2003年3月23日(TSS例会)

 4人プレイが物足りなかったと言うことで、次は、軍団総長さん(オーストリア)、O鋸さん(イタリア)、私(フランス)、Y口さん(イギリス)、T井さん(ロシア)、Hさん(トルコ)での6人プレイです。

 序盤、オーストリアとトルコが熾烈な戦争を開始します。ブルガリアを巡って両軍の大軍がぶつかり合います。

 その隙を突いて、フランスがオーストリア支配下だった、ギリシャ、セルビアを奪取するのでした。

 このように漁夫の利を得たフランスは軍拡路線をひた走り、欧州最大の陸海軍を保有して勝利に王手をかけます。

 しかし、そのために集中攻撃の的となってしまいます。フランスは軍事力は最大でしたが、イギリス、イタリアも軍拡に明け暮れていたため、この2国を相手にするにはまだ足りませんでした。更に悪いことにジブラルタル海峡がイギリスの支配下にあったため艦隊は地中海と大西洋に2分されてしまいます。そのため両方で劣勢を強いられてしまうのでした。
#教訓。フランスはジブラルタル海峡を支配しましょう。

 フランスは集中攻撃を受けていながらも、なんとか勝利に王手をかけ続けていました。逆に言うとどうしてもあと1VPを得ることがかないません。数ターンの間土俵際の攻防を続けたフランスでしたが、遂に破断界に達してしまいます。

 こうして国力を失ってしまうと、世界最大の軍事力が逆に重荷となってしまったのでした。通常6枚の手札が3枚とか2枚になって何もできなくなってしまったのでした。このゲームは軍縮もカードが必要なので下手に軍拡すると酷いことになるのです。

 結局このゲームで勝利したのは、静かにプレイしていたロシアでした。どの国も軍拡を重ねた挙げ句、手札が減ってしまい、ロシアが王手をかけたときにそれを止めるカードが決定的に不足していたのでした。
#教訓。軍拡は程々に。


2003年3月29日(TSS例会)

 欧州外交戦を3回プレイしました。

 1回目は5人プレイであっさり終了してしまい、全然記憶に残っていません(笑)。

 2回目は6人プレイで非常に面白かったです。陸海計わずか5戦力しか保有していなかったHさんのロシアが芸術的な電撃戦を成功させて勝利条件を達成しました。私はいつものように最初に王手をかけてみんなからフクロにされました(笑)。
 その他はあまり記憶に残っていません(笑)。

 3回目は2時間半かかってなお勝敗の行方が分からない熱い展開で、プレイヤーの気力の方が先に尽きてしまいました。プレイヤー間の虚々実々の駆け引きが熾烈で、トップになると叩かれる、千日手状態に陥ってしまいました。余りに熱い戦いで詳細を忘れてしまいました(爆)。
 このゲームは勝利条件が甘いので、今までは陣取りゲームとしては非常に短時間でプレイできたのですが、今回ばかりは長引きました。一応時間制限を入れているのですが、うまく機能しませんでした。やはり、世界大戦へのカウントダウンルールでも導入した方が良さそうです。


2003年4月6日(TSS例会)

 欧州外交戦を7人のフルメンバーでプレイしました。

 怪鳥(ロシア)、O崎(トルコ)、H(オーストリア)、M川(イタリア)、T井(フランス)、O鋸(イギリス)、私(ドイツ)の7名です。

 前回のプレイでトップ叩きを始めるといつまでも終わらないことが分かったので、今回は世界大戦へのカウントダウンルールを加えてのプレイです。

 このルールはうまく機能していて、長考の怪鳥がいたにも関わらず2時間以内に終わりました。

 スペインを巡る確執からイタリアはイギリスを不倶戴天の敵と見なすこととなります。

 ジブラルタル海峡を巡る英海軍と仏伊連合艦隊との海戦は引き分けとなりどちらもジブラルタルの占領はできませんでした。

 ドイツが一時9VPまで達しますが、いつものようにフクロにされてわずか1ターンで3つのエリアを失い、残されたのはスカゲラク海峡だけという大敗を喫し没落していきました。

 そのときにロシアがノルウェーに侵攻したのですが、同盟国のトルコに援軍を頼んだところロシア軍を上回る大軍がやってきて、ロシア軍よりも先にオスロにトルコの旗を立ててしまいました。
 このゲームは同盟軍が共同で侵攻した場合は戦闘でより活躍した方に優先権があるため、このように支配権を掠め取られることもあるのです。

