2006年5月4日 滋賀合宿

 U野さん、A立さん、I村さん、N南さん、H瀬さん、私の6人プレイ。
 人数が多かったため、3ターンしかありませんでした。3ターン目のカード補充を終了したときには3枚残っていたので4ターン目があるはずだったのですが、N南さんの使った追加予算カードで全部持って行かれて4ターン目は幻となりました。
 第1ターンに予算削減に走るプレイヤーばかりで予算は3と低迷します。特にI村さんは大和を捨て札にしてまで予算削減に走っていました。そのくせ18インチ長砲身砲を開発していたりと一貫性がありません。

 最終的に認められた予算は5。各社の戦艦は以下の通り。
U野造船
 ソビエツキ・ソユーズ。14インチ長砲身砲9門、4万馬力ととても6万トン戦艦とは思えないような戦艦です。
 キングジョージ5世。15インチ砲をSHS砲弾で強化した戦艦です。機関は中古の4万馬力機関でした。こちらの方が本命かな?
A立商船
 16インチ砲搭載戦艦2隻です。
 インディアナとリシュリュー。リシュリューの方が装甲も強化され、レーダー装備と本命です。機関はどちらも中古の4万馬力機関です。
I村重工
 16インチ砲6門装備のフッド。16万馬力で30ノット超の高速戦艦です。
 もう1隻は18インチ長砲身砲装備の長門。どう考えても長門には過ぎた砲です。そのため、機関は4万馬力と半分に縮小し、それでも足りずに舷側装甲を削っています。
N南インダストリー
 アラスカとミズーリの2隻を提案しますが、装備は同じでした。14インチ砲7門に16万馬力の高性能機関です。2隻の違いは装甲の厚さだけで、その分が排水量の違いとなります。
H瀬鉄工所
 武蔵です。14インチ砲を4連装砲塔に搭載しています。12門搭載のはずだったのですが、中古の14インチ砲の砲身が9門しか揃わなかったため第3砲塔は単装となっています。
 バンガードは16インチ砲を搭載していました。舷側装甲は傾斜を付けて防御力をアップしています。
 機関はどちらも中古の4万馬力機関です。
風間工廠
 アイオワです。当初18インチ砲の搭載を予定していましたが、他社の妨害によりそれがかなわなくなり、中古の14インチ砲となってしまいます。仕方がないので、20万馬力の大出力機関を搭載して32ノットの高速性能でアピールすることとしました。

 火力は長門、装甲は武蔵、速力はアイオワ、アラスカと本命と言える戦艦がなく、票が割れました。その中でうまく選考委員の根回しに成功したH瀬鉄工所と風間工廠が頭一つ抜け出します。アイオワと武蔵が共に2票を得たのです。
 同数なので、本来なら撃ち合いをさせたい所なのですが、どちらも非力な14インチ砲搭載のくせに重装甲であまり面白い戦いにならなそうだったので引き分けとしました。



2006年3月11日 TSS例会

 M永さん、K全さん、K君、S藤さん、私の5人でコンペゲームのプレイです。

 M永造船、ブルムベアシップビルヂングはろくなカードを引かないためか、議会工作で予算削減を狙いますが、うまくいきません。逆に、K全重工、風間工廠の増額工作が功を奏し、予算は鰻登りに増額されていきます。
 それが新規参入を促したのか、S藤鉄工所が中途参入を果たします。大和の設計案をひっさげての参入でした。
 その後も予算は増額が続き、最終的に国力一杯のレベル10と上限に達しました。

 潤沢な予算の中、各社の設計案が出そろいました。
 中途参入のS藤鉄工所は大和です。当初18インチ砲の搭載を予定していたのですが、ブルムベアシップビルヂングに横取りされてしまい、結局中古の14インチ砲装備となってしまいます。仕方がないので、甲板に追加装甲を張り足したり、機関出力を多少アップしたりして火力以外の面で少しでも点数を稼ごうと涙ぐましい努力がみられました。
 18インチ砲をS藤鉄工所から首尾良く奪い取ったブルムベアシップビルヂングはモンタナを設計します。しかし、6万トン級戦艦ながら、どの能力も2番目と言う性能で、審査官からは見向きもされませんでした。
 6万トン級戦艦は3案出されていました。その3案目は風間工廠のソビエツキー・ソユーズです。しかし、風間工廠の本命はバンガードでした。新開発の18インチ長砲身砲装備で、従来の砲よりも巨大で頑丈な薬室とし、常識はずれなほど大量の装薬を使用し、絶大な威力を発揮します。加えて水中弾効果に着目した平弾頭、遅動信管の砲弾を採用し水線下への打撃をも期待できるのです。これをレーダー連動の射撃システムで運用するという20インチ砲も裸足で逃げ出す火力でした。
 K全重工はミズーリ。33ノットの高速戦艦でした。その高速性能は高く評価されて一定の評価は得ましたが、他に見るべき特徴もないスピードボートでした。
 M永造船は、、、なんだっけ?15インチ砲かなんかの地味な主砲を積んだ地味な戦艦だったような記憶があるのですが、全然印象に残っていません。

 火力のバンガード、防御の大和、速力のミズーリとなり、それぞれ2票ずつを獲得します。バンガードは数々の新機軸が新し物好きの航空本部長の好むところで更に1票を獲得、大和もその巨大さが元帥閣下の気に入られ1票を追加します。全9票最後の1票は軍務局長のそれですが、彼は予算にしか関心がない官僚であり、値札だけを見てM永造船の戦艦に1票を投じました。その結果、バンガードと大和が同点となり、実際に戦闘させて雌雄を決することとしました。

 ここで、最新装備の固まりであったバンガードの建造が難航します。まずレーダーは使い物になりませんでした。まぁ仕方がない。問題はこの後の18インチ砲の開発です。これに失敗すると戦わずして敗北を認めねばなりません。これはなんとかクリアし、水中弾の方も大した技術ではなかったのか危なげなく成功しました。
 大和の方は枯れた技術だけで構成された信頼性の高い設計だったので問題なく建造に成功します。

 バンガードは火力に全てを捧げた戦艦でした。そのため機関は中古の4万馬力機関で間に合わせています。それでも優れた船体設計により25ノットの最高速度は確保していました。
 大和の方は巨大で寸胴な高速発揮には適さない設計であるにもかかわらず20万馬力の大出力で水の抵抗をねじ伏せて28ノットとバンガードに勝る高速性能を有していました。
 この3ノットの差がバンガードに重くのしかかりました。
 大和の巧みな繰艦もあってバンガードは不利な射撃位置を常に強いられ火力の全力発揮ができません。その上威力重視の強装薬が裏目に出てしまいました。無理矢理な分量の装薬の使用は散布界の悪化を招いていたのです。それによる命中率の低下と火力発揮の不利が重なって命中弾数がまるで違います。大和の主砲が如何に非力な14インチ砲とは言え近距離からガンガン叩きつけられては堪りません。こちらも命中弾はないことはないのですが、致命的な部分に命中してくれず、クリティカルヒットはありませんでした。水中弾効果もあって2発もクリティカルしてくれれば逆転の望みもあったのですが、排水量の違いによる予備浮力差もあってバンガードの敗北に終わりました。


2006年2月25日 TSS例会

 S藤鉄工所、T井造船、O崎商船、風間工廠の4人でのコンペゲームです。
 今回の議会は吝嗇でした。T井造船、風間工廠がいくら工作してもなかなか予算の増額を認めてくれません。逆にS藤鉄工所、O崎商船の値引き攻勢に予算削減に動く始末。そのため、軍縮条約の延長にまで同意してしまうのでした。
 認められた予算は3。条約型戦艦の建造すら難しい予算です。
 T井造船、S藤鉄工所は38000トンクラスのサウスダコタやワシントンを提出しようとしますが、条約をごまかしきれずに破棄されます。
 結局各社1隻ずつが提案されます。
 S藤鉄工所はアラスカです。18万馬力の高性能機関で30ノットを大きく上回る高速性能を発揮します。火力は14インチ砲を4連装砲塔1基に艦首固定で1門の計5門搭載という変則的な装備でした。
 T井商船はシャルンホルスト。火力を14インチ50口径砲に強化していますが、その分機関出力を半減させています。
 O崎商船はノースカロライナ。条約制限に合わせて艦型を一回り小型しています。それに合わせて、火力も15インチ砲に小型化されています。
 風間工廠はリシュリュー。16インチ砲の搭載に全てを捧げた艦でした。
 委員会で採用されたのはリシュリューでした。最強の16インチ砲の火力とそれに対応した重装甲を評価されての順当な結果でした。

 同じメンバーでバトルゲームもプレイしました。
 S藤T井同盟とO崎風間連合です。
第1戦
 軍縮条約の支配する世界での戦いです。
 S藤T井同盟はキングジョージ5世とプリンスオブウェールズという同型艦を投入します。どちらも15インチ砲搭載艦です。
 対してO崎艦はグナイゼナウ、風間艦はネルソンです。ネルソンは16インチ砲搭載のオリジナル・ネルソンです。
 14インチ砲に強化されていましたが、所詮グナイゼナウはキングジョージ5世の敵ではなく、あっさり撃沈されてしまいます。
 ネルソンは2隻を相手に奮戦し、プリンスオブウェールズを撃沈しますが、そこまでで力尽きました。もう少し浮力に余裕があれば良かったのですが。

第2戦
 軍縮条約が失効しました。
 各国とも4万トン級の戦艦を用意します。
 S藤艦はフッド。18インチ砲を搭載し、18万馬力の最新機関で32ノットの高速を誇ります。大火力に高速を兼備する改心の設計です。でも装甲は従来のままでした。
 T井艦はリシュリューです。搭載砲を16インチ50口径砲に拡大し、それに合わせて排水量を増大させています。
 O崎艦はリットリオ。16インチ砲、8万馬力機関と火力重視ながら、それなりにバランスのとれた戦艦です。お供にアラスカを従えての参戦です。
 風間艦はアイオワです。速力こそ18万馬力機関で30ノットを発揮しますが、新型砲が用意できず、中古の14インチ50口径砲を搭載しての出撃です。
 連合艦隊はアラスカでリシュリューの相手をさせ、その間に2隻がかりでフッドをしとめる作戦をとります。
 リシュリューがアラスカをしとめるのが早いか、フッドが先に沈むかの競争です。
 フッドの18インチ砲は流石に強力でリットリオは簡単に撃沈されてしまいました。しかし、フッドの方も装甲はペラペラでしたから、2隻がかりの猛攻には耐えられず沈んでしまいます。
 その間、アラスカが奮戦していました。非力な14インチ砲はリシュリューの重装甲になかなか歯が立ちませんが、近距離からガンガン砲弾を叩き付けて、ちくちくとダメージを蓄積させて行きます。その間リシュリューの砲撃はなかなかアラスカを捉えることができません。威力重視で搭載された16インチ長砲身砲はリシュリューには少々過ぎた砲でした。それに加えて装薬も過大に使用していました。そのため当たったときの威力は凄まじいものの、命中率が低下してしまったのです。
 フッドを沈めたアイオワが加勢に現れるともう駄目で、リシュリューはアラスカを辛うじてしとめるのが精一杯でした。

第3戦
 1勝1敗での第3戦。6万トン戦艦そろい踏みとなります。
 S藤艦ソビエツキーソユーズ、T井艦大和、風間艦モンタナです。O崎艦はヴィットリオベネトですが、6万トン戦艦が相手ですので、ローマと戦隊を組んでの参戦です。
 ソユーズは当初20インチSHS砲の搭載を計画していましたが開発に失敗し、16インチ砲搭載となります。
 大和も長砲身18インチ砲搭載を計画していましたが、開発に失敗し、こちらは16インチ長砲身砲搭載となります。
 連合軍は砲に恵まれず、ベネトは中古の14インチ砲装備です。
 モンタナはフッドの搭載していた18インチ砲をサルベージして搭載し、レーダー射撃を目論みますが、レーダーの開発には失敗してしまいます。
 ソユーズ対モンタナ、大和対ベネト級2隻の戦いとなります。
 ソユーズとモンタナの戦いは優速なソユーズが主導権を握り、モンタナに全火力の発揮を許しません。結局それが最後までものをいってモンタナは敗れ去りました。
 大和の重装甲にベネトの14インチ砲はまるで歯が立ちませんでしたが、それでも延々と続いた砲撃戦の結果、大和を撃沈することに成功しました。しかしそのころにはローマは撃沈され、ベネトもぼろぼろでソユーズと戦う力はありませんでした。
 S藤T井同盟の勝利で終わりました。



