2006年4月15日 TSS例会

 当日の参加者は9名。
 プレイされたゲームは、九州三国志(ツクダ)、関東制圧(ツクダ)、メモワール44、ルイ14世(アレア)、日清戦争(同人)等です。

 九州三国志はツクダの戦国群雄伝シリーズの1作です。
 プレイされたのは沖田畷のシナリオです。
 Kさんが龍造寺、K藤2号さんが島津でした。
 武将の能力に優れた精鋭軍を有する島津でしたが、龍造寺の物量による消耗戦を恐れてじりじりと押される展開だったようです。

 群雄伝シリーズはもう一つ、関東制圧がプレイされていました。
 シナリオは不明ですが、北条と上杉が戦うシナリオのようです。
 N川さんが北条、T井さんが上杉でした。

 日清戦争はT島さんとS枝さんがプレイしていました。
 コマンドの日露大戦争のマップを流用した同人ゲームです。
 序盤快進撃を続けたS枝日本軍でしたが、続々と投入される清の大軍に中盤以降は膠着状態になっていたようです。

 ルイ14世を初めてプレイしました。
 Y口さん、N川さん、T井さん、私の4人プレイです。
 フランス宮廷の有力者に影響力を行使して密命を達成し、勝利得点を競うゲームです。
 シークエンスは収入、影響駒配置、結果判定、密命達成です。これを4ラウンド繰り返すとゲーム終了です。
 専用のカードを引いてそのターンの収入と国王と共にある有力者を決めます。国王と共にある有力者を影響下力におくと通常よりも多くの成果を得られます。
 影響駒配置はこのゲームのメインプレイとなります。各プレイヤー5枚の影響カードを持ち、第1プレイヤーから順番に1枚ずつカードをプレイして各有力者に影響駒を配置していきます。影響カードにはどの有力者に影響駒が置けるかが記されています。カード1枚のプレイで置ける影響駒の数は3駒です。置き方はまず1駒をカードの有力者に置き、次の駒はその有力者かそこに隣接する有力者に配置できます。次の駒は2駒目を置いた有力者か、その有力者に隣接する有力者に配置することができます。影響カードには他に、どの有力者にも配置できる切り札カードがありますが、その場合には2駒しか置けません。全プレイヤーが影響カード1枚となるまで続きます。
 影響駒はプレイヤーの手元にあるものと各有力者に配置したものの他に国王に召し上げられている駒があります。召し上げられている駒は基本的に使用できません。それらは影響カードを1枚捨て札にすることにより、手元に3駒戻すことができます。
 影響力の配置が終わると結果を判定します。各有力者には番号が振られており、その順に結果を判定します。各有力者に配置されている影響駒をプレイヤー毎に比較し、単独で一番数の多いプレイヤーが影響下に置くこととなります。影響下に置くことによりその有力者固有の成果を得ることができます。その大半は密命の達成に必要なアイテムの入手ですが、金貨やカード、影響駒の配置等の特殊な成果もあります。また、影響下に置けなかったとしても相応の対価を支払えば成果を得ることができる場合もあります。
 全ての有力者の結果判定が終了したら各プレイヤーはアイテムを使用して密命を達成します。達成された密命カードは表にし、代わりの密命カードを山から引きます。
 ゲームの基本は密命の達成です。密命を達成すると5勝利得点を得ると同時に、その密命カードに記された特典を使用できるようになります。
 というわけで、私は密命の達成を最優先でプレイしました。その甲斐あって密命カード8枚の達成に成功しましたが、紋章駒はわずかに5つしか入手できず、総合点で2位に甘んじました。
 トップは唯一のプレイ経験者のY口さんで48点でした。
 T井さん、N川さんは41点ずつの同点でした。N川さんはルールの把握に手間取り、達成した密命はわずかに5つでしたが、大量の紋章駒を得て3位タイまで持ち込みました。
 このゲームは影響駒の配置がカードに規制されて悩ましいのですが、随所に救済措置が盛り込まれていて好感が持てました。シビアで胃の痛くなるような重いゲームの多いドイツゲームの中では、プレイ感が軽く楽しいゲームでした。
 プレイタイムも一時間半ほどで、とても良いゲームだと思います。