 勢力を順調に伸ばしていたトルコがO崎さんの所用で突然ノンプレイヤーとなり、その遺産を巡って激戦が戦われ、オーストリアとフランスが大きく勢力を伸ばします。

 オーストリアとフランスが同一ターンに9VPで勝利に王手をかけましたが、他国の一致した動きで勝利条件達成は阻止されます。その際、オーストリアは常識はずれの大動員で失点を最小限に切り抜けましたが、フランスは散々な目にあって没落するのでした。

 イギリスはそんなフランスに残された最後の支配エリアであるチュニスに情け容赦なく侵攻。それを見たオーストリアが「そこまでするかぁ」とあきれますが、当のイギリスにはひどいことをしているという自覚は無いのでした。

 もはや勝利を望むべくも無くなったフランスは世界大戦を勃発させるべく、トルコに侵攻しますが、情けなくも水際で撃退されてしまい、大戦に発展させることはできませんでした。

 世界大戦まで後1レベルというところでしたが、ここで閉会時間となり、時間切れ終了となりました。もう1ターンプレイしていれば、オーストリアが一番勝利に近かったはずですが、軍拡が祟ってカード枚数が少なすぎ、防衛しきれるか微妙なところです。ロシア、イギリスもカードの引き次第では勝利条件の達成も可能な範囲でした。とはいえ、勝利条件を満たして、世界大戦を止められかは難しいところでしょう(笑)。


2003年4月20日(TSS例会)

 欧州外交戦が6人でプレイされました。

 M川さん(ロシア)、O崎さん(ドイツ)、軍団総長さん(イギリス)、Hさん(トルコ)、T井さん(オーストリア)、O鋸(フランス)が担当で、イタリアはノンプレイヤーとなります。

 1ターン目は各国とも活発ながらあまり意味のない外交を繰り広げ、中小国を蹂躙して、ヨーロッパの分割を進めていきます。
 ロシアはスウェーデン、フランスはスペインとジブラルタル、イギリスはデンマーク、トルコはブルガリアとチュニス、ドイツはベルギーとオランダをそれぞれ支配下に収めます。

 陸海軍の総合力で欧州最強を誇り、2エリアの支配を有するフランスが欧州のリーダーシップをロシアから奪います。
 このターン、各国は軍事力の拡充に奔り、各国の軍事力はゲーム開始時の3割以上増加し、中でもイギリスとドイツは2倍以上の大幅な増強となります。
 また、外交は各国とも中小国への外交圧力に力が入れられ、大国同士の条約締結は低調となります。
 その結果、ポルトガルとノルウェーがイギリスの、ルーマニアがロシアの、セルビアとギリシャがオーストリアの外交圧力にそれぞれ屈し、支配されます。
 軍事力を用いた侵攻も活発に行われ、フランスはスイスへの侵攻を計画します。永世中立国のスイスへの侵攻はフランス国内で激しい論議を醸し、議会は紛糾しますが、結局計画は承認され、スイスはフランスの大軍の前に屈してしまいます。
 これを快く思わないイギリスはフランス支配下のスペインとジブラルタルに侵攻します。スイス侵攻に陸軍の全力を投入したフランスはスペインは放棄せざるを得ませんでした。
 ジブラルタルでは英仏の艦隊で海戦となります。当初互角の戦いでしたが、フランス海軍の増援が間に合い、イギリス艦隊は撃退されました。イギリスはポルトガルの暴動鎮圧に艦隊を派遣していたのが敗因でした。勿論このポルトガルの暴動はフランスの差し金によるものです(笑)。
 圧倒的な陸軍戦力を有するドイツはイギリス支配下のデンマークに侵攻。戦力的にどう見ても勝ち目のないイギリスはデンマークを放棄せざるを得ませんでした。

 強大な軍事力と多数の支配エリアを有するドイツが第1プレイヤーとなります。
 フランスはこのターン、イギリス支配下のポルトガルに外交圧力をかけますが、イギリスから邪魔が入ります。激しい外交的綱引きの結果国民投票にかけられ、その結果ポルトガルはイギリス支配下に残留することとなります。
 ドイツはロシア支配下のスウェーデンを外交的に支配することに成功しますが、それを阻止すべくロシアは直ちに軍を派遣します。同盟国だったトルコにも援軍を要請し、スウェーデンの奪回を目指します。援軍要請を受けたトルコはこれ幸いと全軍をスウェーデンに投入します。この戦いでドイツ軍は同盟国のフランス艦隊と共同でバルト海のロシア艦隊を撃退し、3個艦隊のうち1個艦隊を撃滅するのでした。しかし露土陸軍の大軍に抗するべくもないため陸戦は諦め、スウェーデンを明け渡すこととなります。こうしてドイツ軍がいなくなったためロシアとトルコはスウェーデンの支配権を主張すべく、ストックホルムへの競争を開始するのでした。その競争を制したのはトルコでした。
 このターンも英仏の戦争は継続しています。フランスはその陸軍戦力の優位を誇示してイギリスに奪われたスペインを奪回しますが、ジブラルタル海峡はイギリスに奪われてしまいます。フランス艦隊はただでさえイギリス海軍に対して劣勢にあるのに、スウェーデンでの紛争に同盟国のドイツからの要請で1個艦隊を送っていたため、全く対抗できませんでした。
 オーストリアがイタリアに対して侵攻を計画しましたが、議会で否決されていました。