2005年9月11日 TSS例会

 S藤さん、O鋸さん、私の3人でのコンペゲームのプレイです。
 最初のターンにネルソンとリシュリューを得た私はネルソンの設計を開始します。O鋸さんはいつもの通り、議会に予算削減を働きかけ、今回は私もそれに同調します。
 次のターンに軍縮条約カードを得た私は迷うことなく、それを使用し、軍縮条約延長を図ります。
 結局、軍縮条約は破棄されることなく、批准され、議会で承認された予算は3レベルと低調でした。
 私の設計案はもちろんネルソンです。16インチ砲9門に4万馬力23ノットのオリジナル・ネルソンです。私は、これにSHSを採用するかどうか最後まで迷いました。予算の制約が厳しく、SHSを採用すると砲門数を2門減らさなければなりません。SHSの開発の困難と砲撃力の低下を恐れて私はSHS採用を見送りましたが、後に激しく後悔することとなります。
 S藤さんの設計案はジャンバール。主砲は14インチ砲と非力ながら、重厚な防御を誇る堅艦です。第2案はアラスカ。こちらも14インチ砲装備で、30ノットを越える速力を誇る快速艦です。
 O鋸さんの設計案はシャルンホルスト。長砲身15インチ砲装備で26ノットの中速戦艦です。
 火力はネルソン、防御はジャンバール、速力はアラスカが突出して強力で、どの項目でも2位に甘んじたシャルンホルストは早々に脱落します。
 ネルソンとジャンバールは僅差で競り合いましたが、建造費を安く押さえたジャンバールが採用されました。
 悔しいのでネルソンとジャンバールを戦わせました。
 火力に勝るネルソンでしたが、ジャンバールの甲板装甲は大和級並みに強化されており、遠距離でバイタルパートを撃ち抜くのは不可能でした。
#SHSならぬけていたのに、、、。
と言って鈍足なネルソンは接近することもできません。
 尤もジャンバールも火力は貧弱でしたので、遠距離砲戦の条件は互角でした。
 命中弾数ではネルソンの方が多かったのですが、その多くが装甲に弾かれて有効弾となりません。一方のジャンバールは少ない命中弾が着実に有効弾となり、ネルソンの速力を低下させます。元々僅かに速力で優越するジャンバールはこれを有効に活用し、ネルソンの全砲力発揮を許さなくなります。これでじり貧となったネルソンはそのまま押し切られて敗れました。
 今思うと、シャルンホルストの方がジャンバールと戦うには向いていたようです。シャルンホルストは採用の場ではまるで相手にしてもらえませんでしたが、性能バランスが良好で、実戦で戦うには良い戦艦でしたから。



2005年6月19日(TSS例会)

 S藤さんと私の2人プレイゲームです。

 S藤鉄工所は自分の首を絞めると分かっていながらひたすら予算削減を議会に働きかけます。第1ターンに私の大和を見たのがいけなかったようです。
 そうはさせじと風間工廠は予算増を働きかけますが、力及ばず最終的に認められた予算は4でした。
 その上、最終ターンには軍縮条約の延長も決定されてしまい、私の大和は完全に息の根を止められてしまいます。
 最終的な設計案は以下の通りです。
 S藤鉄工所の本命はリシュリューです。条約制限限界の16インチ長砲身砲を搭載した火力重視の戦艦です。35000トンの船体にこの砲は明らかに過大で、しわ寄せはまず機関にきました。4万馬力で、最高速力は24ノットでしかありません。それでも足りずに甲板装甲も当初予定よりも30mmほど削減していました。
 第2案は大型巡洋艦のアラスカです。31ノットの高速が取り柄です。
 風間工廠の本命はジャンバールです。S藤鉄工所のリシュリューの同型艦の予定でしたが、ジャンバールは4連装砲塔を採用したのに対し、リシュリューは従来通りの連装砲塔4基のため外見は全く異なることとなります。
 主砲は16インチ砲ですが、SHS砲弾を採用し、遠距離での火力は18インチ砲に匹敵します。この砲弾には水中弾効果を狙った形状と被帽を採用する予定でしたが、どうにも予算のやりくりがつかず諦めました。予算の制約は機関にも及び中古の4万馬力機関を搭載せざるを得ませんでした。速力は24ノットです。
 第2案はシャルンホルストですが、値段の安さ以外に評価できる点はありませんでした。
 リシュリューとジャンバールは火力と機動力で互角、防御は甲板装甲を削っただけリシュリューが不利でした。この差が決定打となり、ジャンバールの採用が決定されました。
 ジャンバールの建造は特にSHSの開発で困難が予想されましたが、順調に進みました。
 リシュリューとの戦闘です。
 近距離砲撃戦に向いた仕様を持つリシュリューは接近戦を望みますが、逆に遠距離砲戦に向いた仕様のジャンバールは応じません。速力で互角なためリシュリューが接近するためには遠距離砲戦でジャンバールの足を止める必要があります。
 リシュリューは頑張ってジャンバールに2発の命中弾を与え、逆にジャンバールは1発の命中弾しかありません。しかし、リシュリューの1発は甲板装甲に弾き返され、ジャンバールの損傷は最低限に止まります。ジャンバールの命中弾はリシュリューの甲板装甲をぶち抜いて艦内で炸裂し、この1発でリシュリューは中破してしまいます。
 すでに撃ち負けているリシュリューですが、次の斉射で実に6発の命中弾を与え、一撃でジャンバールを轟沈させるのでした。
 リシュリューの砲撃は2発の命中弾となり、その2発は弱体な甲板装甲を共にぶち破ってリシュリューの艦体をへし折ってしまいました。
 相討ちです。



2005年6月5日(TSS例会)

 O鋸さん、Hさん、私の3人プレイです。
 3人プレイでしたので、久しぶりにコンペゲームをプレイしました。
 O鋸さんがひたすら予算削減に走り、Hさんと私が一生懸命予算増大を運動しますが、結局認められた予算は3でした。
 O鋸さんもモンタナを引いたのだからそんなに予算削減しなくても良いのに。
 最終ターンに軍縮条約が延長されます。
 最終的に各プレイヤーが提出した設計案は以下の通りです。
O鋸さん:アラスカです。主砲を15インチ砲6門搭載し、4万馬力機関で26ノットの砲艦です。
Hさん:長門を軍縮条約に合わせて小型化した戦艦です。機関を4万馬力に切りつめて35000tに収めています。機関出力が低下しましたが、軽量化されたため速力は24ノットを維持しています。主砲は16インチ砲8門で変わらずです。
私:ノースカロライナを大改造しました。軍縮条約の条件を満たすため排水量を33000tに軽量化しました。そのため舷側装甲を250mm級に削減し、更に両用砲を採用して副武装の重量を削減します。主砲は16インチ砲ですが、4連装砲塔を採用し、砲門数を8門に削減しています。これに出力8万馬力の機関を搭載し、27ノットの高速戦艦としました。
 選考結果はノースカロライナが長門を僅差でかわして採用されました。
 アラスカは火力も装甲も速力も2線級で建造費の安さを評価されただけでした。



2005年5月21日(TSS例会)

 K全さんとHさんの侵略艦隊とD井さんと私の防衛艦隊でのバトルゲームです。

第1戦
 D井さんの尽力で軍縮条約が締結され、3万5千トンを超える戦艦の建造が禁止されます。
 その条約時代に計画された戦艦は以下の通り。
侵略艦隊
 Hさん:4連装砲塔に長砲身15インチ砲を搭載したプリンスオブウェールズ。火力を強化しただけに機関を軽量化しています。4万馬力25ノット。
 K全さん:ネルソン。16インチ砲に4万馬力のオリジナルなネルソン。違いは主砲弾に水中弾を採用していることです。
防衛艦隊
 D井さん:コロラド。火力は長砲身15インチ砲に弱体化していますが、馬力は4万馬力に大幅強化され、22ノットを発揮します。舷側装甲も傾斜取り付けされて防御力は強化されています。
 私:小型化して条約制限に対応した長門です。主砲は長砲身16インチ砲に強化しています。ただしその分のしわ寄せは機関に来て4万馬力24ノットの低速艦となっています。

 プリンスオブウェールズは条約違反を咎められて建造中止。
 戦いはネルソン対コロラド、長門となります。
 ネルソンはまず弱体なコロラドを標的に砲撃を行います。
 プレ・ジュトランド戦艦であるコロラドは甲板装甲が弱点で遠距離からの16インチ砲弾には無防備も同然でした。2発の命中弾はコロラドの艦内奥深くまで到達して炸裂し、一気に弾火薬庫を誘爆させたのでした。轟沈です。
 しかし長門相手には苦戦します。ネルソンはコロラドとの戦いで損害を負い、速力が低下していたためです。そこ突いて長門は巧みな繰艦で、ネルソンに砲力の全力発揮を許しません。
 どちらもクリティカルヒット一発で戦局を逆転できる火力を持ちますが、劇的な一発はなく、淡々とした砲撃が続き、順当に長門が勝利しました。
 第1戦は防衛艦隊の勝利です。

第2戦
 侵略艦隊は必勝を期して巨大戦艦2隻を投入します。K全さんの武蔵とHさんのアイオワです。
 武蔵は18インチ砲装備で、排水量は7万トンに迫る巨大戦艦です。速力も12万馬力機関で24ノットを確保しています。ところが、18インチ砲の開発に失敗し、中古の14インチ砲を搭載せざるを得なくなります。
 アイオワは15インチ砲装備で16万馬力の機関で30ノットを発揮する高速戦艦です。
 更にこれに加えてアラスカをお供に出撃します。アイオワのお供をするために12万馬力で30ノットを確保しています。主砲は14インチ砲です。
 対する防衛艦隊は私のインディアナとサウスダコタ、D井さんのヴィットリオヴェネトです。
 インディアナは15インチ長砲身砲を搭載し、舷側装甲を14インチ級に強化した戦艦です。機関は8万馬力で26ノットの中速戦艦です。手堅い設計ではありますが、地味ですね。
 ヴェネトは14インチ砲ですが、砲塔を一つ追加して11門を装備しています。機関出力は10万馬力で28ノットを発揮します。

 優速な侵略艦隊が主導権を持ちます。アイオワとアラスカでインディアナ級2隻を押さえ、武蔵でヴェネトを蹴散らす作戦を採ります。アイオワとアラスカは集中砲火をサウスダコタに浴びせ、それに対し、インディアナはアイオワをサウスダコタはアラスカをそれぞれ砲撃します。アラスカを甘く見ての砲撃でした。思惑通り、第2ラウンドでアラスカは波間に消えていきましたが、同時にサウスダコタも沈んでしまったのが誤算でした。
 ヴェネトと武蔵はどちらも非力な14インチ砲のため、示し合わせたように接近しての近距離砲戦を戦います。ヴェネトは11門と砲門数の多さもあり、多数の命中弾を与えます。D井さんは砲門数が多くて気持ちいいと言っていたほどです。しかし所詮14インチ砲。いくら当てても武蔵の重装甲にはほとんど有効弾とはなりません。武蔵の耐久力を考えるとこれを沈めるのは気の遠くなるような作業に思われました。
 アイオワとインディアナの一騎打ちは地力の差からアイオワに軍配が上がり、ヴェネトは敗北を認めて撤退しました。
 侵略艦隊の勝利です。

第3戦
 最終戦です。
 6万トン級戦艦同士の戦いとなります。Hさんの大和とD井さんのソビエツキーソユーズです。

 Hさんの大和は18インチ砲7門、20万馬力の強大な機関により29ノットの高速戦艦です。
 侵略艦隊は他にK全さんのバンガード。甲板装甲を200mm級に強化し、16インチ砲を搭載した強力な戦艦です。機関は6万馬力、26ノットと機動力には不満が残りますが。それに加えて、ダンケルクをお供にしています。
 防衛艦隊側は、D井さんのソユーズが主力です。18インチ長砲身砲を搭載し、射撃管制レーダーで高い命中率を予定していました。機関は10万馬力で、23ノットの低速艦ですが。だがしかし、レーダーも18インチ砲も開発に失敗、非力な14インチ砲艦に堕してしまいます。
 私はミズーリです。主砲は15インチ砲ですが、スーパーヘビーシェル砲弾で威力は16インチ砲に匹敵します。機関はいささか嵩張りはしますが、16万馬力と4万馬力2本の煙突を立てて32ノットの快速を誇ります。しかし、SHS砲弾は生産が間に合わず、通常の15インチ砲弾を搭載しての出撃でした。

 大和対ソユーズ、ミズーリ対バンガード&ダンケルクの戦いとなります。
 この戦いはいずれも至近距離での乱打戦となります。どちらも高速な側が接近戦を望んだためです。
 大和はソユーズを一方的に撃沈、ミズーリは2隻を相手に奮戦し、バンガードを撃沈する戦果を挙げましたが、同時に自らも没していきました。
 侵略艦隊の勝利でした。



2005年5月2日(滋賀合宿)

 H瀬さん、I村さん、私の3人プレイ、コンペゲームです。
 各自の設計案は以下の通り。
 私の本命はソビエツキーソユーズ。主砲は14インチ砲と最低ながら、固い防御と速力29ノットの快速で採用を目指します。2番手はキングジョージ5世です。こちらは15インチ砲の火力と値段の安さで勝負。
 I村さんは、ティルピッツに24万馬力の機関を乗せ、32ノットを叩き出す高速戦艦とします。これが本命。2番手はノースカロライナで16インチ砲を装備し、8万馬力で26ノットの中速戦艦です。
 H瀬さんは武蔵が本命でしたが、14インチ砲、15万馬力27ノットと防御以外パッとしません。もう一隻は14インチ長砲身砲を搭載した何かがあったのですが、印象に残っていません。
 採用されたのは、意外にもノースカロライナでした。設計案中最強の16インチ砲の火力を高く評価されてのことでした。

