戦艦狂騒曲紹介
 

 「きょうそう」シリーズの戦艦狂騒曲です。

 軍縮条約明けの新型戦艦の設計案採用を巡って造船各社が狂騒するゲームです。

 設定は某国で軍縮条約明けに建造する新戦艦の仕様を検討する「新型戦艦仕様検討委員会」なる検討会が組織され、造船各社に戦艦の設計案を求めるというものです。

 プレイヤーは造船会社として新型戦艦の設計案を作成し、採用を目指すわけです。

 それで、ゲーム開始時にプレイヤーがまずやることは、検討会の委員への根回しだったりします(笑)。9人の委員のうち3人に買収ポイントを割り振ることからゲームはスタートするのです。

 それから、カードが配られて設計を開始するわけです。

 戦艦は戦艦カードに主砲カードと機関カードを載せて設計します。

 戦艦カードは大和やビスマルクなど実在の戦艦をデータ化してあり、積載できる重量が記載されています。その範囲内の重量で主砲や機関を搭載するわけです。その他にレーダーやディーゼル機関といった装備カードがあり、いろいろ改造を楽しめるようになっています。

 各プレイヤーは戦艦の設計の他に一番力をいれるのが、議会工作です。新型戦艦のための予算審議が議会で進行中という設定なのです。戦艦設計案に使用するカードにはコストが記されており、その合計が議会を通過した予算を越える設計案は問答無用で廃案になってしまうのです。そのため、強力な戦艦を設計したプレイヤーはそれに見合う予算を通過させるために議会に工作を行うのです。一方、しょうもない戦艦しか設計できないプレイヤーは予算を低く押さえて強力な戦艦を闇に葬るべく画策するのです。

 その他、イベントカードで他人の足を引っ張ったりしながらゲームは進み、山札が尽きると採用の決定です。9人の委員それぞれに重視する性能が設定されており、その性能が最高の設計案に1票が投じられます。最多得票の設計案が採用となります。ここでゲーム開始時に行った根回しを公開し、買収された委員は少しだけ有利に取りはからってくれます。

 さて、以前の競争試作や戦車狂想曲では勝って当然の機体がしょうもない機体に敗れて採用を逃すことが往々にしてありました。何故かと言えば、いくつもの性能指標のうちの一つだけで判定され、更に最終選考が戦闘ということで性能差をサイコロでひっくり返されることが多かったからです。

 そこで今回は採用を決めるに当たり、全ての性能を考慮し、戦闘も行わないこととしました。

#ついでに積める主砲も一種類だけです(笑)。

 これで、なんじゃこりゃ?というような戦艦が採用されてしまうことはなくなる!、、、はずでした、、、。
 

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