 ドイツの強大さは相変わらずで勝利条件達成まで後一歩となります。
 大国同士の活発な外交が展開され、多数の条約が締結されます。
 フランスはドイツの勢いを押さえるべく、ベルギーを外交的に支配下に収めますが、直ちにドイツ軍が侵攻します。フランス軍も投入され、激戦となります。フランス軍は名将と謳われる指揮官の下で善戦しますが、スイスでも紛争を抱えていたフランスはドイツ軍の物量に圧倒されて敗退しました。
 ドイツはスペインに対して外交圧力をかけますが、にべもなく拒絶されてしまうのでした。
 オーストリアはスイスに侵攻します。それを見計らってトルコはオーストリア支配下のセルビア、ギリシャに侵攻しますが、オーストリアは鉄道を駆使した戦略機動を成功させ、セルビアの防衛に成功します。ギリシャはトルコと同盟国であったイギリスが大軍を投入したため、イギリスの支配下となっていました。ちなみにスイスはフランスが敗れ、オーストリア支配下となっています。

 第4ターンに3個軍を動員したイギリスがドイツから第1プレイヤーの権利を奪います。
 しかし、軍拡の代償は重く、軍隊を維持するのが精一杯となっていました。
 トルコ支配下となっていたスウェーデンをロシアが外交で獲得しますが、ドイツから横やりが入ります。ロシアは実力で支配すべく軍を投入しますが、ドイツ軍に記録的な大敗を喫して撃退されるのでした。
 ドイツはノルウェーにも外交を働きかけますが、拒否されます。
 地中海ではフランスがチュニスに侵攻します。イギリスの大艦隊の支援を受けたフランス軍を見て、そこを支配していたトルコは維持不能と見捨て、代わりにギリシャに侵攻するのでした。チュニスに艦隊を送っていたイギリスはギリシャに介入できず、ギリシャはトルコの支配下となります。
 ドイツはスカゲラク海峡を支配下に収め、勝利条件を達成して欧州の盟主の座を不動のものとしたのでした。


2003年5月25日(TSS例会)

 欧州外交戦を5人でプレイしました。

 O鋸さん(トルコ)、のるとさん(フランス)、Hさん(イタリア)、O崎さん(オーストリア)、私(イギリス)です。

 序盤、トルコが多数の外交的征服で勢力を伸ばし、勝利に王手をかけます。しかし逃げ切れず、袋叩きにされて没落してしまいます。代わって台頭したのがフランスでした。勿論初プレイのフランスがそのまま勝利できるはずはありません。次にリーチとなったのはイタリアでしたが、これも勝ち切れません。地道に勢力を伸ばしていたイギリスがようやく日の目を見るときが来ました。しかしイベリア半島を巡るフランスとの戦いで、投入した5個軍のうち3個軍を失う大敗北を喫して勝利達成を阻止されます。

 世界大戦目前オーストリアが勝利条件を達成して勝利しました。私は9VPまで持ち込むのがやっとでした。


2003年9月13日(TSS合宿)