 もう一戦。今度はバトルゲームです。
 S藤・H瀬同盟対H川・風間連合の戦いです。
 第1戦。
 私は18インチ長砲身砲を装備したアイオワです。僚艦はティルピッツ。
 対する同盟艦隊はS藤さんがノースカロライナ、H瀬さんがコロラドとアラスカです。
 アイオワとノースカロライナが遠距離であまり当たらない砲撃でちまちま戦っていた頃、ティルピッツがコロラドとアラスカにめった打ちにされて為す術もなく撃沈されてしまいます。
 3対1となった戦いでしたが、アイオワの18インチ砲は凶悪で、接近戦を挑んだコロラドを一撃で轟沈させ、次に接近してきたアラスカも一撃で轟沈させます。しかし、それらの戦艦も一方的に撃沈されたわけではなく、近距離から多数の命中弾をアイオワに与えていました。アイオワも出血していたのです。3隻目のノースカロライナと戦う力は残っていませんでした。
 ティルピッツの不甲斐なさが敗因でした。

 第2戦。
 敗戦により後のない連合艦隊は6万トン戦艦2隻を用意し、必勝を期します。
 私はモンタナ。アイオワの50口径18インチ砲をサルベージして搭載しています。ところがこの18インチ砲サルベージが悪かったのかまるで使い物にならず、仕方がなく、予備に開発していた50口径16インチ砲を搭載して完成しました。
 連合艦隊のもう一隻はソビエツキーソユーズです。しかし積むべき適当な砲がなく、中古の14インチ砲を搭載しています。
 同盟艦隊はH瀬さんの武蔵を旗艦に、S藤さんの長門、陸奥の3隻です。主砲は16インチで統一されています。
 モンタナは武蔵とソユーズは長門級2隻とそれぞれ戦闘に入ります。
 武蔵の重装甲にモンタナの16インチ砲は歯が立ちません。一方のソユーズも長門級に14インチ砲では歯が立ちません。距離を詰めることができればまだなんとでもできたのですが、鈍足のソユーズには望むべくもなく、何もできずに沈められてしまいます。
 3対1となったモンタナは16インチ砲25門のめった打ちにされて撃沈されてしまいました。

2005年5月3日(滋賀合宿)

 S藤さん、Hさん、私でコンペゲーム。
 私は20インチ砲に全てを捧げたミズーリで採用を狙いますが、S藤さんのアラスカに採用をさらわれてしまいました。
 



2005年4月24日(TSS例会)

 バトルゲームです。
 S藤さん対Hさんの2人プレイです。
第1戦
 S藤さんの使用したイベントカード「予算削減」により、Hさんは50口径16インチ砲の開発を断念。それを搭載する予定だったサウスダコタも失います。
 そのため、Hさんの用意できた戦艦はキングジョージ5世でした。15インチ砲10門搭載、4万馬力25ノットの重装甲が特徴の戦艦です。
 S藤さんはジャンバール。14インチ長砲身砲8門搭載、4万馬力機関2基をシフト配置して26ノットを発揮します。こちらも重装甲が特徴の戦艦です。更にダンケルクをお供にしたフランス艦隊です。ダンケルクはジャンバールを上回る15インチ砲を搭載し、4万馬力機関でジャンバールと同じ26ノットで戦隊を組みます。
 戦いは一方的なものとなります。
 キングジョージ5世の重装甲は流石で命中弾の半数以上を弾き返していました。しかし、砲撃が当たらない。ほとんど命中弾を出すことなく、失血死を迎えるのでした。

第2戦
 まずはスパイ合戦が戦われ、Hさんが優勢だったようです。
 その他にHさんはコストダウンの強要、新技術の開発妨害を試みますが、いずれも不発に終わります。
 S藤さんは今度はイタリア戦艦です。ヴィットリオヴェネトに15インチ砲を搭載し、4万馬力機関2基をシフト配置した27ノットの中速戦艦です。
 Hさんはドイツ戦艦。ビスマルクです。20インチ砲に全てを捧げた砲艦です。ところがその巨砲の開発に失敗してしまいます。仕方がないので、史実通りの47口径15インチ砲となります。機関は4万馬力で24ノットです。
 遠距離砲戦でビスマルクは薄い甲板装甲をボスボスぶち抜かれて大損害を喫し、一方的に撃沈されてしまいました。

 連勝でS藤さんの勝利です。

 次にS藤・風間同盟対H・K藤2号連合のチームプレイを行いました。
第1戦
 6万トン級戦艦同士の戦いとなります。
 私のモンタナとHさんの大和です。
 モンタナは22万馬力の機関で31ノットの高速を誇ります。装甲も甲板装甲を強化して大和級並になります。火力は15インチ砲で少々不満ですが、砲門数12門の手数でカバーします。
 大和は18インチ砲を長砲身化し、甲板装甲も更に強化し、機関も16万馬力で史実と同じ27ノットを発揮します。
 S藤さんはワシントン。史実通り16インチ砲、14万馬力、28ノットの戦艦です。
 K藤2号さんは、長門。舷側装甲を傾斜させて防御力を強化し、火力も16インチ砲を長砲身化しています。機関出力は変わらず8万馬力のため24ノットとなります。
 モンタナ対大和、ワシントン対長門の戦いです。
 遠距離での砲撃戦はほぼ互角で、全艦とも軽微な損害を受けます。
 高速な同盟艦隊は一気に距離を縮め接近戦に持ち込みます。
 舷側装甲が弱点の長門は大損害を被ります。
 モンタナは大量の命中弾を与えて大和に大損害を与えます。
 大和もモンタナの主装甲をぶち抜いて大損害を与えます。
 モンタナの速力低下により、速力差の縮まった大和は遂に全砲門でモンタナを捉え、多数の命中弾を得て一気にモンタナを轟沈させます。モンタナの最後の砲撃はあまり振るわず、大和は中破程度の損害です。
 甲板を波が洗っていた長門はワシントンを中破させるものの、とどめを刺されます。
 お互い中破同士の大和とワシントンは距離を置いての砲撃の応酬となります。どちらも致命弾を受けることはありませんでしたが、徐々にダメージを蓄積していき、結局耐久力に劣るワシントンが先に力尽きました。

第2戦
 同盟艦隊は私のコロラドとダンケルク、S藤さんのノースカロライナです。いずれも連合艦隊よりも優速ではありましたが、火力は最低で全艦が14インチ砲装備です。
 連合艦隊はHさんがヴィットリオヴェネト。16インチ砲装備、4万馬力、25ノットの戦艦です。舷側装甲を強化しているのが特徴です。主砲の16インチ砲はS藤さんから強奪したものでした。
 K藤2号さんはバンガード。18インチ砲を搭載し、4万馬力25ノットの戦艦です。こちらの艦体設計もS藤さんから奪ってきたものでした。
 数的優勢を得ていた同盟艦隊でしたが、最低の火力ではいかんともしがたく一方的な劣勢となります。
 コロラドは脆弱な甲板装甲を大落角の16インチ砲弾にスポスポ抜かれて一撃で轟沈。
 ノースカロライナもバンガードの18インチ砲にバイタルパートをぶち抜かれて大損害。
 ダンケルクは奮戦してヴェネトを中破にまで追い込みますが、やはり大落角の16インチ砲弾に甲板をぶち抜かれて轟沈。
 この時点でバンガード小破、ヴェネト中破で、対するノースカロライナは大破状態。
 次のラウンドには2隻がかりでタコ殴りにされてノースカロライナは沈んでいきました。
 バンガードと16インチ砲を奪われたのが敗因でした。



2005年4月16日(TSS例会)

 バトルゲームでのプレイです。
 4人プレイでしたので、K君とK全さん、Iさんと私の組み合わせでのプレイです。
 侵略者の異名を持つK全さんの艦隊を侵略艦隊と呼ぶことにしましょう。それに対するのは、当然、防衛艦隊ですね。

 侵略艦隊はK全さんの武蔵を旗艦にK君のグナイゼナウとの艦隊です。
 武蔵は16インチ長砲身砲を搭載し、15万馬力27ノットの史実に近い性能の戦艦です。
 グナイゼナウは14インチ長砲身砲、6万馬力26ノット、史実より一回り小さく3万トンにまとめた戦艦です。それでも史実よりも重装甲をまとっています。
 防衛艦隊は私のアイオワ、ニュージャージー、Iさんのバンガードです。
 アイオワ級は16インチ砲装備なのは良いのですが、大馬力の機関を入手できず、中古の4万馬力機関を積まざるをえませんでした。しかし、これが戦闘の場で意外な効果を上げます。
 バンガードは18万馬力32ノットの高速を誇るものの、主砲は中古の14インチ砲と非力さは否めません。

 高速なバンガードはグナイゼナウを相手取り距離を取ってのあまり有効でない砲撃戦を繰り広げます。
 それと対照的だったのは、武蔵とアイオワ級2隻の戦いです。
 近距離で大威力を発揮する長砲身砲を装備し、最強の舷側装甲を持つ、接近戦に絶対の自信のある武蔵は接近戦を望み、それに対して遠距離でのちまちました戦いを嫌ったアイオワ級はそれを受けて立ちます。
 その結果非常にブラッディな戦いとなります。接近する武蔵を待ち受けたアイオワ級2隻は満を持しての集中射撃でいきなり10発以上の命中弾を与え、バイタルパートを撃ち抜いた砲弾こそありませんでしたが、上部構造をなぎ払い、大火災を起こさせました。
 武蔵も一方的にやられていたわけではありません。武蔵の砲撃は4発がニュージャージーに命中します。その内の3発がバイタルパートを撃ち抜きます。その結果、弾薬庫が誘爆し、ニュージャージーは轟沈となります。
 大損害を受けた武蔵は火災の影響と煙路が確保できないために機関の全力発揮が不可能となり、速力は17ノットにまで低下し、砲力も半減状態です。満身創痍の武蔵と僚艦を失ったアイオワは至近距離での殴り合いとなります。
 武蔵の耐久力は尽きかけていましたが、その重装甲はこの土壇場でその真価を発揮します。立て続けに命中する16インチ砲弾を次々にはじき返し、容易に屈しようとしません。
 逆に武蔵の高初速16インチ砲弾はアイオワのバイタルパートをガンガン貫き、大損害を与え、、、ませんでした。バイタルパートに飛び込んだ砲弾は大馬力機関を設置するはずだった機関設置予定の空き部屋で炸裂するだけだったのです。
#3発のクリティカルヒットが全て最低ダメージしか与えなかった。

 一方、バンガードはグナイゼナウに対し、遠距離から少しずつながら確実にダメージを重ね、勝利を収めます。
 そして返す刀で武蔵にも遠距離砲撃を行い、とどめを刺したのでした。

 こうして、第1戦は防衛艦隊の勝利に終わります。

 第2戦です。
 6万トン級戦艦同士の戦いとなります。侵略艦隊K君のモンタナと防衛艦隊私の大和です。
 しかし、技術力の差が明暗を分けました。
 モンタナは18インチ長砲身砲を12門搭載し、8万馬力23ノットの低速重装備艦として建造されました。
 侵略艦隊はその他にK全さんが14インチ砲装備、14万馬力28ノットのサウスダコタを同じく14インチ砲を装備し、こちらは4万馬力26ノットのダンケルクをお供に参戦します。
 防衛艦隊の大和はレーダー管制の18インチ砲を11門搭載し、10万馬力で24ノットとモンタナとほぼ互角の性能で設計されました。
 同盟国のIさんはヴィットリオヴェネトに史実通り15インチ長砲身砲を搭載し、史実を上回る16万馬力の機関を予定していました。
 しかし、大和は搭載を予定していた18インチ砲の開発に失敗し、中古の14インチ砲装備となってしまいます。オマケに数が足りないので、11門の予定が9門に減らされてしまったのでした。
 更に、ヴィットリオヴェネトも16万馬力機関をディーゼルにしようとしたのが運の尽き。案の定開発に失敗してしまい、こちらも中古の4万馬力機関を代わりにせざるを得ず、31ノットの予定が25ノットに低下してしまいます。
 満足に開発できたのは、スパイがK君から奪ってきたレーダーだけという体たらくでした。

 サウスダコタはダンケルクと共にヴィットリオヴェネトを襲い、モンタナと大和は一騎打ちとなります。
 しかし、重要な装備を悉く開発失敗した防衛艦隊に勝ち目はありませんでした。
 ダンケルクを撃沈するのが精一杯で、良いところなく敗れ去ります。

 第3戦。
 お互い1勝1敗で最終戦を迎えます。
 しかし、この戦いは意外な形で結末を迎えます。
 侵略艦隊のK全さんが軍縮条約を提案したのです。これは政治家によって締結されてしまいます。しかし、これは侵略艦隊の卑劣な罠だったのです。
 私の手元には4万トン級の戦艦しかなく、条約戦艦の建造は不可能でした。
 Iさんの手元には3万8千トンのノースカロライナがありましたが、3万5千トンの条約制限を誤魔化そうとして見破られ建造破棄を余儀なくされてしまいます。
 侵略艦隊のK全さんも3万8千トン戦艦でこちらも建造破棄を通告されますが、K君にネルソンがあったのです。
 防衛艦隊にネルソンを迎撃する戦艦はなく、侵略艦隊の不戦勝が決まりました。
 軍縮条約下の世界の海に君臨したのはやっぱりネルソンなのでした。

 こうして第3戦で政治的な敗北を喫した防衛艦隊は最終的に敗者となってゲームを終了しました。



2005年4月3日(TSS例会)

