2007年6月16日 TSS例会

 当日の参加者は12名。
 プレイされたゲームは、Here I stand(GMT)、ドイツ装甲師団長(アドテク)、アステロイド銀英伝(同人)、関八州古戦録(同人)、スモレンスク攻防戦(コマンド)等です。

 Here I standはK全教皇、N南ハプスブルグ、Mねオスマン、T島フランス、Y口イギリス、T沢新教の6名でのプレイです。
 事前に計画して、10時開始の予定でしたが、ゲームを準備するはずのK全さんが会場入りしたのが、10時直前で、それからカードの和訳を整理したりしながらセットアップを開始していたので、ゲームスタートは11時ごろになっていました。

 ドイツ装甲師団長はバカゲーファンのD井さんがN川さんを捕まえてプレイしていました。ルールを読んでいる間は面白そうだけれど、実際にプレイしてみると変なゲームだそうです。シナリオの設定が悪いのではないかとのことでした。

 アステロイド銀英伝はGDWのアステロイドのシステムで原作終盤にあった、地球教によるヒルダ襲撃事件をゲーム化した同人ゲームです。
 窓を破って侵入した地球教徒があっさり階段を発見、2階に上がった部屋にはターゲットが居て、早々に地球教の勝利かと思われましたが、メイドの魔法が凶悪で苦戦していたようです。
 このシステムでオフレッサーの血の回廊やヤン暗殺などもできるねと話が膨らんでいました。