 参加者は6人。私はインストに専念していました。
 ロシアがE藤さん、オーストリアがM浦さん、イタリアがI田さん、フランスがD井さん、イギリスがI村さん、トルコがU野さん、ドイツはNPCです。
・第1ターンにロシアは陸軍を動員し、スウェーデンを外交的に屈服させます。イタリアは艦隊を増強し、スペインを外交的に征服します。トルコも陸軍を動員します。
 続いて紛争フェイズです。
 ロシアはノルウェーに軍事侵攻を行い、スカンジナビア半島を制圧します。
 オーストリアはセルビアに侵攻し、将来皇太子を暗殺される原因を作るのでした(笑)。それに加えてギリシャをも支配下に収めます。
 その他にフランスはベルギーをイギリスはジブラルタル海峡をそれぞれ占領します。
 各国それぞれ順調な滑り出しでした。特にロシアとオーストリアは2カ国を得て大成功です。それに対して1人トルコだけは新たな領土獲得はなく、苦しいスタートとなります。
・第2ターン。
 ロシアで陸軍の増強を巡って議会で大論争が発生し、大混乱の末に否決されます。
 オーストリアはロシアに対抗するためと称して大動員を発令し、2個軍を動員し、軍事大国となります。
 イタリアは外交的にチュニスを支配下に置きます。
 イタリアと同盟を結んだフランスも外交攻勢でオランダを支配するのでした。
 イギリスは海軍を増強します。
 オーストリアの軍備増強に歩調を合わせるようにトルコも1個軍を動員します。
 紛争フェイズに軍事大国化したオーストリアが大侵攻を行います。一気にルーマニア、ブルガリアを占領し、バルカン半島を独り占めするのでした。これにはトルコが猛烈な抗議を行いますが、侵攻カードがないために何もできません。
 その他、フランスがポルトガルを占領します。
 イギリスはロシアを警戒して、ロシア支配下のノルウェーに上陸しますが、撃退されるのでした。
・第3ターン。
 バルカン半島を統一したオーストリアが9VPで勝利に王手をかけます。
 そうはさせじと、イギリスとトルコが外交攻勢をオーストリアにしかけます。イギリスはギリシャとセルビアを、トルコはルーマニアとブルガリアをそれぞれ外交支配します。それに対しオーストリアは更なる大動員で支配を覆された各国に侵攻します。それでも兵力が足りずロシアに出兵要請を行うのでした。これを好機と見たロシアはセルビアに援軍として大軍を投入するのでした。こうしたオーストリアの必死の抵抗により、ギリシャ、ブルガリアの再支配に成功します。しかし、ルーマニアでは敗北し、セルビアは同盟国のロシアに支配権をさらわれるのでした。こうして、オーストリア大帝国は1ターンで瓦解し、肥大化した軍の維持費にあえぐこととなります。
 そのころイタリアはスイスに侵攻し、この永世中立国を支配下に収めるのでした。
 フランスはスカゲラク海峡、デンマークを占領し、今度はこちらが勝利に王手をかけます。
・第4ターン。
 フランスの勝利を阻止すべく、ロシアがデンマークに外交圧力をかけ、フランスの支配から離反させ、イギリスはスカゲラク海峡に侵攻、イタリアもポルトガルに侵攻します。
 バルカン半島ではオーストリアとトルコの戦争が継続しています。それにも関わらず、オーストリアは軍事費の重さに耐えかねて2個軍の動員を解除するのでした。
 このターンにフランスの勝利は阻止されましたが、代わってロシアが勝利条件を満たして勝利しました。


2003年10月26日(TSS例会)

 欧州外交戦を久しぶりにプレイしました。
 T井さん(仏)、D井さん(墺)、T島さん(露)、Y口さん(伊)、O鋸さん(英)、私(独)の6人プレイです。土はノンプレイヤーです。
 今回のプレイはプレイカードがやたら偏っていました。独仏には何故か侵攻カードや外交的征服カードが回ってきません。特に独はゲーム中ついに一枚も侵攻カードも外交的征服カードも来ませんでした。
 事実上、独仏土の3国がノンプレイヤーと化したため、露伊英が急速に勢力を伸ばすのでした。
 伊はジブラルタル、スカゲラク、ボスポラスの3海峡全てを制して勝利に王手をかけます。しかし他国の一致した攻撃で勝利を阻止されます。独仏は何もできませんでしたが(笑)。
 伊に代わって勝利に一番近づいたのは墺でした。勿論それを阻止するために他国は一致して墺の支配エリアに攻撃を、、、かけませんでした(笑)。なけなしの侵攻カードを白紙撤回カードで阻止されたらどうしよう、少し様子を見るか、とみんなが考えてパスしてしまったためパスが1周してしまったのでした。独仏に侵攻カードがなかったのが墺の勝因でした。
 そんなわけでさんざんでした。独は英独同盟を盾にとって英が侵攻したポルトガルをかすめ取るのが精一杯でした。


2003年11月9日(TSS例会)