 バトルゲーム。チーム戦でのプレイです。
 Y口・H同盟対T井・風間連合の戦いです。

第1戦
 Y口さんは私の出した開発失敗カードでSHSを失いますが、予算削減カードで反撃し、私の手札のネルソンを捨て札とします。更にスパイカードをT井さんに使って、彼の唯一の戦艦カードを引き抜いてしまいます。
 このため、T井さんは戦艦の建造が不可能になってしまいます。私の手元にも戦艦は1枚しか残らなかったためです。ネルソンが手札に残っていれば、それをT井さんに回すこともできたのですが。
 結局連合軍で設計された戦艦は私のキングジョージ5世だけです。15インチ長砲身砲を10門装備し、4万馬力で最高速力25ノットの戦艦です。はっきり言って大した戦艦ではありません。
 対する同盟軍は、18インチ砲を装備した武蔵をY口さんが建造します。20万馬力の機関を搭載し29ノットの高速戦艦です。しかし、建造を開始してみると18インチ砲の開発に失敗し、結局中古の14インチ砲を搭載するハメとなります。
 それに加えてHさんがリシュリューを建造します。15インチ砲を装備し、4万馬力で25ノットの戦艦です。少しでも速度を稼ぐために全体に小型化を図り、排水量を減らしています。

 6万トン戦艦の武蔵がいるため、キングジョージ5世は僚艦のプリンスオブウェールズと共に戦います。
 連合艦隊は高速な武蔵を捕捉しきれず、そのためリシュリューの方に砲火を集中し、これを撃沈することに成功します。しかし、その間に武蔵に至近距離まで詰め寄られてしまいます。武蔵の主砲は非力な14インチ砲ですが、近距離から多数の命中弾を浴びせられては堪らず、キングジョージ5世級は相次いで撃沈されてしまいました。武蔵は小破程度の被害でしかありませんでした。
 同盟艦隊の圧勝です。

第2戦
 再生利用カードを得た私は早速武蔵をサルベージします。
 武蔵は16インチ砲を11門搭載し、18万馬力の機関で28ノットを発揮する戦艦となります。これにレーダーを搭載して命中弾数で敵を圧倒する予定です。しかしレーダーの開発には失敗してしまうのでした。
 T井さんは今度は設計に成功します。風間工廠製の15インチ砲を搭載したノースカロライナです。16万馬力のディーゼル機関で29ノットの最高速力を予定しています。しかし、ディーゼル機関の開発に失敗し、予備に計画していた12万馬力機関に換装することになります。その結果速力は27ノットに低下するのでした。
 同盟軍も充実した戦艦群を揃えます。
 Y口さんはバンガードに20インチ砲を搭載させます。この砲はバンガードには荷が重いため舷側装甲を削って重量軽減を図ります。機関は4万馬力で25ノットです。しかし、20インチ砲の開発に失敗してしまい、中古の14インチ砲を積むことになります。
 Hさんは18万馬力の機関を積む、煙突を2本立てたビスマルクです。機関増強により31ノットの高速を発揮します。しかし、主砲の開発は間に合わず14インチ砲を搭載しています。
 これに加えて、Y口さんはダンケルクを建造します。ダンケルク級、アラスカ級は戦艦ではないので、通常の艦隊にオマケで加えることができるのです。
 ダンケルクは14インチ砲に主砲を強化し、6万馬力の機関を搭載し、最高速力27ノットです。
 同盟軍は武蔵に対抗するためバンガードの同型艦を建造します。

 同盟艦隊は、高速なビスマルクでノースカロライナを押さえている間に3隻がかりで武蔵に挑む作戦です。
 武蔵はまず弱体なダンケルクを攻撃します。試射で夾叉を得た直後の全力射撃で2発の命中弾を得ます。この2発は共にバイタルパートの内部で炸裂し、大火災が発生します。炎は瞬く間に弾薬庫まで延焼して大爆発を起こし、ダンケルクは轟沈してしまったのでした。
 同盟艦隊3隻の武蔵に対する砲撃は14インチ砲24門の集中射撃でした。これはほぼ期待値通りの2ダメージを与えます。武蔵にとっては軽微な被害です。
 一方、ビスマルク対ノースカロライナの戦いは、ノースカロライナに幸運の女神が微笑みます。
 ノースカロライナの砲撃はいきなり6発の命中弾を与え、内一発はバイタルパートをぶち抜いて大損害を与えます。この結果、ビスマルクは戦闘力を完全に喪失してしまうのでした。ビスマルクの砲撃はノースカロライナに1ダメージを与えるのが精一杯でした。
 早々にビスマルクを片づけたノースカロライナは武蔵の応援に駆けつけます。
 同盟艦隊は2隻の火力を集中してノースカロライナ1隻を狙います。
 連合艦隊は1隻ずつ2隻を攻撃します。
 ノースカロライナは命中弾多数を受けて大破します。バンガード級の被害は2ダメージと1ダメージです。
 武蔵はバンガードに接近戦を挑みます。 速力の低下したバンガードはそれを許してしまいます。近距離からの16インチ砲の砲撃は多数の命中弾を出して大きな被害をバンガードに与えます。しかし、辛うじてその猛攻にバンガードは耐えます。そこにノースカロライナの砲撃が飛来し、止めを刺されてしまいます。
 その間にノースカロライナもバンガード級2隻の猛攻を受けて撃沈されます。
 1対1の対決となりましたが、火力、装甲、耐久力、速力、あらゆる面で1ランク以上上回る性能を持つ武蔵が順当に勝利しました。

第3戦
 軍縮条約が締結され、3万5千トンを超える排水量の戦艦は建造できなくなってしまいます。
 そのため、私のモンタナ、T井さんの大和が闇に葬られることとなります。
 軍縮条約による制限は戦艦設計に多大な制約を与え、これをクリアできた戦艦は2隻しか建造されませんでした。
 私のジャンバールとHさんのアラスカです。
 ジャンバールは15インチ長砲身砲を搭載し、4万馬力機関で24ノットの戦艦です。
 アラスカは16インチ砲を搭載し、4万馬力27ノットとジャンバールを上回る火力と機動力を持っています。ただし装甲は非常に弱体です。

 ジャンバールとアラスカの対決は防御に勝るジャンバールの勝利に終わりました。

 2連勝で連合軍が逆転勝利を収めました。

 



2005年3月27日(TSS例会)

 戦闘主体のバトルゲームです。
 HさんとY口さんの2人プレイです。私はインストです。

第1戦
 Y口さんの戦艦は、ソビエツキーソユーズ。22万馬力の強大な機関を搭載し、6万トンの巨体を29ノットで推進します。弱点だった甲板装甲を大幅に強化し、対20インチ砲防御相当とします。でも、主砲は中古の14インチ砲、、、。レーダーを装備して命中率で火力をカバーする予定でしたが、射撃管制レーダーの開発に失敗してしまいます。
 Hさんの戦艦は、4万5千トンのジャンバール。18インチ長砲身砲を搭載。機関は4万馬力で最高速力は22ノットです。僚艦のリシュリューと共にY口さんのソビエツキーソユーズに挑みます。
 これに加えて大型巡洋艦アラスカの3隻体制です。アラスカは16インチ砲を搭載し、4万馬力27ノットの砲艦です。
 高速なソユーズは鈍足なH艦隊を翻弄しますが、総計25門のH艦隊の猛砲撃はソユーズの耐久力を徐々に削り取っていきます。高速で重装甲、対20インチ砲防御を張り巡らせたソユーズでしたが、耐えられませんでした。
 ソユーズの主砲14インチ砲は余りに非力でした。弱体なアラスカは流石に撃沈しましたが、ジャンバール級は1隻も撃沈できませんでした。尤も、ジャンバールは増設されたバルジの浮力で辛うじて浮いている状態で甲板を波が洗っていましたが。

第2戦
 Y口さんは再生利用カードでソユーズをサルベージします。
 Y口さんの戦艦はサルベージしたソユーズに今度は16インチ砲11門を搭載し、18万馬力で27ノットを発揮します。
 それにHさんはローマで対抗します。15インチ長砲身砲を4連装砲塔に装備し、4万馬力機関で25ノットの戦艦です。相手が6万トン級戦艦ですので、ヴィットリオベネトと共に戦います。
 両者共、接近戦を望んで急速に距離を縮めます。至近距離からの猛烈な砲撃の応酬でローマがまず轟沈します。しかし、ただで沈んだわけではなく、ソユーズにも大損害を与えます。
 損害を受けて速力が低下したソユーズからベネトは距離を取ろうとしますが、速力差はわずかで振り切れません。それでも僅かの速力差をうまく活かしてソユーズに全火力の発揮を許しません。それで互角の砲撃戦を展開します。
 先に力尽きたのはベネトでした。それでもソユーズも大損害で、速力も18ノットまで低下していました。

第3戦
 戦艦カードがダンケルクしかなかったHさんは不戦敗を宣言します。

第4戦
 後のないHさんでしたが、Y口さんが大和と武蔵を持っていると聞いてプレイ意欲を無くしてしまいました。
 

 HさんとO鋸さんのプレイも行いました。
第1戦
 Hさんは予算を増やし、更にO鋸さんからスパイでカードを1枚奪います。
 その結果建造されたのは、ソビエツキーソユーズです。16インチ砲を装備し、24万馬力30ノットの6万トン戦艦です。アラスカを引き連れて戦闘に臨みます。
 O鋸さんの戦艦は、長門です。18インチ長砲身砲を搭載し、そのために機関を4万馬力にまで削減しています。速力は22ノットです。、、、と予定していましたが、主砲の開発に失敗してしまいます。仕方がないので、長砲身化を諦めて45口径の18インチ砲として完成させました。
 O鋸艦隊は長門と陸奥の2艦でまずアラスカを集中攻撃します。それに対し、H艦隊はソユーズが長門を、アラスカが陸奥をそれぞれ砲撃します。結果は18インチ砲の集中攻撃を受けたアラスカは堪らずに轟沈。O鋸艦隊の被害は軽微でした。分厚い甲板装甲がソユーズの16インチ砲をも弾いていたためです。
 2対1となった戦いでしたが、速力で圧倒的に優位にあるソユーズは急速に距離を詰め、至近距離からの乱打戦に持ち込みます。長門は弱体な舷側装甲に16インチ砲多数を叩きつけられて轟沈。逆にソユーズは鈍足のO鋸艦隊の全火力発揮をさせず、少数の命中弾も分厚い舷側装甲で最小限の損害に押さえます。そのまま近距離での砲火の応酬は重装甲のソユーズに軍配が上がりました。18インチ長砲身砲であればソユーズの舷側装甲を貫通可能でしたから結果は変わっていたかもしれません。

第2戦
 O鋸さんには戦艦カードがなく不戦敗を宣言します。

第3戦
 連敗したO鋸さんには後がありません。
 その危機にO鋸さんはモンタナを建造して対処します。20インチ砲に超重量砲弾を用意した最強の主砲を12門搭載した超戦艦です。機関も16万馬力を発揮し、27ノットの速力を確保しています。
 対するHさんはヴィットリオベネトです。16インチ長砲身砲を搭載し、16万馬力の機関で31ノットの高速を誇ります。
 ベネトとリットリオのH艦隊はモンタナを高速で翻弄し、16インチ長砲身砲18門の集中射撃を行います。それに、多数の砲門数を誇るモンタナは手数と20インチの巨弾で対抗します。
 結果、リットリオが弾薬庫をぶち抜かれて轟沈してしまいます。
 僚艦を撃沈されたベネトでしたが、的確な砲撃をモンタナに叩きつけヴァイタルパートを大落角の16インチ砲弾でぶち抜いて大火災を発生させます。
 モンタナも負けてはいません。20インチSHS砲弾がベネトを捉え大損害を与えます。
 チキンレースの様相を呈した大火力の叩きつけ合いは幸運の女神を味方に付けたベネトが制しました。

 3連勝でHさんの勝利に終わりました。

 



2005年2月19日(TSS例会)

 初プレイのKさんと2人プレイです。
 Kさんにイベントカードで大和、武蔵を手札から奪われた私は議会に予算削減を働きかける一方、大和級に対抗するために大火力の戦艦を計画しました。
 予算削減はあまりうまくいかず結局5レベルとスタートの状態と同じでした。
 私の戦艦案はインディアナです。18インチ砲を搭載し、対18インチ装甲を施した堅艦です。そのため排水量は4万トンを超えています。ただし、機関は4万馬力ですし、排水量の不足から舷側装甲は若干薄目です。
 Kさんの案はノースカロライナ。艦形をスリム化し、16万馬力の高性能機関で30ノットを発揮する巡洋戦艦です。主砲が長砲身とは言え、15インチ砲なのが弱いところです。
 もう一隻、武蔵を提案しようとしていましたが、6万トン超の排水量にレーダーは搭載するは大出力機関を搭載するは、といくら予算があっても足らない様な設計で当然お蔵入りです。
 火力と防御に優れるインディアナが順当に採用を勝ち取りました。
 2人プレイですので、インディアナとノースカロライナを戦わせてみました。
 圧倒的に速度性能に優れるノースカロライナですが、15インチ主砲とそれに見合った装甲しか持たないため、とてもインディアナには敵わないものと思われました。確かに遠距離砲戦ではその通りなのですが、接近戦に持ち込めばノースカロライナの長砲身15インチ砲も16インチ砲並の貫通力を持ち、インディアナの装甲を貫通可能でした。当然、ノースカロライナは距離を詰めてきます。その接近中にインディアナは命中弾を与えますが、ヴァイタルパート直撃とはいきません。
 近距離での乱打戦となります。高速なノースカロライナにインディアナの主砲はなかなか有効弾が与えられませんが、それでもクリティカルヒット2発を得て撃沈確実と思われました。ところが、そのクリティカルヒットのダメージは合わせて3にしかなりません。
 第3ラウンドに今度こそインディアナの18インチ砲はノースカロライナを撃沈しますが、ノースカロライナの反撃は実に命中弾6を数え、内1発はクリティカルヒットでインディアナも撃沈されてしまうのでした。


