銀河英雄伝説バトルライン

 クニィツァのデザインした古代戦カードゲームのバトルラインです。
 仲間内で銀英伝のゲームがいくつか作られたので、なら私もと思い、どんなゲームにするかなと考えたところ、思い至ったのがバトルラインでした。
 バトルラインの舞台を銀英伝の艦隊戦による会戦に見立てて、指揮官を追加してみたのです。
 ゲーム全体を一会戦とし、その戦線を9の前線に分割。それぞれの前線に3個分艦隊を投入し、その陣形の強弱でその前線での勝敗を決定する。分艦隊は色分けされており、それは所属する艦隊を表す。指揮官は分艦隊や艦隊の司令官となり、総司令官も一人いて、それを補佐する参謀も登場。もちろん階級や能力によって分艦隊しか指揮できなかったり、参謀にしかなれなかったりする。
というのが、思いついたアイデアでした。

 出来合いのシステムで方針も明確だったにも関わらず、発案から完成まで思いのほかかかってしまいました。完全オリジナルゲームと大して違わない、、、。
 最初のアイデアメモの日付が2005.07.31。完成が2005.09.09でした。途中プリンタが壊れたこととかもありましたが、やはり帝国18名、同盟18名、計36名の指揮官の能力を考えるのが大変でした。同盟なんかは18名選び出すのも大変で、私自身が、「こいつはいったい誰だ?」というような指揮官まで入っています。

 システム上の大きな相違点は突破ルールを入れたことです。
 バトルラインのシステムは基本的に後手有利で、先に陣形を完成させてしまうと不利になります。しかしそれでは先手有利な戦場の原則と相容れないため、特別ルールを設けました。
 先に陣形を完成させた前線で相手が1枚もいない時には即勝利確定としました。
 もう一つ、3つ連続した前線で陣形を完成させた場合、敵がそれらの前線に対して一つも陣形を完成させていない場合には、それらの前線の真ん中の前線は勝利が確定します。

 バトルラインとの相違点はその他は、指揮官に関するものだけです。
 指揮官はバトルラインでの戦術カードに相当するのですが、使用制限はありません。ただ、前述の通り、指揮官毎に付ける役職が決まっていますし、分艦隊司令官以外は登場させるのに制限があります。
 艦隊司令官は指揮下の艦隊が登場していないと出せませんし、総司令官は2個艦隊以上が登場していないと出すことができません。参謀は総司令官が出てこないと出せないと言った具合です。それに加えて指揮官には指揮順位があり、それによっても登場を制限されます。例えば、分艦隊司令官より指揮順位の低い艦隊司令官はいないということです。

 それと、相違点ではないのですが、陣形の名称をそれらしく変更しています。
 スリーカードを横陣、ストレートを斜形陣、フラッシュを縦陣、ストレートフラッシュは紡錘陣、それ以外は烏合陣です。

 戦術カード無制限使用可能なバトルラインなわけで、ゲームとして成立するのか少し心配でしたが、問題ないようです。
 数回のプレイしかしていませんが、プレイ感はバトルラインとまるで変わりませんでした。
 指揮官の引きが偏ると勝負にならないこともありましたが。最初のプレイがそうで、ケンプを総司令官にしてしまった帝国軍がその後ケンプよりも指揮順位の高い指揮官を立て続けに引いて手札を圧迫されて手の施しようのない状況に陥っていました。

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