2006年12月3日 TSS例会

 当日の参加者は10名。
 プレイされたゲームはブダペスト45(コマンド)、サードワールドウォー(GDW)、義経(GJ)、上野戦争(GJ)等です。

 サードワールドウォーはD井さんとT島さんがスカンジナビア半島だけを舞台にプレイしていました。
 D井さんは、サードワールドウォーはここだけプレイするのがベストと言っていました。手軽にプレイできるのが良いそうです。

 義経はIさんとK藤2号さんがプレイしていました。
 Iさんが源氏、K藤2号さんが平氏です。
 平氏が最後まで西国を支配して快勝していました。
 プレイヤーやギャラリーにも面白いと好評でした。

 上野戦争はIさんとT島さんがプレイしていました。

 ブダペスト45をS山さんとプレイしました。
 私が独軍、S山さんがソ連軍。どちらも初プレイです。
 1945年1月1日、ハンガリーの首都ブダペストに包囲された友軍を救出すべく、独軍の反撃作戦が開始されました。
第1ターン
 独軍の奇襲からゲームは始まります。
 奇襲特典の2ヘクス戦闘後前進によりダニューブ河沿いのソ連歩兵師団を包囲下に置きます。
 その他に南方の道路脇のソ連軍歩兵がセットアップで包囲される位置にいたので、これを包囲攻撃して大損害を与えて撃退します。
 特筆すべき戦果はそのくらいです。初プレイということもあり、事前の検討もしていないので、目の前の敵を叩いただけでしたし、機械化移動できることを忘れていて戦線に穴が開くからと、攻撃をやめてしまった装甲師団もあって、芳しくありません。
 ブダペスト守備隊は後退余地を確保するために最前線に配置しました。最強の12戦力装甲師団は予備として後方に配置しています。
第2ターン
 ソ連軍の攻撃はブダペストに対するものが主で、それ以外はダニューブ河北岸に対するものだけです。
 ブダペスト攻撃は接敵している独軍部隊全てを攻撃します。損害は絶対数で同じぐらいでした。
 それ以外はほぼセットアップラインで戦線の穴埋めをしたぐらいです。
 独軍はダニューブ川北岸を除く全戦線で攻勢に出て戦線を東へ押し上げます。
 前回包囲した南部のソ連軍歩兵と、前回SS装甲2個師団で叩いたソ連軍歩兵を壊滅させ、更に新たに1個歩兵師団を機械化移動で包囲します。しかし、流石に道路上の防備は固く、道は開けそうにありません。
 増援の歩兵師団はダニューブ川北岸へ送りました。セットアップの14ステップ歩兵をダニューブ河南岸に送った代わりです。
第3ターン
 ソ連軍のブダペスト攻撃は早くも独軍2個師団を全滅させ、包囲環を締め上げ始めます。第3ターンの開始時点で都市攻撃の損害+1のルールに気がついたためでもあります。しかし、このルールは独軍にきつい。前線の部隊は毎ターン2ヒット確定なわけで、とても最終ターンまでブダペストが持つとは思われません。
 主戦線では包囲された部隊を見捨てて戦線を下げ、穴を繕います。シークエンスが戦闘ー移動なので、解囲の試みが不可能なためです。独軍はこのルールのおかげでソ連軍の反撃をほぼ気にすること無く、弱小部隊で戦線を維持できます。
 ソ連軍は前線にあった砲兵を引き上げてブダペスト攻撃支援に向かわせます。
 独軍は、ダニューブ河北岸の渡河点に増援の歩兵師団を入れ、そこにいた部隊はその隣のダニューブ河屈曲部で渡河のタイミングを待ちます。
 主戦線では、ダニューブ河沿いで包囲したソ連軍歩兵を殲滅して、道を開き、SS装甲師団1個をダニューブ河沿いの道路に投入します。また、そのSS装甲師団から分派した快速のカンプグルッペによって前線の歩兵1個を包囲下に置きます。
 戦線中央の森南端付近でソ連軍歩兵師団1個を全滅させ、戦線に穴を穿ちます。これにより、更に1個師団を包囲下に置きます。前回包囲した歩兵師団は攻撃する戦力が惜しいのと、OOSになって無力化するので、包囲したまま生殺しにする予定です。その他の戦闘では1ヘクスずつ前進するのみです。