2005年2月13日(TSS例会)

 S藤さん、Hさん、私の3人プレイです。
 S藤さんはミズーリ。20インチ砲11門装備の大火力艦です。全てを主砲に捧げたため装甲を削り、機関もディーゼルエンジンでスペース節約に努めていました。
 もう一隻はネルソン。こちらは装甲を増強して防御力重視です。
 Hさんはソビエツキーソユーズ。長砲身、SHS使用の究極の16インチ砲を装備し、レーダー照準を実用化した戦艦でした。しかし、大出力機関の開発に失敗して中古の4万馬力機関を積まざるを得ず20ノット出すのが精一杯です。
 私は大和。50cmを越える重厚な舷側装甲、28万馬力の大出力機関によって34ノットの快速を誇る戦艦です。主砲は中古の14インチ砲ですけど、、、。
 もう一隻はグナイゼナウ。どうでもいい戦艦なので、安いだけが取り柄です。
 防御力と速力の2冠に輝いた大和が圧倒的多数の票を獲得して採用されました。
 S藤さんは、14インチ砲戦艦になんか負けるかとミズーリで戦いを挑むつもりでしたが、20インチ砲の開発に失敗して負けを認めていました。


2004年11月21日(TSS例会)

 S藤さん、Hさん、O鋸さん、私の4人プレイです。
 第1ターンにいきなり軍縮条約延長が宣言されてしまいます。
 私の手元にはビスマルクとかヴィットリオベネトとかの4万トン戦艦ばかりで頭を抱えます。
 それでも条約は批准されるとは限らないのでとりあえずそれらの戦艦で設計を進めます。主砲は条約制限内では最強の長砲身16インチ砲の開発を進めます。
 今回は軍縮条約のために使えるカードが限られる上にコストも高くはならないため議会工作に大金をつぎ込む必要もありません。そのため、だぶついた資金はライバル企業の情報収集に回され活発な諜報戦が行われます。その結果、H造船とO鋸商船は軍縮条約下にあるにも関わらず大和級の設計を進めていることが判明します。O鋸商船の大和はスパイを送り込んで設計図に落書きして欠陥品にしてやりました。しかしH造船の武蔵の方はそういうわけにも行きませんでした。
 6万トン級戦艦設計の情報のためでしょうか、設計案提出期限直前になって軍縮会議は決裂。条約は批准されませんでした。私の設計案は条約型戦艦のシャルンホルストにヴィットリオベネトであり、とても武蔵にはかないません。かくなる上は、議会に働きかけて建造予算を低く押さえて武蔵を建造不能にするしかありません。風間造船工廠、S藤鉄工所は協力してその方針で最後の議会工作に臨みます。対するH造船、O鋸商船は予算増額を運動します。結果は風間S藤連合の優勢となり、議会を通過した予算は4となります。
 最終的な設計案は次のようなものでした。
 H造船:無理矢理武蔵の設計を完成させます。ただし、主砲も機関も中古品のでかいばかりで中身は空っぽの戦艦です。取り柄はむやみに分厚い装甲だけです。
 O鋸商船:特徴のない平凡な戦艦で全然記憶に残っていません。
 S藤鉄工所:戦艦の時代は終わったと大型巡洋艦アラスカを提出。速力の速さだけが取り柄です。
 風間造船工廠:長砲身16インチ砲11門搭載と強力な火力を誇るヴィットリオベネト。機関は中古品で出力も4万馬力しかありませんが、高速力発揮に適した船体構造を採用し、排水量も3万6千トンに押さえたため26ノットの発揮が可能でした。
 ベネトの採用は間違いないと思われましたが、なんということでしょうか、採用されたのはアラスカでした。本当に戦艦の時代は終わってしまったようです。


2004年11月14日(TSS例会)
 

 S藤店長、Hさん、私の3人プレイです。
 私は早々にSHS装備の20インチ砲を搭載するモンタナの設計を完了し、後はひたすらその建造を可能とする予算獲得に動きます。そうはさせじと他の2人は予算削減を運動しますが、既に設計を終えている強みとイベントカードの引きが良かったこともあって最終的な予算はレベル9となります。これでも私のモンタナを建造するには足りないためSHSを諦めました。
 私の第2案は20万馬力で33ノットの快速を誇るローマでした。
 予算が潤沢だったため3社とも6万トン級戦艦の設計案を提出していました。
 私のモンタナ、S藤店長のソビエツキーソユーズ、Hさんは武蔵です。
 モンタナは20インチ砲に対20インチ装甲を張り巡らした堅艦でした。
 ソユーズは18インチ砲を装備し、速力も27ノットを発揮するバランスに優れた優秀艦でした。
 武蔵は16インチ砲装備です。
 結果は最強の火力と装甲を誇るモンタナが最多得票を得て順当に採用されました。
 しかし、20インチ砲の開発に失敗してしまいます。急遽ローマの15インチ砲を搭載しますが、火力の低下は目を覆わんばかりです。そんなモンタナにS藤店長のソユーズが挑戦します。
 最高速力21ノットの鈍足艦であるモンタナを翻弄するソユーズ。モンタナの砲弾はまるで当たりません。たまに命中弾を得ても非力な15インチ砲弾は虚しくはじき返されるばかり。
 それに対してソユーズの18インチ砲はモンタナにガンガン命中します。モンタナの重装甲も大落角で飛び込んでくる1トン半の巨弾を完全にくいとめることができず、バイタルパートをぶち抜かれて大損害を被っていきます。
 ほとんどサンドバック状態でめった打ちにされていたモンタナは最後に恨みの一太刀で1ダメージを与えただけで良いところなく撃沈されたのでした。


2003年6月8日(TSS例会)

 説明込みで1時間かからない非常に軽いゲームで、4人プレイを2回、2人プレイを3回行いました。
 2人プレイでは2セットゲーム用の戦闘ルールも試してみました。通常通りプレイしてお互いの設計案で戦わせてみました。
 まず、大和対キングジョージ5世でした。キングジョージ5世は排水量を増大して50口径16インチ砲を搭載した強力な戦艦でしたが、いかんせん、大和は50口径の18インチ砲を搭載しており火力装甲とも2ランク違い、歯が立ちませんでした。
 次に、アイオワ対ノースカロライナの戦闘が行われました。ノースカロライナは18インチ砲搭載です。その代わり速力は23ノットしか出ない鈍足艦です。一方のアイオワは30ノットを発揮しましたが、機関が旧式で重量が嵩み、主砲は14インチ砲しか積めません。アイオワは快速を生かしてノースカロライナを翻弄するものの、ノースカロライナの的確な砲撃に捕らえられ18インチ砲弾にガンガンぶち抜かれて一方的に撃沈されてしまいました。非力に過ぎる14インチ砲とノースカロライナの賽の目の良さがアイオワの敗因でした。


2003年6月21日(TSS例会)

 戦艦狂騒曲を2回プレイしました。
 Hさん、いとちゃん、のるとさん、夷獣さん、私の5人プレイです。
 1回目は私が大和に50口径18インチ砲を載せた改大和級で圧勝しました。
 2回目は第1ターンにいきなり軍縮条約が締結され、そのため議会の予算審議も安い戦艦しか認めることがありませんでした。そのため採用されたのは長門級を35000tに改設計し、スーパーヘビーシェルで火力を強化した、いとちゃんの改長門級が採用されたのでした。


2003年6月29日(TSS例会)

 戦艦狂騒曲はSSパンツァを片づけた後、昼食までの時間でプレイされました。
 30分ほどで終了するのでこんな時に重宝するゲームです。
 結果はO鋸さんの18インチ砲にスーパーヘビーシェル弾を使用したサウスダコダが採用されていました。重装甲が売りのHさんのバンガードも多数の票を集めましたが、戦艦の本質は火力であるとの意見が多くを占めたのでした。


2003年7月13日(TSS例会)

 戦艦狂想曲を2戦プレイしました。

 第1戦は4人プレイでした。
 第1ターンにいきなり軍縮条約が締結され、各メーカーは条約型戦艦の設計を強いられることとなります。
 軍縮条約から脱退する可能性はあったのですが、結局、条約は批准され、条約型戦艦の中から採用されることとなりました。
 T井造船は38000tの戦艦を35000tと偽って参加するも、見破られて失格。
 H重工は14インチ砲7門、対18インチ砲防御の重装甲を有し、16万馬力で28ノットを発揮するネルソンで参加。
 S.G.鉄工所の設計案は2案。
 スーパーヘビーシェルで強化された15インチ砲8門、対18インチ砲防御を有するが、その代償に4万馬力の機関しか積めず、速力は24ノットしか出ないリシュリューが本命。
 第2案は長砲身14インチ砲9門、対12インチ砲防御、4万馬力で27ノットのアラスカ。
 風間造船工廠は22万馬力で34ノットの高速が取り柄の14インチ砲9門のシャルンホルストです。
 検討会ではその重装甲を高く評価されたネルソンが採用を勝ち取りました。15インチ砲程度の火力や34ノット程度の速力では委員に感銘を与えるに到らなかったようです。なにしろネルソンの装甲は大和級に匹敵するほどでした。

 第2戦は5人プレイでした。
 今度は軍縮条約に縛られることもなく、予算も国力が許す限り最大限に認められ、各メーカー共思いのままの戦艦を設計できる状況でした。
 各社の最終設計案は以下の通りです。
 T井造船
 第1案:18インチ砲9門、16万馬力のディーゼル機関で30ノットを発揮するアイオワ。
 第2案:15インチ砲10門、それに対応した防御を施し、16万馬力のディーゼル機関を搭載した29ノット40000tのリシュリュー。
 H重工
 第1案:16インチ砲9門ながら装薬を増やして近距離の威力を強化、16万馬力27ノット、更に装甲を強化した大和。
 第2案:14インチ砲9門、16万馬力29ノットのノースカロライナ。
 O鋸船舶
 第1案:14インチ砲9門、20万馬力29ノットの大和。
 第2案:14インチ砲9門、20万馬力35ノットのアラスカ。
 S.G.鉄工所
 18インチ砲9門、それに合わせて装甲も強化したが、代わりに10万馬力27ノットとなったアイオワ。
 風間造船工廠
 第1案:史上最強の20インチ砲を更にスーパーヘビーシェルで強化した主砲を9門装備したヴィットリオヴェネト。これを搭載するために機関出力を4万馬力に押さえたにもかかわらず、46000tにまで排水量は増大していました。速力は24ノット。
 第2案:14インチ砲9門、20万馬力30ノットのネルソン。
 本命はH重工の大和、対抗は風間造船工廠のヴィットリオヴェネトと思われました。しかし、採用されたのは、なんとO鋸船舶のアラスカでした。既に戦艦の時代ではなくなっていたと言うことなのでしょう。

 戦艦狂想曲は更に2セットプレイがプレイされました。
 軍縮条約後、我が国で建造されたのは風間造船工廠の大和でした。主砲は20インチ砲9門。大量の装薬を使用し、近距離では50cmの装甲を軽くぶち抜く威力を誇ります。それに対応して舷側装甲は50cm以上に強化されています。その代わりバルジはなく、艦体も巡洋艦のような細長い船形を採用し、排水量を6万トン以下に押さえています。機関は16万馬力で28ノット。まさに究極の戦艦でした。
 対する敵国の戦艦はS.G.鉄工所の大和。主砲は18インチ砲9門を予定し、20万馬力の機関で30ノットという計画でした。しかし、18インチ砲の開発に失敗してしまいます。そのため16インチ砲を搭載せざるを得ず、火力を補うためスーパーヘビーシェルの使用を目指すものの、その開発にも失敗してしまうのでした。
 艦隊決戦で両艦は相対しました。速力に勝るS.G.大和は風間大和を翻弄し、互角の撃ち合いを展開しますが、20インチ砲がS.G.大和のバイタルパートを直撃し、大損害を受けて速力が低下してしまいます。ここぞと接近した風間大和は近距離から20インチ砲を斉射。多数の命中弾が舷側装甲を貫き大爆発を誘発。S.G.大和を轟沈させるのでした。勿論、S.G.大和も近距離から打ち返しますが、対20インチ砲防御で固めた風間大和に大きなダメージを与えるには到りませんでした。


2003年10月26日(TSS例会)

 S藤さん、K藤2号さん、T島さん、私の4人プレイです。
 S藤さんは35ノットの快速が自慢のフッド。K藤2号さんは重装甲だけが取り柄の大和。私は20インチ砲を搭載したアイオワで競作に参加しました。T島さんは、、、何だっけ(笑)?
 結果は審査委員の連中がどいつもこいつも防御、防御とどこかの国の海軍大臣みたいなことばかり言うものですから、大和の圧勝となっていました。フッドもアイオワも設計した本人は会心の設計だったのになぁ。


2003年11月22日(TSS例会)