 欧州外交戦は6人プレイです。
 第3ターンでロシアが勝利条件を満たし、あっさりゲーム終了してしまいました。
 フランスが3個軍を投入したスイス侵攻に失敗し、1個軍を失って撃退されたのがあまりに悔しくてロシアが勝利しようとしているのにも関わらず、ロシアの勝利条件達成阻止よりもスイス占領を優先したためでした。
 これはひどいと、2戦目が始まりましたが、今度は2ターンであっさりロシアが勝利を収めてしまいました。
 もう一戦ということになります。
 今度は接戦となりました。
 オーストリアがロシア周辺で紛争を多発させ、ロシア本国の兵力が薄くなったところをついてロシア本土に侵攻したところ、その隙をついてフランスが支配下のスイスを通過してオーストリア本土に侵攻するという大きな波乱がありました。
 私はイギリスでしたが、動員カードがあまり来ず、戦力不足なのを外交攻勢で勢力拡大していました。軍事力の行使は他国が戦力を使い切った所を火事場泥棒的にかすめ取るために行いましたが、それが悪評となり、勝利目前にして他国に叩かれることとなります。軍事力に劣るため、これに耐えられずイギリスは没落するのでした。
 ロシアのドイツ本国侵攻が行われました。ロシア5個軍を迎え撃つはドイツ本国に残る3個軍。戦力差は圧倒的でした。破竹の進撃を続けるロシア軍の先鋒2個軍。しかしその進撃はドイツ軍の巧妙な撤退によるものでした。先鋒のロシア2個軍は補給線が伸びきったところを包囲殲滅されてしまいます。こうしてロシア軍は敗退するのでした。
#これはフランスの使用したイベントカード「新戦術」によるものでした。
 5ターンか6ターン目ぐらいにトルコとフランスが共に9VPで勝利に王手をかけます。トルコは国力を大幅に上回る大軍を擁していましたが、それ故に身動きがとれず、フランスの勝利に終わりました。


2004年1月4日(TSS例会)
 

 欧州外交戦はルールを大幅に変更してのプレイです。
 ここのところ、カードの偏りが酷く、有効なカードがまるで引けずに何もできないプレイヤーが出ていたのでそれに対する対策を施してみました。
 条約カードを侵攻カードと同様に軍事侵攻可能なカードにしたのです。
 このため侵攻カードが従来の3倍以上に増加し、侵攻カードが無くて何もできないということはなくなりました。しかし、その反面、あまりにも紛争が多発してしまいました。第1ターンで中立国がほぼなくなり、第2ターンから勝利に王手をかけるようになってしまったのです。
 更に従来のルールだと侵攻カード2枚が必要なためにほとんど起こらなかった大国同士の本土戦も頻発してしまいました。ちょっと過激に過ぎるようです。5人プレイでこれなので、6人プレイではもっと過激になっていたでしょう。
 プレイ展開は私のロシアが調子よく9VPとなって勝利に最初に王手をかけますが、当然のようにフクロにされて没落します。単に領土を失っただけならまだよかったのですが、その際にD井さんのフランス、Hさんのドイツの連合軍に本土侵攻され実に3個軍を新戦術で殲滅されたのが致命的でした。次のターンには動員カードを引けず、ロシアはドイツとI藤さんのトルコの草刈り場にされてしまい、ドイツが勝利条件を達成しました。
 Y口さんのイタリアはゲーム展開が早すぎて最後まで勝敗に絡めずに終わってしまいました。


2004年1月31日(TSS例会)

 欧州外交戦を6人でプレイしました。
 独のE藤さん、仏のT井さん、英のN南さん、露のS藤さん、墺のI倉さん、伊の私です。
 このゲームはカードが来ないと何もできません。今回カードの回りが良かったのはオーストリアでした。トルコがノンプレイヤーだったのと、ロシアが北方に主力を投入したことでバルカン半島独り占め状態になったためです。
 最初に勝利に王手をかけたオーストリアは周囲の国々から叩かれて衰退します。それが余りに急激だったため激減した国力では肥大化していた軍事費を支えきれず、破産するのでした。地政学的に当然なのですが、この時にロシア軍が主力となりました。そのためオーストリアとロシアは不倶戴天の仇敵となり、ルーマニアを戦場に熾烈な戦いを繰り返すのでした。
 次に勝利に近づいたのはフランスでした。イベリア半島とジブラルタル海峡、スイスを獲得して王手をかけます。しかしイギリスにジブラルタル海峡を奪われ、スペインをイタリアに奪われ、勝利を阻止されます。
 ロシアも勝利に王手をかけます。スカンジナビア半島、ルーマニア、ブルガリアを得ての王手です。しかしオーストリアに本土を蹂躙され、衰退していきます。
 満を持してイタリアが王手をかけます。しかし、他の列強は何故かお互いの戦争に夢中です。オーストリアはルーマニアに全軍を投入し、その隙を突いてフランスがスイス経由でオーストリアに侵攻。ところがそのフランスの隙を突いてイギリスがオーバーロード作戦を発動し、ノルマンディに迫ります。更に、ロシアはルーマニアを囮にオーストリア軍主力を誘因し、その間にオーストリア本国に全軍をなだれ込ませるのでした。
 オーストリアは祖国存亡のこの危機に鉄道を利した戦略機動を成功させ、ルーマニアから本国防衛に軍を転進させることに成功します。ウィーン前面での仏露墺の三つ巴の決戦を制したのはオーストリアでした。
 一方、イギリスのオーバーロード作戦を迎撃したフランス艦隊は優勢なイギリス艦隊にあっけなく敗れ、上陸を許します。しかし、上陸直後にフランス軍の反撃を受けて撃退されていました。
 この大波乱に関係なかった私は英仏戦争の間隙を突いてフランス支配下のポルトガルを奪取して勝利条件を達成しました。しかし、勝利に王手をかけながらみんなから叩かれなかったのが勝因ではあるのですが、何か一抹の寂しさがありました、、、。
 今回手札の回りが悪かったのは、ドイツで、ほとんど積極的な行動ができていませんでした。
 イギリスも最初の内はまるで良いカードが引けずに何もできずにいましたが、後半カードの回りが良くなってきたようでした。しかし、英軍はとんでもなく弱く、ほとんど戦えば大損害を出して敗退していました。