 関八州古戦録はアステロイドを終えたKさんとK藤2号さんが河越合戦のシナリオをプレイしていました。大河ドラマに影響されたようで、BGVにビデオを流していました。

 スモレンスク攻防戦をまたプレイしました。
 Hさんと3度目の対戦です。
第1ターン
 ソ連軍の増援はエリアDに2つ、エリアGに2つ。
 独軍はいつものように全軍をまっすぐ東進させ、スモレンスクを占領します。しかし、スモレンスクからの3対1攻撃でまさかの1を出して撃退されてしまいます。
 ソ連軍はスモレンスクの半分を奪回します。しかし、奪回した師団は捨て駒の様子で包囲される位置に突出してしまっています。
 南方のクリチェフ方面は川のラインで固守しています。
第2ターン
 ソ連軍増援はエリアDに1つ、エリアGに1つ。スモレンスク方面とクリチェフ方面の2つに均等に戦力を配備しています。私としては、第2ターンの増援の1つはロスラウリ方面のエリアEに回すのが良いのではないかと思っています。独軍に先んじて、ロスラウリ、イェルニャ方面に守備部隊を送るべきだと思っていますので。ですから、第1ターンから2個師団程度をドロゴブーシィ経由でイェルニャ方面に送っておくのも良いのではないかと思っています。
 独軍はスモレンスクを奪還します。戦果は1個師団撃滅、1個師団混乱です。
 援軍はクリチェフの守りが堅いのを見て、無視することに決定し、全て中央の道路を東に向かわせます。
 ソ連軍はスモレンスク方面は最低限の部隊で独軍の目と鼻の先に薄い戦線を張ります。そして、第3装甲集団の登場エリアの周囲を厳重に封鎖し、独軍の合流を許さない構えです。
 南方では待望の戦車を引いて、活動を開始します。戦車を先頭に快速の3個師団を西に進め、独軍増援エリアCの封鎖を狙います。そのための支援に1個師団を北の道路上に突出させ、ミスティラウリの独軍部隊の南下を邪魔します。
第3ターン
 ソ連軍の増援はエリアG。
 スモレンスク方面での独軍は目の前のソ連軍を攻撃し、1個師団撃滅、1個師団混乱の戦果を上げ、増援エリアIを孤立させます。そこの封鎖に2ユニットを使用し、増援エリアAからの部隊を東進させて、その予備となします。
 増援エリアCを封鎖されては困るので、増援エリアBからの部隊の内2ユニットを南下させ、増援エリアCの最北端の1ヘクスだけは必ず守れるように布陣します。クリチェフから北上してきたソ連軍の1個師団は折角ですので包囲撃滅します。
 その他2個自動車化歩兵連隊をロスラウリに隣接するヘクスまで進出させます。こうすると増援エリアEには事実上増援マーカーが置けなくなります。置いても包囲消滅させられてしまうからです。尤も1度に2個置けばそれは防げますが、それはそれで危険かつ、もったいない使い方ではあります。
 1個装甲大隊をポチノクに入れ、イェルニャ占領を目指します。
 ここで、独軍がポカミスをします。第3装甲集団の増援を出し忘れたのです。流石にそれなしでは、ゲームにならないので、出させてもらいました。それでも、戦闘の解決まで済んでいたので、ソ連軍が隣接することすらできない独軍の聖域に置いただけです。このミスはちょっと痛かったな。
 ソ連軍はスモレンスク方面で戦線整理のために反撃しますが、撃退されてしまいます。戦線に穴こそ開きませんでしたが、第2線が攻撃される状況となります。しかし、第3装甲集団を8個師団で封鎖するのはいくら何でも厳重すぎるのではないでしょうか?
 増援エリアIからの増援部隊は独軍の封鎖部隊を攻撃し、撃退します。
 クリチェフ方面は増援エリアCの封鎖に向かった部隊を潔く撤収し、守りを固めます。包囲される位置に1戦力の師団を1つ突出させているのは、独軍の攻撃を誘っているのでしょうか?
第4ターン
 ソ連軍の増援は、エリアFに1つ、エリアGに1つ。
 スモレンスク方面は第2線が暴露されたところを叩いて2個師団を撃滅、1個師団を混乱の戦果を上げます。第3装甲集団は厳重な封鎖を逆手に取って、封鎖部隊を1対1攻撃し、5個師団を混乱に陥れます。
 増援エリアIの封鎖は相変わらずですが、予備部隊は増援エリアAからの部隊で入れ替わっています。
 クリチェフ方面はソ連軍の誘いに乗って攻撃に出ます。増援エリアCの守備部隊と、このターンのそこからの援軍、それに前ターンにミスティラウリから南下させた部隊の内の1つの計4ユニットによってです。これは、ソ連軍のミスで7戦力の1個スタックが包囲できたからでもありました。残念ながらそこへの1対1攻撃は失敗してしまい、この方面での戦果は生け贄の1個師団だけにとどまります。
 クリチェフ方面で攻勢を開始したので、ロスラウリ方面に展開した2個自動車化歩兵連隊の内の1個をクリチェフ方面へ東から向かわせます。もう1個はイェルニャ方面へ北上させます。本来ならロスラウリに残しておきたいところですが、スモレンスク方面で戦力が足りず、ポチノクに入れた装甲大隊もスモレンスク方面へ送ってしまい、イェルニャに送れる兵力が無くなってしまったからです。第3装甲集団との合流が失敗したのが大きい。