 戦艦狂騒曲は私とS藤さんの2人プレイを行いました。
 カードを半分使用した簡易ゲームで、採用後に不採用戦艦とで砲撃戦を行って採用が正しかったかどうかを確認します。
 採用された戦艦設計案はS藤さんのキングジョージ5世でした。軍縮条約が延長され、排水量を3万5千トンに制限されているにもかかわらず、3万7千トンを制限以内と偽っての採用でした。
 そんな不正が許されてなるものかと私は自社設計案の改長門級を敵国で建造、戦争時に決戦するのでした。
 キングジョージ5世は16インチ砲8門搭載、25ノットを発揮し、極めて重装甲でした。
 対する改長門は条約制限に合わせるために船体を小型化しましたが、火力は16インチ砲を長砲身化して強化しています。ただしそのために機関出力にしわ寄せを受けて速力は23ノットに低下しました。
 お互いの主砲ではバイタルパートへの貫通を期待できないため、戦闘は賽の目勝負になり、速力に劣る改長門はイニシアチブを取られっぱなしでいいところなく敗れました。
 キングジョージ5世は甲板装甲を強化しており16インチ砲ではクリティカルヒットが望めなくなっていたのが敗因でした。

 20分ほどでプレイできてしまったこともあり、もう一戦プレイしました。
 今度は軍縮条約もなく、議会も予算を潤沢に承認しました。S藤さんが大和を設計していることは分かっていたので、私はなんとか予算削減を試みたのですが、うまくいきませんでした。
 S藤さんは20万馬力で29ノットの快速大和。ただし機関に予算を喰われて主砲は14インチ砲です。ただし、広い艦体に11門も並べていました。
 対する私はアイオワに長砲身18インチ砲を搭載した5万3千トンの戦艦です。ただし機関まで手が回らず、わずかに8万馬力で23ノット出すのがせいぜいでした。
 防御と速力に優れた大和が採用されました。戦艦は所詮大砲のプラットホームに過ぎないことが分かっていない委員ばかりだったのです。というわけで私はアイオワを敵国で建造するのでした。
 決戦の時が来ました。
 快速を誇る大和はアイオワを翻弄。砲門数の多さもあり、14インチ砲弾を雨霰と降り注ぎます。対するアイオワは長砲身18インチの巨弾で対抗します。
 手数が全然違うため、命中弾は大和の方がアイオワの3倍ぐらいありました。
 14インチ砲ではアイオワのバイタルパートを貫くことは出来ないのに対し、アイオワの18インチ砲弾は大和のどこの装甲でもぶち抜く威力があります。しかし、これだけ命中数が違うとアイオワはバイタルパート以外をどんどん吹き飛ばされて行くのに対し、大和の枢要部にはなかなか18インチ砲弾が命中してくれません。
 それでもようやくバイタルパートをぶち抜きましたが、弾薬庫への注水が間に合ったのか、あまり大きな被害となってくれません。
 そのうちにアイオワは浮力を失い、増加設置したバルジの浮力でやっと浮いているような有様となってしまいます。この時点で大和は中破程度の損傷です。
 そして最後の砲撃の応酬でアイオワは撃沈されてしまいます。しかし、アイオワの最後の砲弾は見事に大和のバイタルパートを貫通し、一気に6ダメージの大損害を与えます。しかし大和の残り耐久力は7。惜しくも撃沈を逃すのでした。


2003年11月29日(TSS例会)

 戦艦狂騒曲をHさんと2人プレイしました。
 私の設計案は16インチ砲搭載、24万馬力、34ノットのアイオワでした。
 対するHさんの設計案は16インチ砲11門、ディーゼル16万馬力27ノットの大和です。
 採用されたのは私のアイオワでしたが、実際に建造したところ、24万馬力を予定していた高性能機関の開発にも失敗してしまいました。そのために完成したアイオワの速力は28ノットでしかありませんでした。
 さて速力の優位を失ったアイオワは大和との対戦で主導権がとれません。
 幸いアイオワは甲板装甲を大和並みの200mm級に強化していたため、遠距離での砲撃戦では互角でしたが、砲門数の違いから徐々にじり貧となり、速力が低下したところを接近され、近距離からの砲撃戦となります。アイオワの16インチ砲は強装薬で威力を強化していましたが、それでも大和の重装甲には歯が立ちません。一方、大和の16インチ砲はアイオワの舷側装甲を貫通、轟沈させるのでした。

 もう一戦プレイしました。
 軍縮条約が延長され、条約制限を課せられた中での設計となります。
 今度の私の設計案は長砲身16インチ砲のネルソン。
 対するHさんの設計案は15インチ砲装備のリシュリュー。
 しかし採用されたのは、Hさんの第2案、15インチ砲、10万馬力のアラスカでした。
 勿論、その後の対戦でボコボコにして採用したことを後悔させてやりました(笑)。

 もう一戦、今度はD井さん、T内さん、T島さん、Hさん、私の5人プレイでプレイしました。
 採用の本命はHさん、D井さんの大和でしたが、私のバンガードが強力で、Hさんの大和を脱落させます。
 D井さんの大和と私のバンガードは委員会でも甲乙つけられず、それならと実際に戦わせて雌雄を決することとしました。
 バンガードはスーパーヘビーシェル砲弾を使用する18インチ砲を4連装砲塔に装備し、甲板装甲は200mmを越え、大和を上回るほどの重装甲です。
 大和は長砲身18インチ砲を装備していました。
 共に機関出力は4万馬力と最低です(笑)。
 総じて、バンガードは遠距離戦仕様、大和は近距離戦仕様と言えます。
 評価は互角でしたが、戦いは一方的なものとなりました。
 遠距離で戦いが始まると速力に勝るバンガードは大和の接近を許さず、18インチSHSは大和の甲板装甲をガンガンぶち抜きますが、大和の長砲身18インチは遠距離では通常の18インチと代わりはなく、バンガードの強化された甲板装甲には歯が立ちません。
 順当にバンガードの勝利となりました。


2003年12月27日(TSS例会)

 今日は戦艦に狂騒する一日でした(笑)。
 午前中はMさん相手に3戦。午後からY口さん相手に7戦と計10戦もプレイしてしまいました。
 2人プレイではプレイタイムは30分以下なのでこんな事も可能なのです。

 第1戦
 Mさんがソビエツキ・ソユーズを計画していることを知った私は、議会への働きかけを強め、建造予算を押さえて大型戦艦の建造阻止に動きました。これが功を奏して議会を通った予算はレベル5。4万トン程度の戦艦の建造費用となります。
 こうしてMさんの6万トン戦艦の設計案を葬った私は最終選考に次の2案を提出したのでした。
本命:39000tに排水量を増大させて舷側装甲を400mmクラスに強化したネルソン。主砲も50口径の16インチ砲に強化してあります。ただし機関出力は変わらず速力は20ノット出すのが精一杯でした。
予備:速力30ノット、14インチ砲装備のアラスカ。こちらはネルソンが低速なので、速力の得点がMさんの設計案にいかないようにと提出した戦艦でした。
 対するMさんの設計案は、主砲を50口径15インチ砲に強化したキングジョージ5世です。ただし、主砲重量が増加したために甲板装甲を削って相殺しています。
 ネルソンは火力と装甲に勝り、唯一キングジョージ5世の勝る速力もアラスカに得点を取られてしまって、選考結果は私の圧勝でした。
 こうしてネルソンが建造されたのですが、Mさんはキングジョージ5世の設計案を他国に売却、戦争で両艦が戦うこととなるのでした。
 速力で圧倒的に勝るキングジョージ5世はネルソンを翻弄し、全砲撃力の発揮を許しません。主砲1発当たりの破壊力ではネルソンが勝るものの、手数で2.5倍の差があってはじり貧です。バイタルパートにクリティカルヒットすれば逆転もできるのですが、それが出る前に至近距離に突撃してきたキングジョージ5世にボコボコに撃たれて沈められてしまいました。
#海戦の結果はゲームの勝敗には関係しません。単に負けたプレイヤーが「俺の戦艦の方が強いじゃないか」と溜飲を下げるために行うものです(笑)。

 第2戦
 軍縮条約が延長され、主砲16インチ以下、排水量35000t以下に制限されての設計となります。
 私の設計案は艦形を小型化して排水量を押さえたローマ。実は36000tなのですが、35000tと偽っての提出です(なに、ばれなければいいのです。ちゃんとダイスチェックは成功しました(笑))。
主砲は通常の15インチ砲ですがSHSにし、砲門数も11門に増やしています。しかし、そのしわ寄せを受けて機関は4万馬力と26ノット出すのが精一杯です。
 Mさんは2案を提出します。
本命:15インチ砲装備のシャルンホルスト。射撃管制レーダーを装備していました。ただし速力は25ノットに低下しています。
予備:機関出力を押さえて排水量を32000tにまとめたプリンスオブウェールズ。コストが安いのだけが取り柄の戦艦でした。
 火力も装甲も速力も優れたローマが採用されました。戦闘でもMさんのシャルンホルストを一蹴し、採用の正しさを証明したのでした。

 第3戦
 今回は予算レベル7と議会はなかなか気前の良い所を見せます。
 私は今回もローマの設計案を提出しました。今度は24万馬力で36ノットを発揮する高速戦艦です。主砲も15インチ砲を強装薬で強化したまずまずの火力です。ただ、どうしても重量がオーバーするためやむなく舷側装甲を50mmほど削減しました。
 Mさんの設計案は2案でした。
本命:ミズーリ。18インチ砲を4連装砲塔に収め、機関出力16万馬力で30ノットを発揮する優秀な戦艦でした。
予備:8万馬力のディーゼル機関を搭載したキングジョージ5世。
 私もMさんも自信の設計案でした。ところが、採用されたのは、防御に優れたキングジョージ5世でした。
 そんな馬鹿なと2人とも思うのでした。私のローマとの戦闘ではローマの勝利となり採用が間違っていたことを証明しました。

 第4戦
 ここからはY口さんとの対戦です。
 今回の予算は7。
 私は53000tのアイオワにレーダー統制の18インチ砲を搭載した設計案です。
 対するY口さんは15インチ砲装備、16万馬力26ノットのソビエツキー・ソユーズを本命に、予備に22万馬力31ノットのネルソンを設計案として提出します。
 火力のアイオワ、防御力のソビエツキー・ソユーズ、速力のネルソン。採用を勝ち取ったのはネルソンでした。しかし、実際の建造では22万馬力のハイパワーコンパクトな高温高圧機関の開発に失敗してしまい、結局中古の4万馬力の機関を積むハメとなり31ノットのはずの最高速力がわずか23ノットと大幅な低下を来したのでした。あまりと言えばあまりのことにこの戦艦は闇に葬られるのでした(笑)。

 第5戦
 予算レベル9と議会が大盤振る舞いしてくれたため、私もY口さんも6万トン級戦艦の設計案を提出します。私が大和、Y口さんが武蔵です。
 私の大和は7万トン近くに大型化され、長砲身18インチ砲を搭載、甲板装甲も強化していました。その分鈍足でしたが。
 Y口さんの武蔵は30ノットを発揮する高速戦艦でしたが、火力は長砲身15インチ砲と劣勢でした。その上セールスポイントの速度性能も、私の予備案のワシントンが32ノットを発揮したため目立ちませんでした。
 というわけで、採用されたのは多分、私の大和だと思うのですが、メモするのを忘れていて判然としません。

 第6戦
 新たな軍縮条約が締結されてしまいます。
 私の条約型戦艦は長砲身16インチ砲装備のリシュリュー。Y口さんの方は、長砲身15インチ砲装備のシャルンホルスト。
 火力と装甲に優れるリシュリューの圧勝とばかり思っていたら、「足の遅い船はダメだね」という委員ばかりでシャルンホルストが採用されてしまいました。戦艦はスピードボートじゃないってのに。
 ええ、実戦で教育してやりましたとも(笑)。

 第7戦
 今回やたら議会が渋く、予算レベルはわずかに4でした。
 予算が少ないので大型艦は無理なので、私はアラスカに無理矢理18インチ砲を載せた設計案を提出しました。
 Y口さんはヴィットリオ・ヴェネトに16インチ砲を搭載した設計案です。
 結果は火力と速力に優れたアラスカが採用されました。しかし、このアラスカの性能は装甲を犠牲にして得たものだったのです。
 実戦の場でそれが露呈しました。アラスカの装甲は16インチ砲弾の前には紙のようなものでした。勿論アラスカの18インチ砲はヴェネトの装甲を貫通可能でしたが、結局撃ち負けてしまいました。

 第8戦
 今回採用されたのは、私のモンタナでした。16インチ砲12門搭載、4万馬力21ノットという6万トンもの排水量は全然必要の無いような戦艦でした。
 これに実戦の場で対抗したのが長砲身18インチ砲を装備したフッドでした。
 30ノットの高速を発揮するフッドは鈍足のモンタナを翻弄しますが、モンタナはそれに対して砲門数の多さという手数で対抗します。更にフッドの装甲では16インチ砲弾に耐えることができません。フッドの18インチ砲も強力無比ではあったのですが、耐18インチ砲防御を誇るモンタナはその打撃に耐えたのでした。

 第9戦
 軍縮条約が失効しなかったため、議会も予算の増額を認めてくれず、予算レベルは5のままでした。
 私はまたもローマを小型化した36000tの設計案を提出。危うく条約違反がばれそうになるのをごまかして採用を勝ち取ります。その後の戦闘でも勝ったとメモされているのですが、Y口さんの戦艦は何だったのかメモから漏れていて思い出せません(笑)。

