2006年12月24日 TSS例会

 当日の参加者は9名。
 プレイされたゲームは、第1次世界大戦(コマンド)、戦車狂想曲(同人)、パラノイアカードゲーム、群雄割拠(同人)等です。

 戦車狂想曲が久しぶりにプレイされていました。
 Iさん、Hさん、T之内さん、Y口さんの4人プレイでした。
 買収で無理矢理最終選考に残ったY口公社のクロムウェルがT之内自動車のパンテルやHモータースのT34から漁父の利の勝利を得て採用をかっさらったりしていてY口公社の圧勝でした。
 I重工はスターリン3の開発に失敗したり、他社とのまずい取引で失敗したり(先のクロムウェルはI重工からY口公社に売却された)して鳴かず飛ばずでした。あげくの果てにコスト8の大口重戦車の競作では、Y口公社のシャーマンジャンボにパーシングを持って敗れ、結局1つも正式採用を勝ち得ること無く倒産したのでした。
 しかし、一番印象に残っているのは、Hモータースのホチキスで、紛争で何度惨敗を喫しても採用を取り消されること無く、生産が継続され、ロングセラーとなっていたことでした。

 第1次世界大戦はコマンド最新号の付録ゲームです。
 バンダイの第2次世界大戦と同じシステムだそうです。
 中欧同盟をK藤2号さん、連合国をT島さんでプレイされていました。
 ドイツ軍は第1ターンにいきなりヴェルダンを陥落させますが、その線から前に出ることができず、西部戦線は第2ターンには早くも膠着していたようです。
 東部戦線はオーストリア軍の戦線が崩壊してロシア軍に大分攻め込まれたそうですが、8ターンぐらいには国境線辺りまで押し戻していました。ロシアで革命が起こる気配はなかったそうです。
 バルカン戦線はイギリス軍が4つも5つも揚がっていてブルガリアもトルコも消滅していました。
 イタリア戦線はイタリア軍は消滅していましたが、フランス軍が伊墺国境に戦線を構築していました。
 そんな状況でしたので、第8ターン終了時に中欧同盟が投了していました。
 敗因は3対1攻撃でやたら6の目が出たからだそうです。
 しかし、このゲームはプレイが難しい。普通のゲームなら当たり前の戦力を集中しての攻撃が正しいとは言えないのです。それをやると成功してもポイント消費の点で赤字になってしまうためです。攻撃は戦闘後前進で包囲を狙える場合、重要拠点の占領と言った理由が無いのならばしてはいけないようです。ZOC to ZOC移動が可能なことを利用して移動だけで敵を包囲することを常に考えるべきゲームでした。

 パラノイアカードゲームはD井さんが持って来たバカゲーです。
 元はTRPGをカードゲーム化したもので、プレイヤーはトラブルシューターと呼ばれる何でも屋で狂ったコンピュータの命令に従って暗殺などのダーティージョブをこなし、自身の階級を上げることを目的とします。一応プレイヤーは全員が一つのチームに所属しているのですが、プレイヤーが真面目にチームのために行動するとゲームとして機能しないというとんでもないゲームでした。その辺の事情が初プレイということで分からず、最初のプレイは全然面白くなく、プレイが苦痛だと言う人まで出てお開きとなりました。
 その後、D井さん、Y口さん、Iさんの3人で再プレイされ、面白かったそうです。
 難点はカードのテキスト量がやたら多く、カード内容の把握に酷く時間がかかる点と、ルールの曖昧な点があることです。手札サイズって手札の上限を意味しているの?それともミッション毎に配られるカード枚数なの?

 群雄割拠はカードを全て作り直してのプレイです。
 T之内さんと私とでプレイしました。
 T之内さんは豪商、私は公家です。
第1ターン
 毛利と織田の支配権を得た私は織田に美濃侵攻を成功させます。ところが、北条、島津、上杉の3大名を支配して、後手を取った豪商は手札の全てを調略と外交につぎ込み、織田の支配権も奪います。
 当然、このターンの領土拡張は織田の美濃攻めのみで低調な滑り出しとなります。また、これにより、私の方も調略重視で臨むしかなくなり、以後、派手な領土拡大はなくなり、地味な水面下での攻防ばかりとなるのでした。
第2ターン
 織田が伊勢を攻略。この辺はヒストリカルに進んでいます。
 毛利も勢力拡大を狙いますが、失敗していました。調略抜きの力任せの侵攻だったためです。調略重視のプレイの影響がこんなところにも表れました。
 マップ上の動きはこれだけです。
 残りは全て調略に注がれます。私は毛利の支配権の強化と織田支配の奪回を目指します。しかし、出遅れた分を取り返すのは難しく、調略欄のカード枚数の差は歴然としていました。
第3ターン
 毛利は中国地方の統一を狙い、月山富田城を囲みますが、攻めきれずに空しく国力を消費しただけでした。やはり調略カードをケチったためです。しかしこの失敗は高く付くこととなります。
 上杉が出羽に、北条が上野下野にそれぞれ領地を広げます。
 そして、織田です。織田は近畿南を押さえると、瀬戸内に乗り出し、海経由で毛利の本領を突いたのです。主力が出陣していた隙を突いたこの侵攻で毛利はあっさりと滅びました。公家の強い支配下にあった毛利を豪商が織田の力で滅ぼしたわけです。軍事行動に豪商がカードを多く使用したため調略欄のカード枚数差は大分縮まりましたが、それでも毛利滅亡の影響は大きく、公家の劣勢は否めません。
第4ターン
 上杉が陸奥と北陸方面に勢力を伸ばします。
 織田が上洛し、大名連合の盟主として天下統一を成し遂げます。
 最終的に豪商は天下人の織田、それに加えて武田、北条、島津を支配下に治め、15勝利得点を得て圧勝しました。私は上杉の支配を取るのがやっとで、4勝利得点にとどまりました。


 調略合戦になってしまうとあまり面白くないのが難点でした。調略合戦も良いのですが、それだけになっては面白くない。もう少しルールを練り込んでみます。

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