 ソ連軍はスモレンスク方面で苦悩します。第3装甲集団に5個師団を使い物にならなくされたのが大きい。それでも戦線を張り、第3装甲集団の封鎖も行い、合流を許さない構えです。
 スモレンスク西方のソ連軍は4個師団となり、独軍の封鎖ラインを攻撃し、2ユニットを撃退して封鎖線を破ります。
 クリチェフ方面は反撃に出て、2個装甲擲弾兵連隊を撃退します。
 増援エリアFからの増援は戦車と快速歩兵師団と言う有力な部隊でした。
第5ターン
 ソ連軍の増援はエリアDに3つ!、エリアGに1つ。
 ドイツ軍は第3装甲集団との合流を目指し、分断している部隊を東西から挟撃撃滅を狙います。しかし、要となる第3装甲集団の3対1攻撃で出してはいけない1の目を振って頓挫してしまいます。それでも正面攻撃で幸運にも1個師団を撃滅し、更に1個師団を混乱させる戦果を上げます。
 スモレンスク西方面は後退しながらも2ユニットでの封鎖を続けます。ここは、封鎖さえできていればよいので、最小の戦力で封鎖を続けることを考えています。幸いにもここは、増援エリアAから東進する部隊の進路上にあるため、毎ターンこれらの部隊が予備となり、封鎖を破られても再封鎖は容易です。
 イェルニャ方面は独軍5ユニットを投入して、ソ連軍2個師団を圧倒する予定です。
 クリチェフ方面はソ連軍の増援6個師団を見て、攻撃を断念します。しかし、混乱した2ユニットを見捨てるわけにも行かず、不本意ながら防衛ラインを引きます。増援エリアCからの増援ももうないので、本来なら無視したいところなのですが、、、。
 ソ連軍はイェルニャ方面で千載一遇のチャンスをつかみます。独軍のミスを突いて装甲1個大隊を包囲攻撃したのです。しかし、1対1攻撃に失敗してチャンスをものにできません。
 クリチェフ方面は全面攻勢に出て正面攻撃で1個自動車化歩兵連隊を撃滅する戦果を上げます。しかし、その隣の3対1攻撃は撃退され、最北端の3個師団が突出してしまいます。
 ロスラウリ方面へもクリチェフ方面から3個師団を送ります。途中邪魔になる独軍1ユニットを軽く撃退して行きます。
 スモレンスク方面では第3装甲集団主力を攻撃し、これを混乱に陥れます。しかし、第2装甲集団前面の戦線は脆弱でした。ソ連軍の集中力が落ちてきていたのかもしれません。
 スモレンスク西方のソ連軍は封鎖部隊を撃退していますが、独軍側の再封鎖は容易です。
第6ターン
 ソ連軍最後の増援はエリアF。
 第2装甲集団、第3装甲集団の挟撃によってソ連軍は一気に3個師団を失い、2個師団を撃退される大損害を被り、ついに両装甲集団が合流します。
 イェルニャ方面では包囲攻撃に失敗した戦車師団を逆に包囲撃滅します。
 ロスラウリが危うくなってきたため、イェルニャ方面から2個自動車化歩兵連隊を引き抜いて投入します。今考えるとこれは失敗ですね。ロスラウリなんか無視してもイェルニャを押さえるべきでした。
 クリチェフ方面でも反撃に出ます。手持ちの戦力だけでの反撃なので、大した攻撃はできませんでしたが、それでも突出していた砲兵を撃滅し、1個師団を撃退する戦果を上げます。この方面には北方から3ユニットを送り、それらのユニットはミスティラウリに達します。
 スモレンスク西方面は戦線が広がり、封鎖部隊が3ユニット必要となります。
 ソ連軍はクリチェフ方面で全面攻勢を続け、ミスティラウリを占領します。更に4ユニットを撃退して、この方面の独軍の半数を混乱に陥れます。ロスラウリへの途上で、撃退した1個自動車化歩兵連隊を包囲撃滅します。
 イェルニャ方面は生き残った歩兵師団は後退して、増援と合流し、戦線を構築します。この方面は独ソそれぞれ3ユニットでどちらが最終的にイェルニャを保持するかは余談を許しません。
 スモレンスク方面は東方は完全に防御体勢に入ります。西方面は全面攻勢でスモレンスクまで3ヘクスと迫ります。
第7ターン
 クリチェフ方面の独軍は流石に攻勢に出る力はなく、防衛線をなんとか整えただけです。ロスラウリ方面へ向かっていたソ連軍3個師団はロスラウリの2個自動車化歩兵連隊とミスティラウリ周辺から南下してきた1個装甲大隊によって包囲され、無力化されます。
 スモレンスク方面は西方でも独軍は反撃を行い、2個師団を撃滅し、1個師団を包囲する戦果を上げ、白帯部隊を事実上無力化します。東方でも攻撃はしていますが、はかばかしい戦果は上がらず、2個師団を撃退したのみです。
 イェルニャ方面ではソ連軍のミスから1個師団を包囲攻撃するチャンスを得ます。これをきっちり撃滅したため、ソ連軍のイェルニャ奪回は絶望的となりました。これを見たソ連軍は投了し、ゲームは終了しました。

 今回は勝ったとは言え、独軍の戦いはほめられたものではありません。ソ連軍に付き合って戦線を5つも抱えたのは明らかに失敗です。幸いソ連軍のミスにつけ込んでどの戦線も優位に進めたので良かったのですが。

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