 第10戦
 国を傾けるような予算が認められました。予算レベルは最高の10です。我が国の国力の限界です。
 私は当然のように大和を設計しました。長砲身18インチ砲、甲板装甲は200mmを越える大戦艦です。ただし機関までは手が回らず21ノットの鈍足艦です。
 Y口さんも当然のように6万トン戦艦を設計します。ソビエツキー・ソユーズです。大和を上回る65000tの艦体に22万馬力の機関を積んで29ノットを発揮します。しかし予定していた18インチ砲を予算の関係でどうしても搭載できず、予備のフッドに搭載する予定だった15インチ砲を積んでコストダウンを図らざるを得ませんでした。
 そのフッドは逆にソユーズに予定していた18インチ砲(SHS砲弾対応)を搭載しての提出です。
 大和とソユーズ、どちらが採用されるかの勝負かと思ったら意外なことに採用されたのはフッドでした。その採用の決め手になったのはコストの安さだったのです。
 そんな安いのが採用の決め手になったような戦艦でしたが、フッドは大和を相手にした戦闘で善戦します。
 高速で翻弄しつつ大和の装甲を貫通可能な18インチSHSをガンガン叩きつけてきたのです。大和も速度差に放浪されつつも有効弾は送り込んでいるのですが、フッドの装甲があまりに薄いためか、信管が起爆しないらしく折角クリティカルヒットを得ても最低ダメージしか与えることができません。逆に大和の方がクリティカルヒットで大ダメージを喰らう始末。
 それでも何とか排水量の違いから勝る耐久力の差で辛うじて大和が勝ちました。残耐久力は1か2だったはずです。


2003年12月31日(怪鳥宅ゲーム会)

 戦艦狂想曲はT之内さん、Hさん、D井さん、私の4人プレイです。
 T之内さんは初プレイでした。
 今回のプレイではD井さんの精力的な議会工作により戦艦建造予算がひどく押さえられてしまいました。そのためか、軍縮条約も延長されてしまいます。
 お陰で私が計画していた6万トンのソビエツキ・ソユーズも20インチ砲戦艦も闇に葬られてしまいました。
 最終的に認められた予算はレベル1。国家財政は既に破綻していたようです。
 私は最終ターンになんとか14インチ砲10門、25ノットのプリンスオブウェールズをでっち上げて参加できました。条約を2000トン越えてしまっているのをなんとかごまかしての参加です。
 T之内さんとHさんはサウスダコタ級かノースカロライナ級を小型化して排水量を減らした戦艦で参加。
 D井さんはアラスカです。
 防御力に優れたプリンスオブウェールズ、優速のアラスカ、火力はHさんの15インチ砲が最も強力でした。ところが、防御力を評価している委員にはT之内さんの買収の魔の手が伸びていました。そのため、私のプリンスオブウェールズは防御力の評価を得ることができず、結局速力とコストの安さでアラスカが採用されてしまうのでした。買収さえなければ私のプリンスオブウェールズが採用されていたのに。開発能力ではなく、営業の力不足が敗因でした(笑)。


2004年1月4日(TSS例会)

 予算9で設計されたのは、私が18インチ50口径砲をSHSで強化したアイオワ。機関出力は8万馬力で26ノットが精一杯です。
 Hさんは18インチ砲7門のサウスダコタ20万馬力の高性能機関で31ノットを予定していました。もう一隻は14インチ砲装備ながら重装甲に定評のあるネルソン。こちらもサウスダコタと同じ機関を搭載して30ノットを予定していました。
 火力を高く評価されたアイオワが勝利しました。
 ところが実際に建造してみると18インチ砲の開発に失敗、予備に開発されていた16インチ長砲身砲もまさかの開発失敗で、結局中古の14インチ砲を搭載するハメになります。
 一方、それに対抗するサウスダコタの方も20万馬力の機関の開発に失敗、こちらは予備に開発されている機関はなく、中古の4万馬力機関を搭載するハメになります。そのため予定されていた31ノットの高速がわずか23ノットの鈍足に成り下がってしまいます。
 戦闘では、優速となったアイオワがサウスダコタを翻弄、遠距離砲戦でチクチクと損害を重ねます。サウスダコタの18インチ砲はクリティカルヒットすれば大損害を与えられるのですが、これが当たりません。ダメージ差が開いたところでアイオワが突撃、接近戦でとどめを刺しました。

 次のプレイでは予算は最高の10となります。
 そのため両者とも6万トン戦艦の設計となります。
 私は長砲身16インチ砲搭載のソビエツキー・ソユーズ、20万馬力で28ノットを発揮します。
 Hさんは15インチ長砲身砲装備の武蔵、18万馬力28ノットです。
 火力はソユーズの方が強力ですが、武蔵は装甲で優越しているため性能は全くの五分でした。そのため大きな船が好きな海軍元帥と新し物好きの航空本部長の票を得た武蔵が採用されたのでした。
 性能は五分でしたので、戦わせた結果は賽の目で決まりました。賽の目のよかった、、、と言うよりは相手の賽の目が悪かった、、、ソユーズが勝利しました。

 もう1戦。
 今度は軍縮条約が延長されたにも関わらず、予算レベル7が認められました。
 私は長砲身15インチ砲装備のネルソン、14万馬力で27ノットの中速戦艦です。
 Hさんは16インチ砲6門を4連装砲塔と連装砲塔に搭載したジャン・バール、こちらも12万馬力で28ノットの中速戦艦でした。特筆すべきは射撃管制レーダーとディーゼル機関を採用したことです。
 火力でも速力でもわずかに優れたジャン・バールが採用されました。しかし、我が国の技術では射撃管制レーダーも大出力ディーゼル機関も過ぎた代物だったのかまるでものになりません。仕方なく中古の機関を搭載したジャン・バールは24ノットを出すのが精一杯となります。
 この速力の低下が実戦の場でジャン・バールに重くのしかかりました。優速となったネルソンはジャン・バールに遠距離から有効弾を与えますが、ジャン・バールの砲撃は当たりません。ダメージにより更なる速力低下を被ったジャン・バールにネルソンは高速で接近、至近距離からの砲撃でこれを撃沈するのでした。
 ジャン・バールの最後の反撃はネルソンのヴァイタルパートを貫いて、クリティカルヒットを得ますが、大したダメージにはなりませんでした。

 午後にはI藤さん、K藤1号さんが加わって4人プレイを行いました。
 予算レベル9という大盤振る舞いの議会でしたが、I藤さん、K藤1号さんの超大型戦艦にはそれでも足りなかったようです。
 I藤さんは18インチ砲12門搭載のモンタナ、K藤1号さんは20インチ砲搭載の大和だったのですから。この2隻は採用を決める委員会でも甲乙付けがたく、同点一位でした。本来のルールでは決選投票で勝敗を決めるのですが、戦力的にほぼ互角ということで、実際に戦闘をさせて勝敗を決することにしました。
 最初の遠距離での砲撃の応酬では全くの互角でした。お互い2ダメージづつを受けています。次のラウンドで大和は接近戦を宣言。それに対してモンタナも受けて立ちます。大和の20インチ砲は強装薬で威力を強化されており、モンタナの分厚い舷側装甲を貫徹可能でした。それに対しモンタナの18インチ砲では大和の舷側装甲に対してクリティカルヒットは望めません。にも関わらずモンタナが接近戦を受けて立ったのは、大和が強装薬を使用していたため近距離での命中率が劣るためです。
 この作戦は図に当たります。砲門数で3割、命中率で5割有利なためモンタナの命中率は大和のほぼ2倍と手数で圧倒したのです。損傷により速力の低下した大和はモンタナに翻弄されて全砲門の砲力発揮が不可能となり更に手数の差が広がります。
 大和もクリティカルヒットが出れば、この不利も吹き飛ばせるのですが、これが出ず、結局モンタナが手数で押し切って勝利したのでした。


2004年1月25日(TSS例会)

 T井さんと私の2人プレイです。
 予算は8レベルとなかなか潤沢に認められました。
 T井さんの設計案は次の2案です。
第1案:15インチ長砲身砲搭載のフッド。機関は16万馬力で31ノットを発揮します。
第2案:14インチ砲装備のバンガード。レーダーを装備したり、舷側装甲を張り足したりと贅沢な作りです。機関はフッドと同一で速力も同じです。
 T井さんの設計案は同じ様な性格の戦艦なのに対し、私の設計案は大小メリハリの利いたものでした。
第1案:18インチ砲装備の武蔵。本命です。ただし機関は中古の4万馬力で21ノットの鈍足戦艦でした。
第2案:14インチ砲装備のアラスカ。18万馬力34ノットの快速艦です。
 選考結果は火力でも装甲でも群を抜く武蔵に票が集中。唯一の欠点の速力もアラスカが票をさらってしまいT井さんの設計案には回りません。結局、武蔵の圧勝でした。実戦闘力でも隔絶していることを認めてT井さんは戦闘はしませんでした。


2004年3月7日(TSS例会)

 戦艦狂騒曲を4人でプレイしました。
 最終選考に提出された設計案は以下の通りです。
 N浜造船:長砲身18インチ砲を4連装砲塔に搭載したミズーリ。射撃統制レーダーを搭載した優秀艦でしたが、機関出力は10万馬力と27ノットの中速戦艦でした。もう一案は16インチ砲を4連装砲塔に搭載したアラスカです。こちらは機関は中古の4万馬力でやはり27ノットの中速戦艦です。
 M斗商船:20インチ砲搭載の武蔵。基準排水量69000トンの史上空前の大戦艦です。しかし予算不足から機関は中古の4万馬力で速力は20ノットがやっとの鈍足艦でした。もう一案は15インチ長砲身砲装備のシャルンホルスト。機関はやはり中古の4万馬力で25ノットしかでません。
 O串鉄工所:15インチ砲搭載のビスマルク。16万馬力の高性能機関を搭載し、30ノットを発揮する高速戦艦です。
 風間工廠:装甲強化したバンガードを本命として投入しました。火力は長砲身、砲弾はSHSと究極の16インチ砲です。しかし火力と装甲に重量を取られて機関まで手が回らず、速力は25ノットに過ぎません。
 低速なバンガードを補うべく、33ノットを発揮するワシントンを第2案として提出しました。主砲は中古の14インチ砲ですませた速力だけが取り柄の戦艦です(笑)。
 火力のミズーリ、装甲のバンガード、高速のワシントンを押さえて採用されたのは、火力と装甲に優れる武蔵でした。
 しかし、武蔵の採用に納得行かない、N浜造船はミズーリの設計を他国に売却、戦場で相まみえることとなります。
 鈍足の武蔵はミズーリに頭を押さえられて砲力の全力発揮ができません。レーダーを装備したミズーリは武蔵に倍する命中率で命中弾数がまるで違います。その上、ミズーリの18インチ砲弾は武蔵の甲板装甲を貫く威力を有し、バイタルパート内で炸裂して大損害を与えます。
 それに武蔵は20インチの巨弾で対抗します。鈍足な武蔵は命中弾数こそ少ないですが、当たれば50%の確率でクリティカルヒットとなります。事実、武蔵はミズーリに4発の命中弾しか与えませんでしたが、そのすべてがクリティカルヒットとなりました。ただしそのうちの2発はミズーリの優秀なダメージコントロール班の活躍で最低ダメージで切り抜けられています。
 ミズーリの18インチ砲弾を何発も喰らい、さしもの69000トンの巨艦も甲板を波が洗うようになります。増設されたバルジの浮力で辛うじて浮いているだけです。ミズーリの方も20インチ砲弾3発をバイタルパートに受けていましたが、ダメコン班の活躍で、中破程度の損害でした。そして最後の砲撃の応酬でついに武蔵は力つきるのでした。しかし、最後の武蔵の砲撃は見事ミズーリの弾薬庫を貫き轟沈させてしまったのでした。

 戦艦狂騒曲をもう一戦。こちらはHさんと私との2人プレイです。
 Hさんの設計案は長門。16インチ9万馬力25ノットのオリジナル長門(改装後)です。ただし、アメリカから輸入した射撃統制レーダーを備えていました。
 私は装甲と速力を重視したミズーリです。装甲を強化し、30ノットを超える速力を発揮します。しかしそのしわ寄せを受けて火力は中古の14インチ砲に過ぎません。
 それでも、防御と速力に優れるミズーリは長門を押さえて採用を決めるのでした。
 そして、長門との戦闘です。優速なミズーリは長門を翻弄するものの、精確なレーダー射撃は次々に有効弾を送り込んできます。ミズーリも負けないだけの命中弾は得ているものの、分厚い長門の甲板装甲には歯が立ちません。逆に長門の16インチ砲弾はミズーリの甲板装甲にも有効で、撃ち負けてしまいます。
 ならばと接近戦を望むミズーリですが、損害により速力が低下してしまいなかなか接近できません。最早これまでかと思われましたが、ついに接近に成功、至近距離から脆弱な長門の舷側装甲に14インチ砲弾多数を叩きつけます。そのうちの一弾がバイタルパートを貫きます。しかし、不発!最低ダメージしか与えることができません。逆に長門の16インチ砲弾多数を受けたミズーリは耐えきれずに沈んでしまうのでした。


2004年3月21日(TSS例会報告)
 