2004年2月29日(TSS例会)

 欧州外交戦は勝利条件を変えてプレイしてみました。今までは、小国を取るとそれをそのまま得点に数えていたのですが、それだと割合簡単に勝利得点を奪えてしまうため勝利に近づいたプレイヤーに対するモグラ叩きがひどかったのです。そこでターンの最後に国力、領土数、経済力、軍事力、外交実績の5つを評価して各分野で最高のプレイヤーに勝利得点1を与え、累計が10点に達したら勝利ということでプレイしてみました。結論から言うと、あまりプレイ感は変わりませんでした。モグラ叩きはやっぱりなくなりません。それでも勝利得点が減らないのでモグラ叩きされても気分的に楽で、この点は良かったかなと思います。
 今回のプレイは、O崎さん(トルコ)、O鋸さん(イギリス)、Hさん(オーストリア)、Y口さん(ドイツ)、私(ロシア)の5人で行われました。
 初期国力で優位にあるロシアが順調に得点を伸ばして最初にフクロにされます(笑)。支配国に対して外交的征服や侵攻を受けてその防衛に兵力が出払ったところをコーカサスを越えたトルコ軍の侵攻を受けて敗北を喫し、支配国の大半を失ってしまいました。にもかかわらず軍の損害は軽微で経済的に破綻の危機に瀕します。
 イギリスはフランスがノンプレイヤーのためイベリア半島を独り占めしてジブラルタル海峡経由で地中海にちょっかいを出してトルコと対立していました。
 ドイツもフランスがノンプレイヤーなのを良いことにベルギー、オランダといった低地諸国を独り占めしてそのまま、フランスに侵攻するものの、オーストリアが焦土戦術をフランス軍に授けたため、パリに自ら火を放ったフランス軍の逆襲を受けて撃退されていました。それに懲りたのか、それからは、デンマーク、スカゲラク海峡と進んでロシアと戦うこととなります。
 オーストリアはイタリアがノンプレイヤーなのを良いことにセルビア、ギリシャとバルカン諸国の半数を得た後、スイスに侵攻します。
 トルコはイギリスとチュニスを巡って争うハメとなり、苦しい展開を強いられていました。
 破綻の危機に瀕したロシアは次のターンには復興し、失地回復を求めてドイツ占領下のスウェーデンへ侵攻します。侵攻軍は2個軍、ドイツの防衛軍も2個軍と互角ですが、スカゲラク海峡で紛争が発生していたため、ドイツ軍は本国からの増援は見込めません。それに対してロシア軍は本国に予備が2個軍存在していました。そのため必勝を確信していたロシア軍でしたが、2個軍の連携が悪く、1個軍を包囲されてしまいます。慌てて本国から2個軍の増援を送りましたが、増援部隊は山中でドイツ軍の奇襲を受けて潰走、折からの悪天候により全滅してしまうのでした。当然包囲された軍も救出できず、実に3個軍を失う大敗北を喫したのでした。
 同じ頃、スカゲラク海峡では、海峡の支配権を賭けてイギリス海軍2個艦隊とドイツ海軍1個艦隊の海戦が戦われていました。見敵必戦と突撃するイギリス艦隊に対して冷静にT字を描いたドイツ海軍は先頭艦から順に砲火を集中し、これを撃退することに成功したのでした。
 このような展開でドイツが勢力を伸ばし、遂に勝利に王手をかけます。
 それに対抗しうるのはロシアのみ。しかし、独露不可侵条約に縛られドイツを攻撃することができません。その上地理的にドイツに攻撃をかけることができないトルコが再びロシアに侵攻してくるのでした。今度は黒海を越えての渡洋侵攻です。黒海の制海権を賭けたクリミア沖海戦に敗れたロシアは5個軍を持って迎え撃ちます。水際撃退を企図したロシア軍は海岸線沿いに軍を配置して待ち受けます。ところがトルコ軍はロシア軍の布陣の隙を突いて上陸を成功させてしまったのです。薄く広く布陣していたロシア軍は片端から撃破されていき、逃げ延びたのはわずかに1個軍だけでした。
 こうしてドイツの勝利でゲームは終了したのでした。


