ゴーストハンターカードゲーム

 元SNEの社員だった方が制作された同人カードゲームを買いました。
 ファーストインプレッションとソロプレイした感想です。

 カードはイラストレーターにプロの方をお願いしたということで非常に美しく、市販のカードゲームになんら遜色がありません。
 ただ、インクジェットプリンタで印刷されているため、ピン抜けによる筋が多いのが玉に瑕でした。
#ひどいのになると全面にはっきりと出ていて、まるでノートの罫線のようでした。
 カードが印刷されているケント紙がすばらしいですね。ミシン目入りで切断にはさみもカッターも必要ありませんでした。ケント紙自体はやや薄目で、もう少し厚いケント紙だったら、良かったのですが。
#余談ですが、私はコクヨの一番厚い260gのケント紙を使っています。
 カードの機能面では、カード一枚に記載される情報量が少ないので、特に問題はありません。各キャラクターのヒットポイントや氏名はもう少し大きいサイズのフォントを使っても良かったのではないかと思いましたが。
#私が年を取っただけかも(笑)。
 苦言を呈すると、別の山にする山札が3種類、そのほかにキャラカードとエリアカードの区別があるのに、すべてのカードの裏が同じというのは、よくありません。せめて色を変えて欲しかったです。
 苦言をもう一つ。4面体ダイスを使用する必然性はないように思います。6面体ダイスだけでプレイできた方がベターに感じました。

 ゲームは一言でいえば超簡単超人ロックです。
 キャラクターには正義と悪とそれ以外があって、各プレイヤーはある一人のキャラクターを他のプレイヤーには正体を隠してプレイして、そのキャラクターの勝利条件を満たすためにエリア間をランダムテレポートで移動しながら、他のプレイヤーを攻撃する。と言えば大体説明できてしまいます(笑)。
 ゲーム背景に則して説明すると、ゴーストがいて、それを退治するハンターがいて、その戦いの場に迷い込んだ一般人がいるということになります。こう書くと一般人が厳しそうですが、戦闘の強弱は基本的に体力の多寡だけで、端的に言って一般人もハンターも戦闘力に変わりはありません。流石にゴーストは特殊能力があって強く、ハンターの方は不利かな?と思うのですが、その辺のバランスは山札から引くカードで取ってあるのでしょうか?
 ゲームの紹介は私がごちゃごちゃ言うよりも作者のホームページを見ていただいた方が確実でしょう。

 作者の方も言っていますが、このゲームは推理ゲームと言えます。他人の正体を推測して必要最小限の死者で勝利条件を達成する必要があります。不要な死者を出すと他人の勝利条件が先に満たされてしまって負けてしまうからです。この推理自体は難しくはありません。山札には、自分の正体に関する情報を出さなくてはならないカードがありますし、ストレートに正体をあかさなければならないカードもあります。ゴーストに至っては戦闘時の特殊能力を使用するためには正体をあかさなければなりません。この辺りはとても淡泊な作りなのですが、プレイタイムは30分程度なのでこんなモノでしょう。

 ソロプレイした感想ですが、短時間で終わるにも関わらず、冗長に感じたのは一人で5〜6キャラを動かしたソロプレイだからでしょうか?
 このゲームはプレイヤーの判断がほとんど必要とされません。移動はランダムだし、移動先で山札からカードを引いてその指示に従って、運良く攻撃できるキャラクターがいたら、攻撃するかどうか、誰を攻撃するかを決めるだけです。それも基本的に反撃を受けない殴り得なので、特に理由がない限り攻撃はする事になります。プレイヤーが考えることが少ないのは、手番当たりの時間短縮になっていて良いのですが、プレイ感は双六に近いモノがあります。
 まぁ、ソロプレイと言うことで一番肝心な推理の部分がオミットされてしまったことがあるので、今度多人数でプレイしてみて再評価してみます。
 それでも、5キャラと6キャラの2プレイを破綻なくプレイできたので、良いゲームではないでしょうか。ダメダメなゲームだとソロプレイを最後までプレイできませんから(笑)。


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