 ブダペスト守備隊は戦線を縮小し、更にキャッスルヒルに最後の予備の12戦力装甲を入れます。
第4ターン
 ソ連軍はブダペスト以外では全く攻撃しません。
 その代わり、ブダペストに対しては、消耗した部隊に鞭打って攻撃しています。キャッスルヒル以外の全部隊に攻撃を行い、損害を強要します。
 主戦線では包囲された部隊を見捨てて戦線を下げます。
 奇襲が解禁になったので、早速、独軍は奇襲を宣言します。それを恃んで全戦線で攻勢に出ますが、しかし、賽の目が奮わず、大した戦果となりません。おまけに特典の2ヘクス前進も忘れる始末で冴えません。
 ブダペスト守備隊を更に戦線縮小させ、独軍のブダペスト支配エリアは、メガヘクス一個分のみとなります。
 包囲した部隊は消耗した歩兵や、カンプグルッペで包囲したまま捨て置いています。ソ連軍戦線はダニューブ河沿いの道路とその南方の道路との間の森林当たりで開いていたのですが、補給が届かずあまり大胆な浸透ができません。それでもカンプグルッペをAS状態としながらも浸透させます。
第5ターン
 ソ連軍の攻撃はブダペストのみ。独軍部隊はなんとか持ちこたえていますが、それもこのターンまででしょう。次のターンには虐殺間違いなしです。
 主戦線は更に後退させます。南方は相変わらず一線防御ですが、北方は2重3重の戦線となります。特にビケチを通る道路には戦車軍団がいくつも連なっています。
 独軍はこのターンに大きく前進します。
 ダニューブ河南岸沿いの道路ではソ連軍が下がったのに乗じてエステルゴームまで3ヘクスに迫ります。
 ビケチーセーケシュフェヘルヴァール間では2個師団を全滅させ、1個師団を包囲したことによって、戦線を崩壊させることに成功します。これによりセーケシュフェヘルヴァールへの道路を遮断し、ソ連軍の南方戦線は事実上崩壊します。
 しかし、その一方で、ビケチに向かう道路では戦車軍団に進撃が止められてしまいます。
第6ターン
 ソ連軍の攻撃でブダペスト守備隊は崩壊します。一挙に4個師団が全滅し、事実上独軍の支配エリアはキャッスルヒルだけとなります。
 ソ連軍は中央はビケチまで後退し、ビケチ周辺に集結していた兵力から南方に援軍を送ります。とはいえ、この方面はブダペストへの最短コースなので、戦車軍団がひしめく、重厚な防衛ラインとなっています。
 南方はセーケシュフェヘルヴァールを放棄し、その東方の河まで下がります。そこの橋を落として時間稼ぎを行います。
 独軍はエステルゴーム南西ヘクスへダニューブ河屈曲部から歩兵師団を強行渡河させ、その西側で戦線を維持していた2個歩兵師団を包囲下に置くことに成功します。
 中央では、ビケチを陥落させ、南方でも戦果を拡大して1個師団を撃滅します。
 独軍の先鋒は北はエステルゴームの南西隣接ヘクス、南はビケチーセーケシュフェヘルヴァールを結ぶ東側の道路上まで侵出しています。
 ソ連軍の戦線はビケチから南には存在しなくなっていますが、交差点に強面の戦車軍団が居座っているため独軍の補給線が通りません。
 このターンで時間切れとなりました。
 このまま続けたとするとブダペスト陥落がおそらく9ターン、それまでにブダペストにたどり着くのはともかく、補給路を通すのは無理でしょう。

 なかなか楽しめました。しかし、ウクライナ44の方がいろいろ取りうる作戦が多くて面白いと思います。
 それと、今回はコマンド付録バージョンをプレイしたのですが、コンポーネントのしょぼさにプレイ意欲が最初の内は起きませんでした。

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