2004年12月4日(土)TSS例会報告

 当日の参加者は10名。
 プレイされたゲームは、バウツェン(アドテクノス)、ヨーロッパエンガルフィード(GMT)、10DAYS in AFRICA、創世記1502、アンティータム(コマンド)、戦艦狂騒曲(同人)等です。
 

 バウツェンはナポレオニックの会戦級ゲームです。
 NAWシステムによく似たシステムのゲームです。
#スタックなし、マストアタック、砲兵の砲撃あり。違いはCRT(2D6で判定)、ZOCからの離脱が移動で可能な点ぐらいかな。
 D井さんとS枝さんがプレイしていましたが、途中で膠着したようで切り上げていました。
 

 ヨーロッパエンガルフィードは3人プレイがされていました。
 詳細は不明です。
 

 10DAYS in AFRICAはアフリカ大陸を舞台とした旅行ゲームでシステムは麻雀によく似たゲームです。
 人数が揃わないときにY口さんと2人プレイ、その後、D井さん、S枝さん、S藤さんの3人プレイが行われました。私は気に入っているのですが、今日プレイした人はそれほど面白いとは思わなかったようです。
#残念。
 

 創世記1502はエントデッカーとカタンを合わせたようなゲームでした。
 D井さん、S枝さん、S藤さんの3人でプレイしていました。
 売れ筋のゲームのいいとこ取りしたようなゲームで、あまり良い印象ではありません。
 とはいえ、プレイしたわけではないので、詳細は不明です。
 

 アンティータムをエラッタに従ってプレイしました。
 Y口さんが北軍、私が南軍です。

第1ターン
 北軍は第1軍団、第12軍団を投入します。主力はマップ端からアンティータム川まで戦線を張りつつ南下し、次ターンでの攻撃準備を整えます。
 第1軍団は3個旅団+1個砲兵を分派して、ニコマデスの丘の南軍騎兵を殲滅します。ただし騎兵部隊の砲兵は後方に避退していたため、任意撤退で後退します。
 南軍は北方に兵力を集中します。最南端のウォーカー師団は南部渡河点2カ所を封鎖するための2個旅団を残し全軍が北上します。その隣のジョーンズ師団は最初からロワー橋封鎖の1個旅団以外は全てシャープスタウン近郊に布陣しており全軍が北上します。DHヒル師団も最初から主力はダンカー教会付近に布陣していました。
 南軍は総力を挙げて北軍を叩くつもりだったのです。
 しかし、すぐに攻撃に出たわけではありません。まだ兵力の集結途上だったからです。それで、まずは最小限の兵力を前線に出して戦線を整えます。北軍に先に仕掛けさせて消耗したところを反撃する計画です。

第2ターン
 北軍第1軍団は全面攻勢に出て、南軍最前線部隊を蹂躙します。
 第12軍団の方は延翼運動で一気にミドルブリッジまで南下します。戦線を広げて南軍兵力を分散させようと言う目論見なのでしょう。
 南軍は第12軍団の延翼運動に対しては北上中だったジョーンズ師団と、このターンから移動可能となったアンダーソン師団とを当てます。もう一つのマックロウ師団は真っ直ぐ北上して最左翼へ向かわせます。
 南軍主力は全力で反撃を開始しました。
 ニコマデスの丘から南下して北軍最右翼に位置していた旅団は波状攻撃を受けて全滅。
 ダンカー教会北の平地から東の森南のトウモロコシ畑までの戦線で北軍に大打撃を与えました。尤もその半分ぐらいのダメージも負い、前線部隊が消耗します。更に戦闘後前進を強要されて戦線も乱れています。

第3ターン
 北軍は損害の多さにミドルブリッジまで進出していた部隊を後退させて戦線を短縮します。
 そうして抽出した余剰兵力を加えて突出した南軍部隊を撃滅します。
 南軍は攻勢を継続します。ジョーンズ、マックロウ、それにアンダーソン師団の一部も攻撃に加わり、南軍のほぼ全力が北軍第1軍団、第12軍団に叩きつけられます。
 その結果、北軍最右翼の3個旅団がまとめて全滅し、修復不能の大穴を穿つのでした。
 その他にも2個旅団が全滅し、第1軍団の兵力は激減してしまいます。

第4ターン
 壊滅状態の第1軍団、戦力半減した第12軍団。北軍は両軍団の撤退を決断します。
 全速で後退した北軍を南軍は追撃します。補充できる旅団は全て補充させてはいますが。
 また、次に投入されるであろう北軍第2軍団に備えてミドルブリッジ周辺に兵力を集め戦線を張ります。ただし、攻撃戦力には不向きな2ステップ旅団がほとんどです。

第5ターン
 北軍は第2軍団を投入。もう一つは第5軍団を投入したいところですが未だ待機状態のため、このターンは第9軍団を臨戦状態のまま移動を命じます。
 第2軍団はダブルムーブを駆使して一気にミラー邸に至るアンティータム川支流を越えて南軍部隊に迫ります。
 南軍は追撃を続行。身動きできない第1軍団、第2軍団を殲滅していきます。このターンで事実上第1軍団は全滅します。
 精鋭部隊は第1軍団の掃討に投入したため第2軍団前面には消耗した部隊での戦線、、、らしきもの、、、を構築します。