 戦艦狂騒曲の2人プレイを行いました。
 H造船の設計案は18インチ砲7門、4万馬力21ノットの武蔵です。
 もう一案は、15インチ砲9門16万馬力30ノットのアイオワです。
 風間造船工廠は本命として18インチ砲9門搭載したサウスダコタを提出します。火力の強化に合わせて甲板装甲を強化しています。また、18インチ砲も強装薬で強化されています。ただし、機関は中古の4万馬力しか用意できず速力は23ノットがやっとです。
 そのため、風間造船工廠は高速艦の設計案も提出していました。18万馬力の高性能機関を搭載し、34ノットを発揮するアラスカです。装甲はペラペラ、火力は14インチ長砲身砲なのですが、18万馬力の機関はやたら高価で総コストはなんとアラスカの方が高くなってしまいました。
 採用を決める検討会では、防御の堅い武蔵と大火力のサウスダコタの一騎打ちかと思われましたが、高速なアラスカが善戦、三つ巴の様相を呈します。その接戦を制したのはサウスダコタでした。 性能のバランスは良いものの、特長のないアイオワは見向きもされませんでした。
 サウスダコタと武蔵の海戦では、速力の僅かな優位を最大限生かしたサウスダコタが武蔵の頭を押さえて優位に立ったかと思われましたが、次の瞬間、武蔵の18インチ砲弾がサウスダコタの強化されていた甲板装甲をも貫通、弾薬庫を貫いて炸裂しました。サウスダコタはその一撃で轟沈しました。

 もう一戦。
 風間造船工廠はH造船が20インチ砲の開発を進めていることを察知したため、それに勝る砲を求めます。しかし18インチ砲を開発するのが精一杯だっため、12門を搭載し砲門数で投射量を稼ぐこととし、更に超重砲弾を使用することにより威力を稼ぎます。これに加えて射撃管制レーダーを搭載して20インチ砲を越える火力を実現しました。この火力を搭載するための船体はモンタナを使用しますが、どうしてもコストが抑えられず、機関は中古の4万馬力となります。
 対抗するH造船は結局20インチ砲の設計に失敗し、一ランク落とした18インチ長砲身砲をワシントンに搭載します。この砲は明らかにワシントンには大きすぎるので全幅を増やして排水量を増大させます。機関には大出力ディーゼル14万馬力を採用して27ノットを確保しています。
 究極の火力と装甲を誇るモンタナは選考で、ワシントンを圧倒して採用されます。
 しかし、モンタナの超重量砲弾は開発に失敗してしまいます。
 ワシントンも大出力ディーゼル機関の開発に失敗し、機関出力を維持するために18インチ長砲身砲をあきらめ、16インチ砲に換装するハメとなります。
 実戦は機動力でモンタナを翻弄しようとするワシントンと砲門数とレーダーでそれに対抗するモンタナとの戦いとなります。火力自体はモンタナの方が上ではありますが、ワシントンの16インチ砲でも遠距離ならモンタナの甲板装甲を貫通可能なので極端な差はありません。
 モンタナは早々にレーダーを破壊され、更にバイタルパートへの貫通弾を受けて大損害を出して危機に陥りますが、巨大な船体の耐久力で耐えしのぎ、逆転のクリティカルヒットを浴びせて勝利しました。

 今度はO鋸さんとのプレイ。
 O鋸商船は34万馬力の機関を詰め込んで34ノットを発揮させた大和を本命として提出します。きっと煙突を何本もたてた細長い戦艦でしょう。火力は14インチ砲9門。
 もう一案は、18インチ長砲身砲で超重量弾を使用する火力重視のサウスダコタ。機関は4万馬力を積むのが精一杯です。
 風間造船工廠はソビエツキー・ソユーズを提出します。20インチ砲を射撃管制レーダーで照準する戦艦です。この火力はサウスダコタを上回り、サウスダコタは選考では全く評価されることはありませんでした。
 選考は事実上、6万トン戦艦同士の一騎打ちとなり、すばらしい快速と重厚な防御にものをいわせて大和が採用されます。
 実戦では大和は終始ソユーズを翻弄し続けますが、あまりにも貧弱な火力はそれを勝利に結びつけることが出来ず撃沈されます。それでもソユーズの残り耐久力は2まで削られており接戦でした。



 2004年5月1〜4日(TSS GW合宿)

  戦艦狂騒曲を5人プレイしました。
 今回は軍縮条約が延長され、そのため予算も2までしか認められないと言う厳しい条件での審議となりました。そのため、中古の4万馬力機関や14インチ砲の設計案がやたら多くなっていました。
 その中で採用されたのは、S藤商船のアラスカでした。長砲身15インチ砲という参加設計案の中で最強の火力と27ノットの最速性能が高く評価されての採用でした。
 これに不満だったのが、K徳造船でした。審議会で僅か0.5票差で採用を逃したプリンスオブウェールズを設計していたのです。というわけで設計案同士で戦わせてみました。
 プリンスオブウェールズは重装甲に特化した戦艦で火力、機関共に中古を採用していました。そのため火力は14インチ砲、速力も25ノットがせいぜいです。
 戦闘では遠距離砲戦で装甲差にものを言わせて優位に立ったプリンスオブウェールズがそのまま寄り切って勝利しました。接近戦に持ち込めればアラスカにも勝ち目があったのですが、速力差2ノットでは難しく、それが敗因となりました。



 2004年5月16日(TSS例会)

 戦艦狂騒曲はHさんと私で2人プレイしました。
 Hさんの設計案は18インチ砲を搭載したソビエツキー・ソユーズでした。予算の関係で機関は中古の4万馬力にせざるを得ず、そのため速力は20ノット止まりです。
 第2案は16インチ砲を4連装砲塔2基に装備したティルピッツです。こちらは12万馬力で28ノットを発揮しました。
 私の本命はノースカロライナです。主砲は15インチ砲でしたが、長砲身に超重量砲弾の使用により16インチ砲に匹敵する威力を誇ります。機関は16万馬力で30ノットを狙いますが、これらを搭載するにはノースカロライナの浮力は不足だったためバルジを装着して排水量を増大しました。そのため速力は29ノットとなります。
 第2案はアイオワです。こちらは防御力をひたすら強化して、ソビエツキー・ソユーズに匹敵する装甲防御を誇りますが、主砲も機関も中古品という代物です。
 採用されたのはソビエツキー・ソユーズでした。
 僅差で破れたノースカロライナの方が実際には強いだろうと、戦わせてみました。
 ソビエツキー・ソユーズは速力差に翻弄され、遠距離からの超重量砲弾に甲板装甲をボコボコぶち抜かれて大損害を受け、良いところなく敗れ去りました。

 もう一戦。今度はS藤さん、O鋸さん、M瀬さん、Hさん、私の5人プレイです。M瀬さんは初プレイでした。
 最初のターンにO鋸さんと私で予算削減を議会に働きかけたところ、鼻薬が効きすぎたのか一気にコスト5がコスト0になってしまいます。流石にコスト0では困るとその後はコストアップを働きかけて最終的にコスト7となります。
 私は大和に20インチ砲を乗せることを目論みますが、そのために必要なコストは8。泣く泣く20インチ砲を諦め16インチ砲に換装するのでした。私の第2案は速力を追求したアラスカです。20万馬力のディーゼル機関で35ノットを予定していました。
 大和対抗と思われたのはO鋸さんのソビエツキー・ソユーズでした。大和を上回る65000トンの巨体に22万馬力の機関を詰め込み、33ノットを発揮する高速戦艦でした。主砲は中古の14インチ砲でしたが(笑)。
 しかし、採用を勝ち取ったのはHさんのネルソンでした。18インチ砲の火力を高く評価されての採用でした。
 初プレイのM瀬さんはイギリス戦艦ファンだそうで、キングジョージ5世級のバリエーションを設計して楽しんでいました。
 ネルソンと私の大和を戦わせてみました。速力差はわずかに2ノットでしたが、巧みな操船で大和はネルソンを翻弄します。遠距離での砲戦でクリティカルヒットを受けたネルソンは大打撃を受けて更に速力が低下。そこで一気に距離を詰めた大和は至近距離から砲撃でネルソンを轟沈させました。ネルソンの18インチ砲も大和の装甲の前には大したダメージを与えられませんでした。



 2004年5月23日(TSS例会)

 S藤さん、O鋸さん、M瀬さん、N川さん、私の5人プレイです。N川さんは初プレイでした。
 今回は最初のターンから軍縮条約延長が宣言され、各社とも苦しい設計を余儀なくされます。それを逆手にとってO鋸商船は議会工作で予算削減を強く工作し、他社の顰蹙を買っていました。
 結局O鋸商船の議会工作が功を奏し、軍縮条約は破棄されることなく最終ターンを迎えます。ある程度多くの予算が認められていないと軍縮条約は破棄できないのです。
 最終ターン予算レベル3で始まった議会は各社の活発な工作を受けて紛糾し、一気に倍以上のレベル7が最終的に承認され、かなり贅沢な戦艦を設計できることになりました。
 N川造船は軍縮条約が破棄されることを願って武蔵の設計案を温めていましたが、軍縮条約が確定したため、廃棄書類の山の中からジャンバールの設計図を掘り出して来ました。これに16インチ長砲身砲を搭載した設計案を提出します。しかし、どう見てもこの砲はジャンバールには過大で、無理矢理載せるために装甲を削っていました。勿論機関は中古の4万馬力で速力は25ノットです。
 O鋸商船はアラスカに中古の14インチ砲とやはり中古の4万馬力機関を積んだ安さだけが取り柄の設計案でした。勿論性能は最低です。予算削減に全てを賭けていたのが何故か分かりました(笑)。
 S藤鉄工所は防御力に優れたネルソンです。15インチ砲装備で8万馬力25ノットと手堅い設計です。
 M瀬造船は趣味の設計案でした。お気に入りのデザインのシャルンホルスト、グナイゼナウにディーゼル機関やSHSといった最新機器を搭載していました。
 風間造船工廠はインディアナを35000トンにまとめた設計案を提出したのですが、「38000トンだろう、条約制限守ってないだろう」と難癖つけられて門前払いでした。
#全く、お役所は融通が利かなくていけない。3000トンぐらい誤差の範囲だろうに、、、ブツブツ。
 採用されたのはジャンバールでした。16インチ長砲身砲の火力を高く評価されてのことでした。しかし、実際に建造してみると、その主砲の開発に失敗、完成したときには中古の14インチ砲を装備していました。
 それを見たS藤さんが俺のネルソンの方が強いと戦わせてみると、当然ながらネルソンの圧勝でした。 



2004年6月6日(TSS例会)

 プレイヤーはO鋸さん、N浜さん、中学生さん、I瀬さん、Hさんの5人プレイです。
 第1ターンに軍縮条約が延長されて各メーカーとも設計に苦しみましたが、終盤これが破棄され自由な設計が許されることとなりました。予算もHさん以外は高額な予算を求めてそのように議会に工作したため、最終的に予算レベル9が認められたのでした。
 各メーカーの設計案の中で有力だったのが、N浜さんの大和、O鋸さんの武蔵、中学生さんのモンタナ、Hさんのフッドです。大和はその分厚い装甲が、武蔵、大和、モンタナはその火力が、フッドはその速力が高く評価されていました。審査の結果、大和と武蔵が甲乙つけがたいということになり、それならと、両者を戦わせることにしました。
 大和は18インチ砲を搭載し、機関出力10万馬力23ノット。特筆するのはその重装甲で20インチ砲にも耐えられそうなほどでした。
 武蔵は18インチ長砲身砲を搭載。しかし機関出力は4万馬力で20ノットの浮き砲台のような戦艦でした。
 大和は優速を利して武蔵の頭を抑えると、18インチ砲弾2発を直撃させます。その2発は共にバイタルパートを貫通して艦内奥深くで炸裂して大損害を与えます。この一撃で勝敗は既に決していました。
 武蔵の反撃はかすり傷程度しか与えることができず、速力が更に低下した武蔵は大和にサンドバックのように打ち据えられて反撃もままならずに撃沈されてしまいました。



2004年9月18日(長野合宿)

 プレイヤーはN嶋さん、I下さん、S藤さん、私の4人です。
 S藤鉄工所は議会工作を活発化させ、予算削減を狙います。ろくな戦艦の設計ができない様子です。
 N嶋造船もそれに続きますが、こちらは単なる社長の趣味だったようです。「安く上げなきゃイカンだろう」と武蔵を「高いジャン」と捨て札にしていたほどです。
 それに対してI下造船、風間工廠は「高くなきゃ戦艦じゃないだろう」と予算増額を運動し、結局終わってみれば初期値のレベル5と決まりました。
 N嶋造船、I下造船は初プレイとあって戦艦建造のノウハウに欠け、採用はS藤鉄工所と風間工廠の勝負となります。
 S藤鉄工所は34ノットの快速を誇るアラスカを設計します。
 それに対して風間工廠は64000トンの排水量を誇る世界最大の戦艦大和と、世界最大の20インチ砲を搭載するノースカロライナをそれぞれ設計します。しかし、そんな世界最大の戦艦がレベル5の予算で設計できるわけがありません。そのからくりは中古利用でした。大和の主砲は中古の14インチ砲、機関も中古の4万馬力機関なのでした。ノースカロライナも中古の4万馬力ですし、主砲も砲門数を削って予算削減につとめていたのです。
 各社の根回しを受けていた選考委員でしたが、概ね自分の趣味を優先しており、順当に世界最大の戦艦、大和が採用されたのでした。
 それに不満なS藤鉄工所はアラスカの建造を試みますが、高出力の高温高圧機関の開発に失敗してしまい、中古の機関を乗せざるを得なくなり、27ノットの中速艦にしかならないことが判明したためあえなく建造中止となるのでした。
 


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