 メモワール44はY口さんとN川さんが朝一でプレイしていました。
 シナリオはノルマンディ上陸前哨戦のレンジャー部隊の上陸作戦です。
 N川さんが米軍、Y口さんが独軍です。
 海岸の崖を越えて進入しなければならない米軍を少数の独軍歩兵が迎え撃つシナリオです。独軍には砲兵も与えられていますが、マップの隅っこに位置しているため射撃機会はあまりありませんでした。
 崖越えに大損害を受けた米軍でしたが、独軍に損害が出ると独軍は持ちこたえられません。崖を越えたところで、米軍はBehind Enemyカードを使用して長躯突進して勝利条件の町を奪取して勝利していました。

 午後から私とY口さんでプレイしました。私の最近のお気に入りです。猿のように毎回プレイしています。
 シナリオはサンビットです。
 Y口さんが独軍、私が米軍です。
 独軍はSS装甲部隊に多数の歩兵を有し、砲兵1ユニットに支援されていました。守る米軍は独軍の2/3程度の兵力です。地形はかなり防御側に有利なものでした。
 独軍はまず右翼を前進させます。それに合わせて米軍も左翼を活性化させ前進してきた独軍を迎撃します。しかし、森に隠れながら前進する独歩兵には大したダメージを与えられません。
 独軍は続いて中央で大攻勢に出ます。allカードです。その効果はすさまじく、米軍手番で迎撃のために前進した米歩兵はSS装甲部隊の波状攻撃によってあっさり殲滅されてしまいました。
 しかし、すかさず米軍はCounter Attackを発動して逆に前進してきたSS装甲部隊を撃滅してしまいます。更にサンビット前面の丘と森には米軍戦車と塹壕に籠もった歩兵がずらりと隙間なく戦線を張っていました。
 それを見た独軍は「勝てる気がしない」と投了を宣言してしまいました。

 もう1戦プレイしました。
 今度のシナリオはパリ解放です。
 Y口さんが独軍、私が連合軍です。
 独軍は2ユニットの砲兵を有しますが、総兵力では劣勢です。特に戦車戦力は半分以下です。
 連合軍は8ユニットもの戦車部隊を有し、圧倒的優勢に見えました。
 連合軍は左右に均等に兵力がありました。独軍は右翼に戦車が配置され、中央と左翼には砲兵が配置されています。
 私は砲兵が大好きですが、敵の砲兵は大嫌いなので、独軍砲兵のいない左翼で攻勢に出ます。allカードで戦車4ユニット、歩兵2ユニットの大軍を一気に前進させます。戦車は独軍の鉄条網を踏みにじって、独軍後方の装甲部隊を攻撃します。大損害を与えますが、逃げられてしまいました。
 独軍も反撃しますが、連合軍を後退させるだけでダメージを与えられません。
 その後も連合軍左翼での攻防が続きます。連合軍はほどなく左翼の活性化カードが尽きますが、中央のカードをうまく活用して左翼での攻勢を継続します。それに対し、独軍はMove Outなど歩兵活性化カードを織り交ぜながらなんとか連合軍の攻撃に対応します。
 独軍は序盤で消耗した装甲部隊を後方の町に後退させていましたが、Armor Assaultカードを使用した際に前進させました。それを見た連合軍はすかさずBehind Enemyを使用。空いた勝利条件都市を占領します。行きがけの駄賃に出てきていた戦車部隊を撃破してもいました。これは独軍プレイヤーにはかなりの精神的打撃となったようでした。
 それからしばらくも、左翼の攻防が続きましたが、先にカードが尽きたのは独軍の方でした。
 独軍は右翼の砲兵でセットアップ位置から全く動いていない連合軍戦車を攻撃してはちくちくと損害を与えていました。
 しかし、左翼の攻防で勝利を収めた連合軍はArmor Assaultを発動して左翼の独軍を残敵掃討してとどめを刺しました。

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