2004年3月7日(TSS例会)

 トルコ(N浜さん)、オーストリア(A藤さん)、イタリア(O串さん)、フランス(S枝さん)、イギリス(Y口さん)、ドイツ(M斗さん)、ロシア(ノンプレイヤー)という担当です。
 第1ターン。ロシアがノンプレイヤーということで、オーストリアはルーマニアを外交支配し、イギリスはスカンジナビア半島を制圧します。フランスはスペインに向かい、その間にドイツはベルギー、オランダの低地諸国を席巻します。イタリアは大人しくチュニスに侵攻し、トルコはブルガリア、ギリシャと伸びていました。
 第2ターン。イタリアがポルトガルを外交支配します。仏伊同盟が結ばれていたためフランスはそれに対して意義を唱えることができません。しかし、その恨みをスイスで晴らすこととなります。イタリアがスイスに侵攻すると同盟国イタリア支援を口実にフランス軍もアルプスを越えます。そしてイタリア軍に先んじて首都を制圧し、フランス国旗をたててしまったのでした。
 このターンには他にドイツがデンマークをイギリスがスカゲラク海峡をそれぞれ支配します。
 海軍増強著しいイギリスが得点的に優位に立ちます。
 第3ターン。イタリアがセルビアを外交支配しますが、すぐにオーストリアに侵攻されます。海を持たないセルビアにはイタリア軍を送ることができず、同盟軍のトルコに防衛を丸投げするのでした。もちろん、そんな防衛戦にトルコが本気を出すわけもなく、形だけの抵抗をして撤退してしまいます。
 トルコはバルカンを制圧すべく、ルーマニアに2個軍を侵攻させます。迎え撃つオーストリア軍も2個軍。トルコは新戦術を編み出すも不発に終わり、オーストリアの新兵器の威力に僅差で敗退してしまいます。
 フランスはスペインからジブラルタル海峡支配を目指しますが、国内の親英派、親伊派が猛反対。3度目の議会提案でようやく可決されるのでした。
 第4ターン。オーストリアがギリシャを外交支配に成功します。それに対してトルコの懲罰艦隊2個が来寇しますが、墺伊連合艦隊3個が迎撃し、これを散々に敗りトルコ艦隊は半数を撃沈されて撃退されるのでした。陸上でもブルガリアにオーストリアが侵攻し、墺土間で激しい戦闘が交えられます。当初優勢だったトルコ軍でしたが、オーストリア軍が本国から援軍を得ると支えきれずに撤退せざるを得ませんでした。
 ドイツはスウェーデンを外交支配。そうはさせじと送り込まれた英艦隊を独露連合艦隊が撃滅していました。
 イギリスはオランダを外交支配し、そこにドイツ陸軍の主力をおびき寄せ、その隙をついてデンマークを奪います。
 トルコはセルビア攻略を目指すものの、後一押しが足りずに果たせません。
 イタリアはボスポラス海峡に侵攻。4個軍の大軍を投入するものの、トルコ軍2個軍を相手にまさかの大敗を喫し、2個軍を失い撃退されています。
 フランスは危なげなくベルギーを奪取。勝利得点をこのターン3ポイント得て最下位からトップグループへステップアップします。
 それまで順調にVPを得ていた、トルコは海外領土のすべて失い、没落します。
 第5ターン。トルコはオーストリアに反撃すべく、ルーマニアに侵攻するものの、仏墺同盟により来援したフランス軍の活躍で撃退されます。
 フランスはポルトガルを外交支配。ジブラルタル海峡を封鎖されイタリアは奪回軍を送ることができません。
 ドイツは突如ロシア侵攻を行い、これに勝利していました。
 イタリアはポルトガルを奪われたお返しとばかりにジブラルタル海峡に3個艦隊で侵攻。迎撃するは仏墺独連合の4個艦隊。万が一に備えて陸軍2個も防衛についていました。しかしこれは、陽動作戦でした。フランス軍をジブラルタルにおびき寄せている間にイタリア本国から3個軍がスイスに侵攻を行います。それにはフランスは為すすべがありません。ジブラルタルに向かったイタリア艦隊は形ばかりの戦闘の後、悠々と帰還していきました。
 イギリスはフランスを叩くべく、ベルギーに侵攻しますが、撃退されてしまいます。フランス軍はやたら強くて戦闘では負け知らずです。
 第6ターン。外交攻勢にでたフランスは周りと同盟や不可侵条約を結びます。それに乗れなかったドイツはフランス、イギリスに攻撃されてオランダ、スウェーデンを失い、没落します。
 このターンにフランスが勝利条件を達成して勝利しました。
 今回新しい勝利条件を導入しましたが、なかなか良い感触でした。プレイタイムが少し増えて2時間程度になりますが、これで決定ですね。


