 このターン、黄は大地震に見舞われ、折角整備した道路をずたずたに寸断されます。
 ブルはルージュとの戦争を目論みますが、ルージュの外交カードによってかわされてしまいます。
 黄によるスノウ侵攻は大戦争となります。人口6の大軍を要する黄に対し、スノウは情け容赦ない焦土戦を展開し、国力カード1枚を犠牲として黄の大軍を全滅させる大戦果を挙げたのでした。
 ブルは戦争専門の軍隊を作り上げ、ルージュは薬学を発展させ、それぞれ古代文明の仲間入りを果たします。
 スノウでは黄との大戦争を勝利に導いた将軍がついに王となり初の王朝を創始します。
 人口が激減した黄では交易を維持することができず、原始時代に逆戻りです。

第6ターン
 このターンは災難らしい災難もなく、戦争も交渉で解決を見て、平和なターンでした。
 ブルではいくつもの軍隊ができましたが、封建制を成立させて秩序を維持しています。
 ルージュでは馬を戦いに用いる騎兵が誕生しました。
 スノウでは商業が発達し、国力を大幅に増加させていました。
 ブル、ルージュが遂に中世に突入したため、原始時代の文明は陳腐化した遺物と化します。

第7ターン
 スノウ災厄のターンとなります。
 まず、水資源が枯渇して国力カード1枚が砂漠化して捨て札となります。これによる社会不安からか、異教がはびこり手札が半減してしまいます。おまけに異教に感化された連中が反乱を起こして、国力カード1枚が黄に寝返ってしまったのでした。
 ブルは政治的混乱から黄対して戦争を仕掛けようとしますが、黄は外交でこれをかわします。
 すさまじいばかりの災厄に襲われたスノウでしたが、更なる商業の発展により、遂に商業都市を成立させ古代から脱却し、国力も回復させます。
 黄はそんなスノウとの交易で貨幣経済を発達させるのでした。

第8ターン
 2山目が尽きます。
 ブル、ルージュ、スノウは中世、黄だけは未だ古代です。
 ブルと黄との間の戦争の危機は平和的に解決されますが、ルージュとスノウの間では戦いが始まります。
 騎兵による突撃で先手を取ったルージュはそのままスノウを蹂躙してしまったのでした。
 ルージュは遂に天文学を成立させ、近世の扉を開きます。
 黄は柵封体勢を築き各国の王侯と誼を通じます。
 近世となり、古代文明が陳腐化していきます。

第9ターン
 災厄のターンとなります。
 スノウは資源の枯渇で国力を失い、黄では異教による反乱が発生し、手札半減、ブルと国境を接する地域がブルへ寝返ると酷いことになります。
 スノウの異教徒がルージュへも布教を行おうとしたため戦争の危機となります。スノウが国内の異教徒を鎮圧して事なきを得るかと思われましたが、黄が異教徒の長に金印と官職を与えたために異教が息を吹き返し、ルージュとの協定を破って戦端が開かれてしまいます。国内が混乱していたスノウは当然のようにこの戦争に敗北するのでした。これにより異教徒は虐殺され、スノウの人口は2割減ります。
 文明の進歩は急でした。
 ルージュが突然原子爆弾を発明し、原子の火を灯したのです。
 中世の文明はあっという間に陳腐化し、残った文明はルージュの持つ天文学と原子力だけとなります。

第10ターン
 ルージュが完成させたばかりの原子炉のある地が大地震に襲われ、原子炉は大破し、漏れだした放射能により100年は人が住めない死の土地と化します。
 莫大な人口を抱えてしまったブルはルージュに対して大戦争をしかけます。新兵器の機関銃を投入したブルは機を見るに敏な有能な将軍を得たこともあり快進撃を続けますが、ルージュが塹壕による縦深陣地を構築する戦術を取り始めると戦線は膠着し、凄惨な消耗戦となります。その結果ブルは人口の半数を失い、ルージュに至っては実に8割の人口を失うこととなります。
 悲惨な戦争はしかし、ルージュになりふり構わない新兵器開発を促し、それは、地球初の衛星打ち上げという形で報われます。ついに人類は宇宙に出る術を得たのです。

第11ターン
 3山目も尽き、最後の山となります。彗星到達も天文学的視野では秒読み体制に入ったのです。
 このターンは災厄のターンとなります。
 ルージュでは戦争の後遺症の大不況が続きます。
 スノウで疫病が蔓延し、人間だけではなく家畜や農作物にも深刻な被害が出て飢饉に陥ります。
 国内の問題を解決するためスノウは黄に侵攻しますが、敗れて逆侵攻されてしまいます。ならばと焦土戦を展開して侵攻軍を壊滅させ、戦争に勝利を収めましたが、国力はやせ細り、人口は前ターンの2割にまで落ち込むのでした。

第12ターン
 平和なターンでした。
 災難も戦争もなく、ブルはミサイルを完成させ、ルージュは遅ればせながら電気の灯をともします。

第13ターン
 戦争のターンでした。
 ブルとルージュが戦い、スノウと黄が2度に渡って戦火を交える世界大戦規模の大戦争でした。結果、世界の人口が半減するほどでした。
 スノウがとうとう彗星の脅威に気づきます。第2の地球として火星のテラフォーミング化計画を発動するのでした。

第14ターン
 ブルは環境条件こそ火星よりも悪いが、手近な月に基地を建設します。地球からの避難先として。
 黄は失われた原子力技術を復活させます。

第15ターン
 遂に彗星激突の時を迎えようとしています。各文明も最後の努力を行います。
 ルージュには最早打つ手はなく、静かに最後の時を待つのみでした。
 黄も打つ手がないことではルージュと変わりありませんが、往生際悪くスノウに対して戦争を起こしていました。しかしやけくそで起こした戦争であり、まるで歯が立たず一方的な敗北を喫するのでした。
 スノウは恒星間移民宇宙船を建造し、地球を見捨てるのでした。

 そして彗星が地球に激突しました。
 直撃を受けたユーラシア大陸は崩壊し、地軸はねじ曲がり、彗星がめり込んだ地殻はマントル層深くに陥没し、地球は球ではなくなってしまいました。
 地球上の全ての文明は崩壊し、生命は根絶されたかに見えました。
 その大災厄を生き延びたのは、スノウの火星基地と遙かバーナード星系を目指す移民宇宙船の乗員、そして月の裏側に建設されたブルの月基地だけでした。
 火星基地はテラフォーミングのための基地であり、長期に渡る自給体制は整っていませんでした。ほどなく沈黙してしまいます。
 恒星間宇宙船の消息は火星基地との別れの交信を最後にようとしてしれません。
 しかし、月面基地はこのときがあることを考慮して建設された完全自給自足基地でした。それでも100年を超える時間は無情であり、基地の維持は限界に達していました。もはやこれまどと月基地の生き残りは地球への帰還を決意します。環境の激変した地球は約束された楽園ではありませんでしたが、ブルの文明は細々ながら再出発したのでした。

 ゲームはブルの勝利に終わりました。



2005年2月13日(TSS例会)

 今回2回プレイされ、いずれも文明は滅亡しました。
 初プレイと言うことで、ゲーム開始時はなかなか文明が進まず、どうなることかと思いましたが、それなりにちゃんとゲームは進んで最終レベルの文明も開発されて形にはなりました。
 2戦目は第1レベルの文明の購入コストを半減させて文明黎明期の導入をスムーズに進めるようにしてみました。これでかなり良くなりました。もう少し文明の購入条件を見直してみます。


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