第6ターン
 北軍第5軍団は臨戦状態となりません。そのため投入軍団は第2軍団のみのままです。またこのターン援軍の北軍第6軍団はミドルブリッジ方面に移動します。
 第2軍団が遂に南軍に攻撃を開始します。それまでの激戦で消耗していた南軍は5ユニットを吹き飛ばされてしまいます。
 戦力でもステップ数でも劣る南軍は守勢になってはじり貧と、攻撃ダイス+2に賭けた反撃に出ます。
 その結果、北軍に消耗させ、戦線を後退はさせましたが、自らも消耗してしてしまいます。
 残敵掃討を終えた南軍部隊は消耗してはいましたがそのまま東進します。その戦線は南北に、概ね北軍第1軍団のセットアップエリアの東端から、マップ北端近く、第12軍団配置へクス付近のトウモロコシ畑までに及んでいました。

第7ターン
 北軍は第9軍団を投入します。第2軍団が優勢なので、手薄な南部を突破しようという意図のようです。
 ミドルブリッジ東岸に集結した第6軍団に備えて戦線を構築していた南軍部隊は遊兵となってしまいました。
 北軍第2軍団は全戦線で攻勢に出て南軍を圧倒します。特に残敵掃討で消耗していた南軍左翼は戦線が崩壊し、最北端の1個旅団は敵中に孤立してしまいます。
 第9軍団はロワー橋、森に面した浅瀬を攻撃します。渡河は成りませんでしたが、次ターンには確実に渡河できるだけの消耗は与えています。
 南軍は崩壊した左翼の南北に伸びていた戦線を放棄します。孤立した旅団は最早戦線への復帰は不可能と、そのまま北軍後方に残置されました。その旅団は後方で再編成中だった北軍旅団を攻撃してこれを全滅させ、そのまま森に籠もって守りを固めます。
 第9軍団が投入されたためミドルブリッジ方面の南軍部隊は封鎖のための2ユニットを残し、第9軍団の足止めのための2個旅団を南下させ、主力の4ユニットは第2軍団に向かいます。
 消耗し尽くしている南軍ですが、それでも戦線短縮により抽出した兵力とミドルブリッジから振り向けた兵力を合わせて反撃を行います。強制戦闘後前進で包囲されていた北軍1個旅団を全滅させる戦果を挙げ、北軍の戦線も押し戻すことに成功します。その代償は更なる消耗です。南軍のほとんどのユニットは2ステップしかなく、3ステップのユニットは貴重な攻撃兵力となっていました。

第8ターン
 北軍第9軍団は遂にアンティータム川の渡河に成功します。ロワー橋、森の浅瀬の2カ所です。
 第2軍団は最早南軍に反撃能力はないと判断したのか戦線を整えることもせずに主力旅団を突撃させ、南軍部隊を蹂躙します。
 ここにAPヒル師団が到着したのでした。このため第9軍団の前進は止まってしまいます。
 更に南軍は乏しい兵力をかき集めて突出した第2軍団主力に攻撃をかけます。包囲した上での波状攻撃の威力はすさまじく、第2軍団主力を壊滅させるのでした。これがターニングポイントとなります。

第9ターン
 突撃した主力が壊滅した北軍第2軍団は、気がつくと攻撃兵力がなくなっていたのでした。迷った末に北軍は第2軍団の撤退を決定します。
 第9軍団の方は最後の浅瀬も突破しますが、新手の南軍が来たために、はかばかしい戦果は挙がりません。
 南軍主力は全軍で第2軍団を追撃します。攻撃能力のない1ステップユニット(この時点では2ステップ部隊は立派な攻撃兵力です)は補充しましたが、それ以外は少数の足止めユニット以外は全て追撃に投入しています。
 南方、中央では足止めのための布陣を行います。

第10ターン
 北軍は第6軍団を投入。ミドルブリッジ封鎖の南軍2ユニットを蹂躙します。
 第9軍団はようやく全軍が展開できるようになりヒルの師団を圧倒して南部得点エリアの一つを占領します。
 南軍は最後の足止め部隊を展開して最終ターンでの北軍の得点エリア突入を阻止します。
 それ以外の部隊は身動きできない北軍第2軍団、第12軍団の掃討を行います。
#既に第1軍団は1ユニット残らず抹殺されています。

最終ターン
 北軍は足止めユニットを全滅させるものの得点エリアの占領は阻止されます。
 南軍は第2軍団、第12軍団の残存ユニット全てを除去してしまいます。

勝敗
 北軍の勝利得点は25点。北軍の限定的勝利でした。
 南軍は北軍36ユニットを除去したのですが、南軍自身は37ユニットを除去されていて、これが致命傷でした。
 しかし、3個軍団を全滅させても勝てないとは、、、。

 今回のプレイでは南軍の賽の目は絶好調で、非常に楽しくプレイできました。
 やっぱりこのゲームは面白いです。
 

 戦艦狂騒曲はHさん、S藤さん、S枝さんの3人でプレイしていました。詳細は不明です。
 

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