2004年4月4日(TSS例会)

 O鋸(伊)、I瀬(墺)、N浜(独)、O串(英)、私(土)の5人プレイです。
 フランスがノンプレイヤーなのを良いことにイタリアはスペインを、イギリスはベルギーを支配下におさめます。ドイツはオランダ、スカゲラク海峡、デンマークと多方面に侵攻します。その内デンマークは独土同盟により来援したトルコの大軍がコペンハーゲンを制圧。デンマークはトルコ支配下となります。とはいえ、トルコがデンマークを維持できるはずもなく、次のターンにはドイツに奪われます。
 第2ターンにはイギリスの躍進めざましく、ポルトガル、ジブラルタル海峡、ノルウェーと支配エリアを広げます。オーストリアはセルビアをイタリアはブルガリアを支配し、順調です。その中で、軍拡路線をひた走っていたトルコは諸外国から警戒され、ボスポラス海峡で暴動を起こされるわ、デンマークは奪われるわと散々です。
 第3ターン。イギリスはVP8と勝利は目前です。しかしこのターン各国の動きは鈍く、ドイツがベルギーをイギリスから奪ったのみです。あまり勝敗と関係のないところでオーストリアがルーマニアを支配下におさめます。このターンから国力と経済力で最大となったドイツの躍進が始まります。軍事力では未だトルコが最大ですが、それを維持する国力が足りず、身動きができなくなっていました。イギリスはVP9となり、勝利に王手をかけます。
 第4ターン。各国はイギリスに対し大攻勢をかけます。ドイツがノルウェー、イタリアがポルトガルをそれぞれイギリスから奪います。そのどさくさに紛れてトルコはギリシャ、チュニスを得て一流国の仲間入りを果たします。国力、軍事力、外交実績の三冠に輝いたドイツはVPを8とし、イギリスに迫ります。イギリスは国力を大幅に低下させているため勝利に最も近いといえるでしょう。ちなみに経済力最大となったのはオーストリアでした。各国とも軍拡に励んだため、軍拡競争に出遅れたオーストリアが経済的に優位に立ってしまったのです。
 第5ターン。ドイツの外交攻勢が功を奏し、勝利目前のドイツを攻撃できる国がありません。そのため、イギリスは手っ取り早くVPを得るためロシアに侵攻。それを横目にドイツはスウェーデンを侵略、行き場のないオーストリアはスイス侵攻を行います。トルコは各国の外交包囲網によりイギリス以外のすべての国との交戦を禁じられ、どうにもならないのでジブラルタル海峡に軍を進めるのでした。
 このターンにドイツの勝利が確定しました。

 もう一戦プレイしました。
 今度はO鋸(独)、N羽(露)、O串(仏)、I瀬(土)、N浜(伊)、私(英)の6人プレイです。
 このプレイは記録を取っていないので簡単に。
 最初破竹の進撃を続けたイギリスは瞬く間に、VPを8として、世界から孤立します(笑)。世界中を敵としてもなんとか1ターンは持ちこたえて見せましたが、次のターンにはドイツの英本土侵攻を許し、ポルトガルをのぞくすべての植民地を失って没落します。代わって台頭したドイツでしたが、こちらも周囲の国に叩かれて力を失い、最終的に勝利したのは、「初心者だからよくわかんなーい」と周囲を謀っていたロシアでした(笑)。
 トルコは国力を省みない軍拡路線をひた走り軍事勝利ポイントだけでの勝利を目指し、かなりの成功をおさめていました。


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